家をつくろう!=BLUE ISLAND=

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Vol.78


=結露について=

★結露はどうして起こるか?
寒い日、電車に乗り込むとメガネが曇った、という現象を多く
の人が経験していると思います。
実はこれも結露のひとつです。外の気温や、車内の空調、混雑
の仕方などによって、曇り具合が違ってくるのはなぜでしょう。
結露は身近な現象ですが、そこには以外と複雑な仕組みが
隠されているのです。


★結露の原理
その原理を追ってみましょう。
空気中に含まれる最大水蒸気量は、温度が高いほど多くなり、
温度が低いほど少なくなります。
そしてある温度の空気中に含まれる最大水蒸気量に対して、
その時点での実際の水蒸気量の割合を表したものが相対湿度
(以下「湿度」)です。
従って、水蒸気量が一定でも、温度が変化すれば、湿度も
変化するというわけです。
温度が20℃、湿度が60%の状態から、温度だけが15℃に下がっ
たとします。
すると湿度は82%に上昇します。
さらに温度が下がって、湿度が100%を超えると、
空気中の水蒸気は水滴に姿を変えます。
このときの温度を露点といい、この水滴が結露の正体です。
たとえば、温度が20℃で湿度が60%の空気の露点は12℃です。
つまり、温度が12℃以下になると結露が発生するわけです。

★結露の発生例
電車の中の暖かい空気が、露点より冷たいメガネのレンズに
ふれると、レンズのまわりの水蒸気が水滴になり、
レンズが曇るというわけです。
空調や混み具合によって水蒸気量が変化すると露点も変わるので、
同じ温度のレンズでも、結露したりしなかったりするのす。

住宅の窓ガラスも同じことで、室内の暖かい空気が、露点より
も冷たいガラスに触れたときに結露が始まるのです。
つまり、室内の水蒸気量を一定とした場合、暖房している部屋
よりもしていない部屋のほうが、また、日中よりも室内の温度
が低い明け方などのほうが、湿度が上昇するので結露が発生し
やすくなります。

さらに、部屋の隅や出窓、厚いカーテンで覆われた窓など、
暖かさが行き渡らない場所も要注意です。
また、暖房機器の種類、加湿器の使用、空調などの条件による、
室内水蒸気量の変化も大きく影響します。

★断熱ガラスは結露に強い!
窓ガラスの結露は、窓際の空気が露点よりも冷たいガラスに触
れることで起こる現象です。
断熱ガラスは、一枚ガラスに比べて室内の暖かさを逃がしにくく、外の冷たさも伝わりにくいので、室内側のガラス表面が冷えにくく、結露の軽減に有効なのです。
結露はこのように多くの要因が複雑に作用して発生する現象です。

★ガラスを選ぶ
だからこそ、計画的な換気を行い、室内湿度をコントロール
することに加え、断熱性の良い窓ガラスを採用することが
重要です。
なかでも真空ガラスは、一枚ガラスや複層ガラスと比べてきわめて高い断熱性能を持ちます。
ただし、サッシの結露は結露対策用のサッシを使わなくてはいけません。


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