家をつくろう!=BLUE ISLAND=

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Vol.92



=住宅ローン減税について(2)=

 『売るだけで買い換えない人も新たに繰越控除の対象に』

 今回の税制改正大綱には、買い換えの譲渡損失の繰越控除に
ついても延長と拡充が盛り込まれた。

値下がりした自宅を買い換えて損をした場合に、
売った年の所得から差し引ききれない損失を、
翌年から最長3年間にわたって所得から控除できる
というのがこの繰越控除。
所得税だけでなく住民税も減税されるので、
買い換える人にはメリットの大きい制度だったが、
予定ではやはり2003年末で期限が切れることになっていた。

 改正案の内容は、繰越控除の適用期限を3年延長するというもの。
さらにこれまでは売った自宅に住宅ローンが残っていることが
条件だったが、
完済してから売った場合も対象に加えられる。
 また、従来は自宅を買い換えることが前提だったが、
買い換えずに売っただけの場合も対象とする
新たな繰越控除の制度を創設することになった。

新制度は自宅の住宅ローン残高が売った価格を上回っていた場合に、
その差額を所得から控除できるというもの。
自宅を売って賃貸住宅に住み替える人などが対象となる。

 また、個人が土地を売った場合の税金は軽くなる。
現行では所有期間5年を超える土地を売って譲渡益が出た場合、
所得税と住民税の合計で26%の税金がかかっているが、
この税率を20%に引き下げるというもの。

 このほか、各種特例や減税措置の延長も盛り込まれた。
住宅用の土地を買うときの不動産取得税が
ほとんどのケースでゼロとなる特例や、
新築住宅の固定資産税が3年間(マンションは5年間)2分の1に
軽減される減額措置は、
どちらも2006年3月末まで2年延長だ。
また、自宅を買い換えて譲渡益が出た場合に、
次の買い換えまで一定の課税を繰り延べる買い換え特例は、
同年末まで3年延長される。


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