ブルゴーニュワインを複雑にしているのはクリマもさることながら、同族、同姓を持つ作り手の数が多い事によるのは諸兄も同意するだろう。過去には Jayer 一族、現代では Gros が有名だが、実はこの Noellat 家もかなり複雑である。 Noellat というと一番有名なのは Charles だが現在はこの子孫と称する人物が商標を買って大々的にネゴスワインを出しているのでこれは論外だ。残るは Hudolot-Noellat 、 Georges 、とこの Michel だがこれらの3 Noellat の関係性は結構複雑だ。 Charles から畑の相続は Leroy に移譲される前に一部を孫娘が絡んでいる Hudolot-Noellat と JJ Confuron ( CdV と RSV )が継いだはずだがワイン系譜的には現在のこの3 Noellat とは関係ない。この3 Noellat の家族関係は Winehog に良く纏めて有るのでこれを引用すると、
· Hudolot-Noellat は Charles の孫娘 Odiele が Alain Hudelot に嫁いで出来た。
· Georges Noellat は Charles の弟 Felix の孫が創設。
· Michel Noellat はもう一人の Felix の孫 Henri と Henri Jayer の従姉妹である Marie Therese Jayer が結婚して創設。因みに Winehog によると Marie Therese Jayer は Henri と異父兄妹となっているが日本では婚姻不可だがフランスでは良いのだろう。
更に、 Barthod-Noellat とは従妹の関係と前置きが長くなってしまったが、今日はこのワイン。既に名声を確立した Hudolot-Noellat や最近の Georges の素晴らしさの陰に隠れてあまり話題にはならないがこれも中々良い。完全 除梗、新樽も適度に使い、抽出も中庸で赤果実がドミナント。エレガントで軽快だが緻密さも有り、少し往年の Rouget Hudolot-Noellat よりも好感が持てる。裾物も過度の期待は禁物だが中々良いと思う。
人気が出る前に少し買っておくかな。在庫がまた増えるな。
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