ティエンの趣味に全力疾走

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人の遺伝学


私は医者でも遺伝学者でもなんでもない、一介の物書き兼ブリーダーですので、間違いなどはこっそり指摘してくださるとありがたいです。

 で、楽天内で「血液型別性格判断」なる物が話題に上っているようです。
そこで、血液型の遺伝形式についてちょいと一席。

 人間の血液型という物は、一般に知られた「ABO型」だけではありません。
献血・輸血で問題になる「Rh+/-」と言うのは、アカゲザルの血液に対する抗体と反応するかしないかを見る物です。
献血した事のある人なら、御自分のRh血液型、ご存知ですよね?
Rh-の女性がRh+の男性との間に子供を作ると、第二子以降大変な事になると言う事も、割と知られています。
 他には、細胞表面の糖タンパクの形状によって決まる(その糖タンパクの形状を決めるのは当然遺伝子ですが)HLA型。
これは、血液型というよりも免疫型と言った方が正しいですが。
人間はこのHLA型の違いで「自分」と「それ以外」を区別しています。
早い話が、HLA型が同じであれば、臓器移植の時の拒絶反応が起こらないって事です。
SFで言う、「クローンからの臓器移植」ってのは、自然状態ではまず存在しない、「HLA型が等しい人間」を作って、スペアとして使うって事です。
 他にもあると思いますが、知らないので割愛。

 んで、これらの遺伝機構を可能な限り紹介したいな、って事でこのページ。では「ABO型」から。

①ABO型の遺伝
 では、まず簡単な所から。
1.A×O
2.B×O
 この組み合わせでは、子供の血液型はどうなると思いますか?
1、2共に、Oが生まれないorOとそれ以外が半々のどちらかになります。
ABはまず生まれません。
3.AB×O
 この組み合わせだと、子供はAかBになります。(例外もありますが)
4.AB×AB
 これだと、子供の血液型はO以外のどれでもありえます。(例外もありますが!)
5.O×O
 これだと、子供は全てO型になります。違った場合は・・・・、血液型調べなおしてください(笑)
6.A×B
 この組み合わせでは、子供の血液型はA、B、O、ABのどれでもありえます。

 で、なぜそう言い切れるかと言うと、「メンデルの法則」が関わってきます。
 ABO血液型は、複対立遺伝する形質です。
比較すると A=B>O となります。
ぶっちゃけた話、 Oの遺伝子を持っていても他の種類の血液型遺伝子を持っていればOには絶対にならない わけです。

 つまり・・・・
・両親からAだけ、もしくはAとOの遺伝子をもらうと、子供の血液型はAに、
・両親からBだけ、もしくはBとOの遺伝子をもらうと、子供の血液型はBに、
・両親からOの遺伝子だけもらえば子供はO型に、AとBの両方が揃えばAB型になる訳です。
 で、AorB型の人は、表に出ていないだけで、こっそりO型の遺伝子を持っているかもしれないので、
片親がABで無い限りO型の子供が生まれるかもしれないって事になります。
(Aか二つorBが二つ揃っている人の子供には、やはりOは生まれませんが・・・・)
 以上、参考書は高校生物の教科書(笑)

②Rh型
 これは、アカゲザルの血漿を注射したウサギの血漿と、その人の血球が反応するかしないかで分かれます。
単一の遺伝子に支配されている形質で、その優劣は Rh+>Rh- です。
(ここで言っている「優劣」ってのは、単に「表に出やすいかどうか」って意味です。別に「優性」だからと言って「良い」形質って訳じゃありません)
 Rh遺伝子は、「アカゲザルの血漿に対する抗体と反応するタンパク質(Rhタンパク)」を作らせるかどうかに関わっています。
で、この遺伝子が一個でもあると、「Rhタンパクを作れ」と言う命令が出るので、子供の血液型は「Rh+」になります。

 HLA型については、もうちょっと調べてから書きますので。


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