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ティエンの趣味に全力疾走
異界への墜落 Act.4
何事かを叫ぶ青年の声に、やはり感情に乏しい調子で生き物が答える。
「今見せるし、聞かせる」
そして、生き物は手近な壁に手を触れ、何事かを囁き始めた。
ズンイチの見える範囲では、生き物の手は自分の物と大して違わないように見える。
先ほどの会話と違い、今度はズンイチは生き物の言葉を聞き取る事が出来なかった。
何らかの効果はあるようだが。
見る間に、生き物の手が触れている辺りから壁の透明度が上がっていく。
ほんの数秒の間に、部屋全体がガラスのように透き通った。
頭上には見事に晴れ上がった深い色の空。
足の下にはわずかに靄がかかって見えるほど下にある大地。
地上の様子も見定められないほどの高速で移動しているようなのに、風一つ感じない。
「な、何だここは・・・・?」
月が二つある。
ズンイチは、ただ呆然と空を眺めた。
雲ひとつ無い青空に、ぽっかり浮かぶ白い月。それは、ズンイチの見知った光景に良く似ていた。
・・・・それが、ただ一つきりならば。
満月と呼ぶには、少々欠けている月が一つ。そして糸のように細い月がもう一つ。
細い月のすぐ傍に、僅かに青みを帯びた太陽がかかっている。
「なんで、あんな色しているんだろうな・・・・」
呆然と呟くズンイチの耳に、今まで聞こえなかった奇妙な金切り声が届いた。
慌てて生き物の方を振り返り、それが指差す方へ視線を向ける。
そこに、何かが、いた。
薄ぼけた茶色をベースに、個体ごとに様々な挿し色が混じる。
ズンイチが目にしたのは、人の顔をした猛禽の群れだった。
全て女の顔をしている。しかも全裸の。
そんな場合ではないだろうが、ズンイチは思わず襲ってくる鳥の胸を見つめた。
程よく成熟した女の乳房がそこにある。
凄まじい金切り声と共に、部屋が揺れた。もう何回目なのか、ズンイチには数える事が出来ない。
・・・・鳥の豊満な胸を鑑賞するのに忙しくて。
黒い鎧の青年が、何事かを叫んだ。生き物が、対して感情の篭らない調子できっぱりと答える。
「無理」
どうやら、今の状況を変える事は、生き物には無理らしい。
(でも、俺なら!)
「助太刀するぜ!」
無数の猛禽にまとわり付かれたこの状況で、何かの説明を受ける事は難しい。
だから、ズンイチは状況の打破を試みる。
再び木刀を手に取り、意識を集中させる。
ズンイチの体の中に蓄えられた炎の精霊力が迸り、渦を巻き、木刀を核として凝縮する。
炎の精霊器、『爆天険(誤変換にあらず)』ズンイチの、様々に設定だけされている武器の一つ。
そして、ズンイチの、『助けておいて後から恩返しさせる』と言う目論見は、最悪の形で裏目に出た。
部屋を構成する、奇妙な物体が爆天険の力に負けたのか、次第にその形を崩していく。
爆天険を中心として。
当然の事ながら、爆天険を持ったズンイチはその中心に居るわけで。
足元がぐずぐずと脆く崩れていく感触に、後のお礼だの何だのを、
その保証もないのに想像してにやけていたズンイチの顔が引きつる。
ほんの数秒で、ズンイチを支える床が無くなり・・・・。
当然の帰結ながら、ズンイチはまっ逆さまに落ちていく。
「ありゃりゃぁ・・・・」
生き物が、困ったように風船(かざふね)の床にぽっかり空いた穴を眺めた。
「で、どうする? マスター?」
生き物は、マスターと呼ばれた黒鎧の青年に視線を移した。
のんびりとしているようだが、内心は・・・・やはり大した事ではないと思っているようだ。
確かにズンイチは、それにとっては見知らぬ人間。見捨てる事にしても大した痛痒を感じまい。
「この馬鹿! とっとと助けろ!」
従うべきマスターの言葉にも、生き物は元々細い肩を、さらに細く竦めて反論する。
「風船のコントロールで手一杯でね。これ以上はムリ」
のん気に会話している間にもハルピュイエの猛攻は続くし、何よりズンイチは地上へまっ逆さまに落ちていく。
考える余裕は、後ほんの数秒しかないだろう。・・・・裏を返せば、数秒あるという事だが。
つまり、それだけ高度を高くとっていたわけだ。
「無理でも助けろ! 今のは人間だろ?!」
滅茶苦茶である。主の言葉に、生き物は眉に当たる部分をしかめて天を仰いだ。
「あのね、風船解いたら、マスターが死ぬよ? 墜落死なのか拷問死なのかは知らないけど」
それで構わないのか? と言外に滲ませる。
「方法は無い訳じゃないんだろうが! さっさと言え!」
主の無理難題に、生き物は生ぬるい笑みを漏らす。
・・・・生き物にとっては、願ったり叶ったりの状況なのだが。
それを悟らせるような事はしない。
「封印、解いて?」
生き物の言葉に、青年は大きくため息をついた。どうやら、他に手段は無いと悟ったらしい。
つつっと、床に空いた穴を避けて近づいてきた生き物の額に手を当てる。
ほんの一瞬、生き物の額にあるメタルグリーンの器官が鋭い光を放つ。
「じゃ、行ってくるね~」
そのまま後ろに倒れ込むように、生き物は穴へ飛び込んだ。
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