3時間半の映画とは思えないくらい、全然時間を感じなかった。The Return of the Kingではすべてが収まるところに収まり、話に終止符が付くので見甲斐があるけど、それに加えて、Lord of the Ringsのエッセンスの全てが入っているような気がした。
正直言って、会話の中で不明瞭な部分はあるし、登場人物の名前もちゃんとは覚えてないんだけど…。アラゴンに好意を寄せている姫がいるじゃない?彼女が戦闘に参加しようとしているホビットを一緒に馬で乗せて行ってあげるのね。「足かせになってしまう」と言われた小さなホビットを支えていたのは、自分もまた女の身で男と一緒に戦闘に向かおうとしているからなのよね。父親が殺されそうになった時に勇敢に立ち向かい、敵が「No man(人間) can kill me」と言ったときに、ヘルメット(?)を取りながら「I am NO MAN(男)!」と言って留めを刺す所は拍手ものだった!!
最後のあたりでの、王の戴冠式でホビット達がアラゴンに対して頭を下げたのに対して、「Oh, friends. You vow no one」と言って王自ら膝を突いて頭を下げ、皆もそれに習ってホビットに頭を下げるの。剣を持って戦ったのは人間やエルフ達だけど、ホビット、フロドが指輪を葬る事ができたからこそ戦いが終わったのよね。人間のように剣を持ってたくさんのモンスターを殺す事はなかったかもしれないけれど、ホビットにはホビットの戦いがあった。剣をかざすことだけが戦いではないし、誰にもさまざまな方法で悪と戦う事ができる。そういうことなんだよね。
こういうような、本の映画化を見るとよく思う事がある。やはり、原作あっての映画、本が一番、てね。Lord of the Ringsの映画のヒットで、本の方の売れ行きがすごく伸びたらしい。それってすごく歓迎されるべきことだと思う。
映画って一読者の解釈に過ぎないと思う。ある人が1つの作品を読み、それに共鳴して「なんとかこれを映像に表現できないだろうか」と作り上げたのが映画だと思う。映画化された作品は、いわば出版本のコメント文や読書感想文と近いと思う…と言うと、言いすぎかな…。今回のLord of the Ringsはそれぞれの部に対して3時間余りの時間をかけて表現されていたけど、実際の原作は決して同じものではない。だからこそ、原作に敬意を払い、ちゃんと実際に本を読むということが大事だと思う。