サンタモニカから~tina canDo~

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「新入社員」*ネタバレ注意*(1~5)


「新入社員」主要キャスト
(左から:ボンサム、ヒョナ、ミオク、ガンホ役)

<登場人物> 
ガンホ(29歳) - (ムン・ジョンヒョク=エリック)
イ・ミオク(25歳) - (ハン・ガイン)
イボンサム(29歳) - (オ・ジホ)
ソ・ヒョナ(25歳) - (イ・ソヨン)

       ******第1話*******

三流大学を卒業したガンホ(エリック)が、就職活動をするがなかなか仕事がきまらない。万年就職浪人、ぷー太郎である。
就職面接で応募会社の名前をライバル会社と間違え、即刻退場。
ダンス教室のインストラクターに採用され、おばさまたちのアイドルになるが、
ダンナが勝手に浮気相手と勘違いしてのりこまれ、即日クビ。
母親に嘆かれ、同級生に馬鹿にされ、彼女には去られ、、、
それでも持ち前の明るさでマイペースに立ち振る舞う。

海外研修から帰国した、エリート新入社員のボンサム。「私を捨てるの?」とすがるミオク(ハン・ガイン)を「俺が嫌いなのは、泣いてすがる人間だ」と切り捨てるように別れる。純情で一途、奥手なミオクは激しいショックを受ける。
ボンサムは大学時代の友人、お嬢様風のソ・ヒョナにいい男を紹介してやるために、高校時代の友達との飲み会をセッティング。それぞれ着実にエリートの道を進む同級生たちに混じって、「タダ飯」目当てでガンホとぷー太郎仲間ソンテ(ジョンジン)が合流する。
トイレに立ったガンホは偶然、「あいつは負け犬だな」と自分をさげすむ会話を聞いてしまう。怒りで帰ろうとするガンホにボンサムは「タダメシ目当てでノコノコでてきておいて、今更プライドをふりかざすのかよ!」と捨て台詞をあびせる。
夜の町を歩くガンホ。ポケットには1枚のお金。それすら風にとばされてしまう始末・・・。ふとその視線の先には、今まさに橋から身投げしようとする女の子。それは失恋で人生に絶望したミオクだった。体当たりタックルで止めるガンホ。われに返ったミオクは、そのまま逃げるように去っていく。
ソンテがボンサムに影響されて、ボンサムが勤める一流企業LKに応募するというのを知ったガンホは、「どうせ落ちるなら一流企業だとかっこがつくよな」と一緒に受験することにする。「記念受験」のつもりで一流会社に願書を提出しにいくと、受付の女の子はミオクだった・・・


       ******第2話*******
 ガンホはミオクを見つけ、身を乗り出すが、ミオクはなかなか思い出せない。しばらくしてミオクはガンホに気づくが、気恥ずかしく顔をまともに見れない。この会社にはヒョナもボンサムもいる。ソンテはボンサムに負けるものかと燃える。
 3流大学出身のガンホは、当然書類選考の第一関門で振り落とされるはずなのだが、、、、書類がたまたまミラクル技で「合格者ボックスに落ちて」通過。筆記試験では適当に鉛筆ころがしで答えを記入。時間があまって居眠りをしてしまうくらいのいいかげんさ。なのに、自動採点マシンがガンホのマークシート回答を採点中、プログラムエラーを起こし、またまたミラクル。
 一文なしのガンホはリストラ失業中の父親にこづかいをもらう。その靴がくたびれてボロボロなのに心を痛める。ガンホはボクシングの代理選手を引き受ける。代償は20万ウォン。運動神経はよくても素人のガンホ。殴られ、殴られ、ボコボコに殴られる。が、そのたびに父親の握らせてくれたこづかい、父のボロボロの靴が頭をよぎる。ふらふらになりながらも、相手が油断した瞬間、ガンホのキックがヒットして、、、一発逆転ノックアウト。
 ところがもともと、素人のガンホが負けるのが前提の出来レースだったため、まわりは誰も喜ばない。体中傷だらけでぼろぼろの体で約束のお金を請求すると、お前のせいで大損だ!と、お金を投げつけられる。それでも、父さんの靴を買って、喜び勇んで家路につく。自宅前で父を見かけ、駆け寄って靴を渡そうとすると、怪我だらけのガンホを見た父は喧嘩をしたものと勘違い。「お前のようなやつは・・・」と嘆かれて、ガンホは言葉も出ず、せっかく買った靴も差し出すこともできずに立ち尽くす。
 ソンテとやけ酒をあおるが、ファイトマネーを手に入れて気を大きくしてたのだが、いざ支払いとなると、、、残金はほとんどゼロ。父の新しい靴と身包みをはがされバーを追い出される。そこでミオクをすれ違うが、素っ裸の状態なのでその場をそそくさと去る。

       ******第3話*******
 超一流会社の筆記をパスした、ガンホ。本人よりも両親のほうが浮き足だってる。次から次へと知り合いから電話がかかってくる。「お宅の息子さん、LKコーポレーションの筆記をパスされたんですってぇ~」「あら、そうなんですのぉ。筆記試験は教員試験よりも難しいっていいますのにねぇ~。ほぉっほぉっほぉっほぉっ」ガンホ本人は、えんぴつころがしで適当な回答をして受かったものだから、いまいち半信半疑。
 LKコーポレーションの人事採用は、将来有望で優秀な人材を選出するシステムを新規導入。マシンはドイツ製で寸分の狂いもないと公言している。。。実は欠陥ありというのが内々で発覚していたのだが、今更それを明るみにすることはできない。というわけで、、、システム欠陥のおかげで、ガンホの筆記試験の結果は満点!隠そうとする人事の思惑とは裏腹に、人の口に戸は立てられないといった感じで、今期応募者の中から筆記試験を満点で合格した者がいるという噂は、少しずつ、少しずつ話がもれ、最終的にはあっという間に社内に広まってしまう。
 一方、ボンサムはヒョナに呼び出され、いそいそと出かけていくが、それは別の男たちとの飲み会の場だった。ボンサムを「アッシー君」として呼んだだけだったのだ。彼らに紹介されるが、それぞれ「OO会社の社長の息子」たち。握手をして挨拶するが、ボンサムは片手を胸にあてて、礼儀のしるしを見せねばならない。ボンサムは貧乏な家庭で育ち、エリートコースに乗ったとはいえ、努力で今の立場を得たにすぎず、まだまだ新社会人。「育ちの違い」をつきつけられ、傷つく。
 ガンホは前回、飲み代のカタに「父の靴」をおいていったバーへ行く。そこにはミオクが知り合いに頼まれて店番をしていた。そこへ、いらいらをつのらせたボンサムが現れる。受かるはずないとタカをくくっていたガンホが筆記をパスしたときき、ボンサムは驚くよりも、吹き出してしまう。ガンホとミオクが知り合いと知り、「俺にふられてからのつきあいか」。その言葉にカッとしたミオクは思わずビールをぶっかけてしまう。「家柄のいいお嬢さんと知り合ったから、女を捨てたのか?」といわれ、ボンサムはガンホを殴って店を出て行く。
 LKの面接が始まる。英語面接。もちろん英語なんてからきしのガンホだが、隣にいた受験者に通訳をさせ、韓国語で志望動機を熱く演説。二人のコンビネーションと勢いでのりきってしまう。
 そして、重役面接。”筆記試験満点”者という噂をきいた社長がみずから、質問をする。「漫画とスポーツが好き」だという答えも、「柔軟で文武両道」と解釈。「初任給で何をしたいか?」という問いも「ぼろぼろの靴しか持っていない父に靴を・・・。実は一度買ったのだが、結局父はその靴を返して、今日の面接のためのスーツを新調してくれた。」と感動的に語る。そして、最後の難しい質問にも、飲み仲間のソンテからの受け売りをそのまま披露して、「頭がいいだけでない文武両道の人格者」という印象を社長に与える。
 そして、朝刊にLKコーポレーション合格者の名前が載った。ガンホの名もその中に!大喜びして踊りだす両親。信じられないガンホ。飲んでいたコーヒーを吹き出すボンサム・・・。

        ******第4話*******
 ボンサムはヒョナのこと、ガンホのことで落ち込み気味。さらに、ヒョナからガンホが試験で満点だったこと、そんなガンホにヒョナは興味があると聞き、やりきれない。
 「祝!LKコーポレーションに就職」の大弾幕、そして大宴会。大喜びの両親に反して、ガンホは浮かない。適当な回答をした自分がどうして?という思いから手放しに喜べない。前回のボクシングの試合の黒幕(日本人ヤクザの親分?)から日本へボクサーとしてスカウトされるが、就職先が決まったからと断る。
 LKの人事ではガンホの答案用紙、履歴書を総チェック。試験回答は当然めちゃくちゃだった。そもそも書類審査の段階でお払い箱のはずだったガンホ。ところが、グループ単位のプレゼンテーションでは、ガンホ以外がとても優秀で高得点。英語面接で隣の人を通訳に使ったことは「危機的状況を回避する処理能力」として評価され、重役面接では社長に気に入られ、、、面接の結果は文句なしの結果となってしまったのだ。いまさら、ガンホを落としたら、リクルートシステムの欠陥が明るみにでてしまう・・・。人事としてはこのまま採用の方向で押し通すしか道はないという決断。
 やはり自分の合格が腑に落ちないガンホは、LKの人事責任者に直接かけあう。「なにかシステムにエラーがあったのでは?」というガンホに、「我が社のリクルートシステムは完璧。君は選ばれた人材なのだ!君は自分に自信がないのか?21世紀は君の肩にかかっている!」と、逆にのせられてしまう。やる気にあふれるガンホ。面接のときに演説したように、「LKにこの身を捧げます!!」宣言。意気揚々と会社を後にする。
 会社中の独身OLたちは優秀な成績で合格したという噂のガンホをねらってる。そんなガンホがミオクに親しげに話しかけているのを見て、ミオクへの風当たりが強くなってしまう。ミオクはガンホに「会社で会っても話しかけないで」と頼む。
 新入社員研修初日。ガンホ、ボンサム、10数人の新人が、LK系列のモールの前に集められる。アシスタントとしてその場を手伝うミオクに、ガンホはめげずに親しげに話しかける。そして、ガンホに興味があるヒョナまでやってきて・・・。

       ******第5話*******
 新人研修のはじまり~。ガンホはこのあいだのボクシングの親分のおかげで女性下着の販売予約を2000セット取り付ける。もちろんダントツの功績。
 研修合宿は泊り込み。新人ではないヒョナも特別参加。美人のヒョナはもちろん男たちにチヤホヤされる。ホテルの部屋割りは、、、予想通り、ガンホとボンサム、ミオクとヒョナ。おそろいのトレーニングウェアを着て、サッカー、山登り、深夜の隠れ飲み会、、、(まるで修学旅行みたい・笑)体育が専攻のガンホはスポーツに関してもちろん大活躍。
 同室になったミオクとヒョナ。自分を捨てたボンサムとヒョナが仲がいいことが気になるミオク。ターゲットにするガンホが気軽にミオクに話しかけるのがおもしろくないヒョナ。お互いをさぐりあうような会話から始まり、一触即発の空気が流れる。そして最後は取っ組み合いの喧嘩を始めてしまう。大騒ぎの声が外にもれて男性陣が止めに入る。「あんたみたいなオンナを相手にする男なんていないわよっ!」
 ホテルの外でふさいでるミオクに、通りかかったガンホがビールをすすめる。いい男なんていらでもいるからとなぐさめる。同室のヒョナのせいでロクに眠れなかったミオクは、緊張の糸がほぐれたようにガンホの肩にもたれて居眠りをしてしまう。(このときの、ミオクを見守るやさしそうなエリックの表情が、、、、いいっ!!)
 イライラがおさまらないヒョナ。ボンサムに「ミオクの反応って異常。もしかして、以前、あなたがちょっかいでも出してたんじゃないの?」と詰め寄る。思い当たるボンサムは「さっさと寝ろよ」とぶっきらぼうに部屋を出て行く。
 廊下でミオクをおぶったガンホと鉢合わせ。にらむガンホ。後ろめたい思いのボンサム。ベッドにそっと寝かせ、めがねを外してあげる。気持ちよさそうに眠るミオクをやさしい眼差しで見つめるガンホ。(このときの、ミオクを見守るやさしそうなエリックの表情が、、、、いいっ!!再び)起こさないようにそっと出て行く。
 研修終了。セールスでの功績で表彰されたことを両親に報告。賞品の最新型携帯電話を見せると「あんたが家にこんなものをもって帰ってくるなんて、、、初めてのことだ」と大騒ぎ。
 帰宅したミオクは鏡を見つめる。おもむろに、寝ている同居人のバーのママたちを起こし、「化粧の仕方を教えて!」と懇願する。「まずはその流行遅れのめがねを外さなきゃね」とアドバイスされる。
 研修終了式=入社式。LKの社員として辞令を受け取る。晴れて正式な社員として迎え入れられる。研修を担当した先輩社員は、研修中居眠りしたかと思えばトップの業績をあげる、ムラのあるガンホに興味を持つ。社内コンピュータで彼のデータをチェックしようとするが、アクセスエラーが出る。やり手の重役が帰還し、リクルートシステムエラーでガンホを採用してしまった、人事担当のヒヤヒヤはまだまだ続く。
 社内のエレベータに乗り合わせた、ボンサムとガンホ。ボンサムは「筆記試験をトップで合格したなんていうから、しばらく会わない間に違う人間になったかと思ったけど・・・・。ホテルで同室になって、思ったよ。お前は昔から少しも変わっていない、負け犬のまんまだってな」
 睨み返すガンホ・・・・・。


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