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最近購入して嬉しかった本概ね図書館から借りて読むことにしている本だけれど持っていたいと思うもの、待ちきれないものは買うことになります。そんな中で特にうれしかった本というと宮沢賢治全集昨年末、尊敬する先輩に紫紺染めのお着物をいただいた。彼女がなぜその着物を作ったかというと宮沢賢治の「紫紺染めについて」という短編を読んでいてどうしても欲しくなり東北旅行のとき呉服屋を捜し紫紺染めの反物を見つけて買ったそうな。そんなに好きだったけれど、もう似合わなくなって、と、合わせた帯と紫紺染めの草履と一緒にプレゼントしてくださった。そんなに欲しくなるほどの短編ぜひ読んでみたい捜すとネットには短編そのものが青空文庫に載っていた。https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1937_18525.html読むと本当に面白い。これは手に入れたいと思って捜したけれど単行本では見つからない賢治の絵本は数冊もっているけれど、大好きな賢治だもの、と思い切って全集で購入。頭が疲れたとき少しずつ暇なときに読んでいこう。と思いつつ「紫紺染めについて」が書かれた1冊しかまだ読んでいない
2019.03.05
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青空にきれいなうろこ雲が浮かびもう秋です。庭にはコスモス夕食には秋刀魚に茄子あ~秋ですね。秋と言えばすぐ冬が来ちゃう北海道今日は少し蒸し暑かったけれどこんな暑さもあと何日かと愛おしく感じてしまいます。テレビでは日本ハム対楽天戦で夫は熱心に観戦中北海道日本ハムファイターズ今年はもう優勝に絡むことは無理になってしまいましたが大谷が8月は4割打っているし、少し勝つようにもなってきたしファンは最後まで応援です。さっぱりと欲ばらず吉沢久子著人は人、自分は自分。くよくよするより笑って切り替える―― ~99歳の今だからこそ言える、前向きなメッセージの最新語り下ろし! ~ ◆イヤなことは忘れる訓練をする ◆くよくよするより笑って気持ちを切り替える ◆美しいものは小さなものでも見逃さない ◆"能天気"がなによりの健康法 ◆義理のおつきあいはしない ◆いやなことは避けてよい ◆新しいことを始めるのに〝遅すぎる〟ことはない 「できない」を受け入れて小さな工夫を。先々を不安に思うより、今を楽しく。99歳、ご機嫌です! 長男一家が来て忙しかった夏休み中も寝る時のお供に気楽に読みました。1918年生まれというからまさに99才重いものは持てなくなるし足元のごみも拾えなくなってきた。それでも美しいものを見つけて喜び、宅配便は家の中にもカートを用意して応対するなど工夫して頼めることは周りの皆さんの力を借りて一軒家での一人暮らしを続けている。 分かっているつもりでしたが小さなことでくよくよすることの多い自分を反省し先々を不安に思うより、今を楽しく。過ごしたいものです。
2017.08.25
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札幌は朝から雨が降って7月前半の暑さが嘘のような涼しい1日でした。先週、息子が4歳近くになったので北海道の親戚にご挨拶まわり、と 東京からやってきた姪一家は千歳に降りて「寒くてびっくり」したそうな。 我が家の孫たちは夏休みになった途端お嫁ちゃんの実家愛知に里帰り中で会えなかったのですが長男・次男夫婦・私たちと揃ってお出迎え結婚式以来でしたが、お互いの仕事や子育てについて、出産間近の次男のお嫁ちゃんの質問等など話は弾み、姪の家も実家もマンションで、ないから珍しかったらしく階段を上ったり下りたりレゴの線路に電車を走らせ「〇両編成だから、これは九州新幹線だね。」などなど何鉄というのかわかりませんが鉄道大好きな姪の子に感心させられたり楽しい一時を過ごしました。我が名は、カモン[ 犬童一心 ]「トラブルですよ、加門さん! 」大御所俳優、おさわがせ女優、伝説の劇作家…昼夜を 問わず立ちはだかる難問奇問に、ベテラン芸能マネージャー・加門が挑む! 「ジョゼと虎と魚たち」「のぼうの城」の犬童監督の初小説犬童一心監督の初小説だったのですね。主人公加門慶多(カモーン慶び多い・・・)という有名な劇団自由演技のマネージャーが「我が友、世界へ」という素晴らしい台本を2幕まで書き上げて消えてしまった伝説の劇作家遠山ヒカルを探し当て3幕目を書いてもらおうと悪戦苦闘するその彼と行動を共にする新人中村(二人は決して前に出ないけれど)みんな誠実でお芝居が好きで・・・続編が出るのが楽しみです。
2017.07.31
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図書館に予約をしている本が一度にどっさり届いた。コンスタントに届けられるといいのだけれど借りる方は我儘も言っていられないので届いたと連絡が入ると受け取りに行きせっせと読む。意外に面白かったり期待外れだったり様々だけれどどんな本も最後まで読まずにいられない。これは面白かった本戦場のコックたち深緑 野分1944年6月、ノルマンディー上陸作戦が僕らの初陣だった。特技兵(コック)でも銃は持つが、主な武器はナイフとフライパンだ。新兵ティムは、冷静沈着なリーダーのエド、お調子者のディエゴ、調達の名人ライナスらとともに、度々戦場や基地で奇妙な事件に遭遇する。不思議な謎を見事に解き明かすのは、普段はおとなしいエドだった。忽然と消え失せた600箱の粉末卵の謎、オランダの民家で起きた夫婦怪死事件など、戦場の「日常の謎」を連作形式で描く、青春ミステリ長編。 私はこの作家を知らなかった。名前もふかみどりのわきと読むと本の後ろを読んでわかった。1983年生まれというからまだ34歳という若さでこの本を書き上げたのは驚きよほど調べたのでしょう。米軍のパラシュート部隊の話を実に詳しく書いている。ミステリーだから謎解きはあるけれどそれにはあまり重きを置かず戦場での兵士たちの友情や苦悩に私は魅かれた。それにしても米軍の豊富な食糧に驚いた。「みすてられた島」20XX年。とある島。戦争が終わって安堵していた矢先、突然本土から独立を言い渡される。「独立するってどんなこと?」と当惑する島長(しまちょう)一家のもとに、島の有力者たちが次々と集まってくる。とにもかくにも憲法を、と議論が始まり、侃侃諤諤(かんかんがくがく)、喧々囂々(けんけんごうごう)。長い会議のそのかげで、将来不安から脱出しようとする人々も。島の未来と個々の事情、愛憎がからまって、はてさて一体どうなる!? 先日観た演劇とても真面目なお話なのだけれど喜劇仕立てで面白かった。もしも北海道が日本から切り離されたら、道民はあんなに仲良く新しい憲法を考えられるでしょうか?
2017.07.21
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暑いです!札幌なのに10日連続の真夏日で今日は33.5度!明日もこの暑さが続くんですって家の中にいたらそれほど感じない暑さですが、今日は朝からお出かけ会議の後、お買い物でチカホをちょっと動いただけなのに何だかぐったり家に帰ってしばらく動けませんでした。北国生まれの北国育ち、暑さに慣れない身体なのですでもきっと冬になるとこの暑さが恋しくなることしょう。 Story Seller(3) 新潮文庫/新潮社ストーリーセラー編集部【編】 この本は3と書いてあるように第3弾です。前作・前々作も読みました。沢木耕太郎近藤史恵湊かなえ有川浩米澤穂信佐藤友哉さだまさしどれも読みきりの短い作品なのですがなかなか読み応えがあります。・・・・・・・面白いお話、またまた売ります。・・・・・・というキャッチコピーはウソではありませんでした。暑い夜、それぞれが適度な長さで読みやすく朝まで読むなどという心配がありません。旅のお供にもピッタリです。 都会のトム&ソーヤ 1 YA!ENTERTAINMENT/はやみねかおる【著】 トムソーヤ―が大好きだったので、はてさてどんなお話?と読んでみました。まるで現代の中学生のお話それでも都会の冒険譚になっていてそこそこドキドキもします。孫ちゃんがもう少し大きくなったら読んでほしい本7作も出ているので暇なときには読んでみましょう。
2017.07.14
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待って待っていた本、ついに読むことができました!恩田 陸 蜜蜂と遠雷 俺はまだ、神に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作! 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか? 借りた日はとっても疲れていたはずなのに、お風呂上りに読み始めたら止まりません。予選から本選までの間のコンクール参加者達と審査員たちそして周りの人々の様子が巧みに描かれているピアノを弾いている場面などまるで聴いているような見ているような気分になりどうぞ最後まで・・・と祈るような気持ちにもなる。芽生えてくる友情も清々しく風間塵の存在が周りの人達の個性を呼び覚まし輝かせていく。コンクールを通して成長する若者たちの姿に胸が熱くなり、もう一度読みたくなりやはり自分でもこの本は買おうと思う。そして今度は一曲一曲聴きながらゆっくり読み進めたい。恩田陸は今までにも読んできて好きな作家ですがこれは最高に面白かったです。
2017.07.07
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2016年度の男女格差指数ランキングによると日本は144か国中111位だという。まだまだ男社会の日本昭和53年(1978年)発行と書かれているこの本はそんな男社会を逆手にとってしかも男たちを魅了しながら豪奢に悪を愉しんだ富小路公子の一生を描いている悪女について有吉佐和子《自殺か、他殺か、虚飾の女王、謎の死》――醜聞(スキャンダル)にまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家富小路公子。彼女に関わった二十七人の男女へのインタビューで浮び上がってきたのは、騙された男たちにもそれと気付かれぬ、恐ろしくも奇想天外な女の悪の愉しみ方だった。男社会を逆手にとり、しかも女の魅力を完璧に発揮して男たちを翻弄しながら、豪奢に悪を愉しんだ女の一生を綴る長編小説。27人の証言から浮かび上がるのは悪女か天女かというくらい人々のとらえ方が違うしかもほとんどの人が素晴らしい人だったという。幼い頃から身の処し方に天才的な臭覚を持ち・・・違うのかもしれない彼女は自分を磨くためにはどちらが良いか素直に行動していただけかも。貧しい母娘二人の生活から密かに悪事(と言っていいのかと思うほど巧妙に)を重ね富を膨らませ自分の城を築いていくたくさんの男たちが彼女の魅力にひれ伏し虜になっていくでも最後は謎の死を遂げるのだがこの本の最後まで読んでも真相は闇の中後は読者の想像にゆだねられたのか先日ベットに入る時、読む本がなくて本棚から取り出して読んだ本一時期大好きだった有吉佐和子、母も好きで回しながら読んだもの。この本には母の字で日付が書かれているので母が買って回してくれたものでしょう。有吉佐和子の本はどれも面白かったけれど2度目は楽しめるかしら???心配は杞憂で、一気に読んでしまいました。※先週土・日と雨で流れた孫の運動会はてさて明日はどうでしょうか?先週のように4時起きでお弁当は作ったけれど実施されずお弁当をもって息子宅でランチパーティーどうか明日はランチパーティーその2、となりませんように
2017.06.02
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先日「趣味は何?」と聞かれた。゛パッチワーク”と答えたいところだけれど、今作っているタペストリーは配色に悩み停滞ポシェットやお財布作りなどバザーの小物作りに逃げている。習っているヨガも家で自主練をしないのでさっぱり上達せず先週は演劇を観て映画を観て・・・観ることは大好きそしてそれ以上に好きなのが読書読書は趣味に入らないと言われることもありますが。最近読んで面白かった本猟師の肉は腐らない 新潮文庫/小泉武夫(著者)世界を巡った末に、故郷・阿武隈の山奥に戻った猟師の義っしゃん。愛犬をお供に猪を狩り、岩魚を釣り、灰や煙を使って保存食を作り、冬に備え、危険から身を守る。蜂も蝮もなんだってご馳走になる。自然と生きる猟師の暮らしは、先達から受け継がれた様々な知恵と工夫がてんこ盛り。命の連鎖も身をもって学んだ、驚きの体験記。夫に頼まれて買ってきた本ですが、ちょっと読むとその面白さに引き込まれ夫が読んでいない合間に先に読んでしまいました。山奥で愛犬クマを相棒に暮らす義っしゃん出てくる食べ物はほとんどは作ったり採ったり獲ったりもらったりしたものその一つ一つが小泉武夫の文章で詳細に書かれているので実に美味しそう。またそれを取りに行く様子も子どもの遠足のようでもあり楽しそうだけれどどれも命がけというかすべて真剣、些細なことでも命に係わるので決して遊びではない。クマに傷をつけたイノシシと義っしゃんの戦いなど息をのむ展開そして仕留めたイノシシや相棒クマへのリスペクトにも感動させられる夏に行った第1部と冬に行った第2部、どちらも魅力満載テレビもないし電気もない、トイレだって外にあって冬はお尻が凍りそうなアンモニア臭の激しいところそれでも私も行ってみたいと思う魅力があった。
2017.05.26
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暑くなったり寒くなったり春になったり冬に戻ったり・・・行きつ戻りつの札幌ですが、今日は昨日と打って変わって暖かい。午前中出かけていましたが、至る所でツツジの花が咲いていて庭の緑も濃くなっています。「春よ来い♪ 早く来い♪」こんな日は心もウキウキです。でも、世界を見回すと春になったからと言って単純に喜んでもいられない人々もいるということに思いを馳せずにはいられません。エレーヌ・ベールの日記彼女は自分の魂をこめたその日記を、愛するジャンに宛てて綴る。彼女は迫害を生き延びられなかったが、日記は奇跡的に散逸を免れ、戦後、数々のドラマを辿って本国で二〇〇八年一月に出版され、大きな話題を呼んだ。「生きていればおそらく、キャサリン・マンスフィールドのような繊細さをもった作家になっていたであろう」(パトリック・モディアノの序文より)と評された文学的感性で綴られたこの日記は、占領下フランスにおけるユダヤ人迫害の現実を、それを生きた当事者の視点から記した史料としても、稀な価値をそなえている。「アンネの日記」は小学生の頃に読んでいてユダヤ人迫害の怖さを知らされていたけれどこの日記は、2008年発行されたことも知らなかった。ナチス・ドイツ占領下、ユダヤ人への迫害が日に日に強まるパリ。ソルボンヌ大学で英文学を学ぶ二一歳のユダヤ系フランス人女性、エレーヌは、自分たちをとりまく歴史的不幸を書き記すことを自らの使命と信じて、秘かに日記を書きつづける。1942年4月に書き始められた日記は、ソルボンヌ大学に学び修士号を獲得したエレーヌの多くの友人に囲まれた青春の輝きとパリの情景の美しい描写に彩られている。ところがドイツに占領されていたパリでユダヤ人迫害が現実のものとなり胸に黄色い星を縫い付けなければならない、列車は最後尾に乗らなければならないことから始まり徐々に追い詰められ周囲から友人が知人が消えていく。気高く賢いエレーヌは胸に縫い付けられた星を、その星を見て人々が見せる反応を、どれだけ苦しく思ったことか、それでも自分はそのことに立ち向かわなければならないと決して逃げず孤児になった子供をかくまう活動などに積極的に働く。後半は解放戦線に入った愛するジャンが戻った時、わたしがいなくなっていたら私が考えたことのすべて、せめてその一部でも知ってもらわずに私は消えたくない。と、物事を深く考え出来事を克明に記録するように日記を綴っていく。そして彼女は1944年3月に捕まり、1945年4月の初めに非業の死を遂げた。それは収容所がイギリス軍から解放される5日前のこと。戦争がパリという街もそこに住む人々の心も変えていく恐ろしさ
2017.04.21
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昨日は札幌市の小学校の始業式と入学式暖かく穏やかな日で、進級した人も新入学生も良かったですね。村上春樹の新作こんなに早く読むことができるとは思わなかったけれど友人のご主人が入院していて読んだというのでお借りして夢中になって読んでしまった。その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。村上春樹が好きじゃないという人もいるけれど、私は好きな方。新作が出ると読みたいと思う。愛し合っていると思っていた妻に別れを切り出された私が失意の旅で東北北海道をまわり友人の好意で管理人代わりに住むことになった日本画家の山の上の家そこに隠されていたドンジョバンニのオペラに場面を借りて描かれた絵を偶然見つけたときから豪邸に一人住んでいる免色という名の不思議な金持ちの男性と知り合ったことから私は普通ではない多々な出来事に巻き込まれていく分からないこともあるけれどそれはそれとして本当に続きが気になって最後まで読まずにはいられない小説だった。南京大虐殺やナチのオーストリア侵略、そして東北大震災それらにも触れてはいるが決して声高ではない。
2017.04.07
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庭の雪がぐんと減り裏庭にフキノトウが芽を出し、ようやく春が来る!と喜んだのもつかの間昨日今日の雪でまた一面の銀世界に戻った札幌こうやって行きつ戻りつして遅くなってもいつかはきっと北国にも春は来ることでしょう。NHKの大河ドラマ「女城主直虎」を珍しく毎週録画して観て実際はどんな人だったのだろうと興味が湧き本を読んでみた。剣と紅戦国の女領主井伊直虎高殿円井伊家22代目の当主直盛のたった一人の子として生まれた女の子がいかにして戦国の中女領主として井伊家を守り抜いたか女としてのせつない別れから徳川の四天王と言われた井伊直正の養母として一命を賭して井伊家を守り抜いた傑女に成長していった直虎「紅はいらぬ、剣を持て」と髪を切り落としてから一度も紅を塗らなかった直虎 でも柴咲コウはとても美しい直虎です。
2017.03.24
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3月生まれの孫1に「お誕生日プレゼントは何がいい?」と聞くと「決まっているけど一緒に買いに行きたい」という。今日は卒業式で午前で終わるので午後お迎えに行って一緒に買いに行くことに。ネットで買った方が安いけれど自分の目で選びながら買うのが楽しいのでしょう。その後のお食事も、ね。こうしておじいちゃんおばあちゃんと一緒にお買い物に行きたいと言ってくれるのはきっとそんなに長くは続かないこと。そう思うと私たちも今を楽しまなくっちゃ!「新世界」山下澄人第156回芥川賞受賞作倉本聰の「富良野塾」での体験をもとに描く青春小説富良野塾には関心があったのでどんな生活なのか興味深々で楽しみに読んだ。スマホで書いたと言っていたので実はあまり期待していなかったけれど富良野塾で脚本の勉強をし、劇団を作って脚本も書いていたためか場面や人物の気持ちがよくわかる素直な描き方で一気に読める面白さがあった。
2017.03.17
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「まずはやってみる。」完璧を目指してあれこれ思い悩む私に夫がかける言葉はいつも同じ。そして、重い腰を上げてぼちぼちとはじめてみると、意外や意外、ことはすらすらとまではいかなくともどうにか流れ結果的に何とかなってきている。境遇 湊かなえ息子のために書いた絵本がベストセラーとなった議員の妻と、親友の新聞記者二人は親に捨てられ児童養護施設で育ったという過去を持つ。ある日議員の息子が誘拐され「息子を返してほしければ真実を公表しろ」という脅迫状が届く・・・・思いやって話さなかったことが事件を起こしたようにも思う。真実を告げることが招く悲劇もあるけれど信頼し合っているのであれば真実を共有したほうが良いのでしょう。
2017.02.17
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朝から少し暖かく(氷点下ではない!)雨が降っている札幌積もっている雪も融け、昨日まで凍っていたガレージの雨樋からは水が流れでている。先日コミュニケーション不足で大失敗をして落ち込んでいたけれど、こんな暖かな日は春がいつかは来ることを教えてくれて、気持ちが少し軽くなる。漂う子日本には居所不明児童がたくさんいる。調査されているだけでも1000人以上調査にもかからない子はもっといるという。漂う子 /丸山正樹(著者)恋人の小学校教師のクラスの居所不明児童を探すことになったカメラマンを主人公に物語は進む。居所不明児童がなぜ生まれどのように生きているのか・・・入念な調査で物語としてだけではなくルポ的な意味でも興味深い本だった。結婚はしたいけれど子どもは作りたくないカメラマン自分一人でもお腹の子を育てていく決意の女教師それぞれの生い立ちと親子関係居所不明児童を捜す中で知り合った福祉関係の人々や福祉の網から漏れた子を守ろうとする人々世間から見放されたような居所不明児童をどうにか救おうと努力している人々がいる。昨夜11時にベットに入って読み始めたがそれらの人に関わる中でカメラマンはどう成長していくのか?気になって最後までいっきに読んでしまった。
2017.01.27
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寒波到来昨日から寒さが厳しい札幌息子たち家族との賑やかで楽しくて忙しかった冬休み最後に新富良野プリンスホテルで次男夫婦と合流し、樹氷の中をスキーやそりで楽しみ夕に朝にのびのび温泉に入り、美味しいものを食べ、雄大な十勝連峰を眺めるお部屋での2次会ではワインを飲みながら孫たちの「恋ダンス」に大笑い9日に帰って、二人だけの日常に戻って寝具類漆器類などの後片付けをし、気が付くともう13日・・・速いこと! 「ジョン万次郎漂流記・さざ波軍記」井伏鱒二鳥島に漂流した人たちの本を図書館にリクエストしていて届いた1冊「ジョン万次郎漂流記」が読みたかったのですが「さざなみ軍記」と「二つの話」も収録されていた。「ジョン万次郎漂流記」は昭和12年9月に書かれたもの。まだ日米間もそれほど険悪にはなっていない頃だったのだろうか鳥島に漂流した5人の漁師を救助した捕鯨船の船長はとても親切でジョン万と呼び彼の後見人のように成長することを助け学校に通わせたりしている。彼の助けなしではいくら意欲のあるジョン万次郎だとしてもこんなに才能を発揮することはできなかったことだろう。また才気にあふれた万次郎だったからこそたくさんのことを吸収し日本に帰った時開国に向かおうとする日本の力になれたのだろう。どんなに活躍していても捕鯨船を操ってクジラ取りをしたいと願い、船まで手に入れながら行く機会がなく72歳で亡くなっていた。吉村昭の「アメリカ彦三」とも似ている部分がある。ジョン万次郎の方がよく知られているが、小説としては「アメリカ彦三」の方が面白かった。「さざなみ軍記」は、平家の滅亡で逃亡を続ける途中の日記まるで空想で書いたそうだが私は記録をもとに書いているのかと思ってしまった。一人の若者が逃げるなかで一軍を率いる力をつけて成長していく様子がよく書かれていた。
2017.01.13
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明けましておめでとうございます。2017年が皆様にとって幸多き年でありますように子どもも大人もみんなが未来に夢を描けるようなそんな社会でありますようにまだ暗い札幌長男一家も夫もまだぐっすり眠っています。次男夫婦はお嫁ちゃんの実家でぐっすり眠っていることでしょう。こうした平安な日々をとてもありがたいと思っています。 自閉症の僕が跳びはねる理由[ 東田 直樹 ]先日彼のドキュメンタリーの番組を見て、衝撃を受けました。東田直樹さんは、かなりの自閉症の青年と思われるのに文字盤やパソコンを使って自分の考えを伝えコミュニケーションをとり執筆までなさっているのです。私も自閉症の子に関わったことはありますが、彼もこうして苦労してコミュニケーションを取ろうとしていたのだと思うと胸が痛くなりました。これは13歳の時に書かれた本「自閉症としての自分を持て余し、みんなと同じにできないことが悪いことみたいに感じ・・辛くて悲しくて毎日が苦しかった・・・僕にとって自閉症は、乗り越えるべき障害だったから・・」ところがあとがきで大人になった今「自閉症は僕のパートナーのような存在・・・いいことも悪いことも受け止め、僕は自閉症である自分と共に、この先も生きていきます。」と書いています。これは私にも他の誰にも通じてくる言葉ですがここに至るまでの彼の苦悩は計り知れません。「僕が傷つくのは構わないけれど僕の周りの人を苦しめることが辛い」そんな優しさを持ちながらどれほどの苦しい日々を積み重ねてきたことでしょう。たくさんの人に知ってもらいたい本です。
2017.01.01
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人形にもお振袖を着せてお正月準備ずっと昔、誕生日に妹にプレゼントされた人形。いつもは緑のベルベットのドレスを着ているのですが今年はピッタリのお振袖が手に入ったのでお召替え我が家のお正月準備は19日の夫の生ハムの作りから始まりました。私のお節作りは30代初め、母が亡くなった時からでそれまでは甘えっぱなしだったけれど、一人残された父や家族のために、母が撮っていたお正月の写真のお節を見ながら手順を書き出して料理の本を参考に必死でした。それ以来毎年少しずつ調整しながらもほぼ同じように進めています。予定通り今日でお節は完成!!甥っ子にもらった昆布で作った鰊の昆布巻きが一番おいしくできました。明日はお重に詰め、お屠蘇とお年玉を用意夫がおそばを打って私がえび天とザンギを揚げ、タラバガニにお刺身息子たち若い人好みの生ハムなどをオにードブルに。お節は元旦にお雑煮と一緒にいただきます。「火の島」新田次郎先日読んだ「漂流の島」の関連本です。同じ鳥島が舞台で気象観測所の人たちの話鳥島の火山噴火の危機に面し、死の恐怖と観測の使命の間で苛立つ所員たちの緊迫した心理と行動現場と東京の本庁の意識のずれなどハラハラドキドキ気象庁に勤めていた新田次郎だからこそ書けたのでしょう。「毛髪湿度計」戦時中北欧の婦人の金髪しか使えないと言われていた毛髪湿度計を日本人の女性の髪を使って研究を進めていた。是非役に立ちたいと思う大和撫子の心研究者のひたむきさが戦火が激しくなり場当たり的な研究をさせられる周りの研究者たちを和ませている。せめて君だけは研究者らしくあって、という願いだったのでしょう。「ガラスと水銀」転倒寒暖計というものの存在を初めて知った。短編だけれど職人気質がよく表れていた。
2016.12.30
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雪が降り続いている札幌昨日はお寿司屋さんでランチの忘年会先輩たちの送り迎えもあり車を出したところ帰る時には雪がどっさりでせっせと雪下ろしをして突然の2次会場の先輩の家へお腹いっぱいだったはずなのに美味しいコーヒーゼリーや栗など出されるとまた食べちゃって・・その帰りも車には雪がどっさりで雪下ろしそして先輩たちを送って家に帰って、自分の車庫前だけではなく夫のガレージ前もせっせと雪かきしていると隣の隣の奥さまの車が雪に埋まって動かなくなってしまって悪戦苦闘していたので隣のご主人と雪を掘ってスノーヘルパーをかませたり車を押してお手伝い無事脱出し駐車場に入りました。「4WDでないから雪に弱くって。ありがとうございました。」と奥さま「どういたしまして。お互い様です。」お出かけ帰りだった奥さま、手袋もせずお洒落なコート姿で、さぞ寒かったことでしょう。家の前の雪かきを終えてヘロヘロになって家に入り、汗をかいたので着替えて食べすぎたのでキャベジンを飲んで夕食の支度をしようとラジオを入れると糸魚川大火のニュース大変なことになっていました。今朝起きるとまたたんまり雪が降り、除雪車が雪の塊を置いていっています。朝食後は雪かきですでも糸魚川の焼け出された皆様を思うと何ということありません。高橋大輔著江戸時代、流刑地・八丈島よりさらに三百キロ南にある鳥島に、十数年おきに日本人漂流民が流れ着いた。窮地に立たされた彼らの前に姿を現した洞窟。そこには、歴代の漂流者が生きる術を記した書き置きが残されていたという。その洞窟は、今もあるのか。『ロビンソン漂流記』のモデルとなった漂流民の住居跡を発見し世界に報じられた探検家が、鳥島を踏査。漂流民たちの劇的な生涯に迫る壮大なノンフィクション。漂流ものが好きな私には面白い本でした。たった一度の上陸しか許されない状況の中でも、あらゆる文献を参考に吉村昭の「漂流」のモデルでもあった長平たちが住んだ洞窟を探し当てている。漂流して島から脱出できるようになった人たちは後から漂流してくる人たちのために鍋や種を残したり、生きるすべをなど書き残していたということに感動。なんという優しさなのでしょう!この本が参考にしていた本を図書館に予約し届くのを楽しみに待っています。
2016.12.23
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朝、恐る恐るカーテンを開ける。「良かった!今日も雪降っていなかった」12月に入って2日目。今まで本格的な雪は降らず、一度だけうっすらと降った雪をかき集めただけで終わっている。どうぞこのまま・・・なんて、札幌の冬がそんなに簡単に終わるわけはありませんね。今日も天気予報には雪だるまが数個冬将軍はこれからなんです。「茉莉花茶を飲む間に」林真理子南青山の紅茶専門店「青」は、店主和子を慕う常連のお客が多い。ハウスマヌカンの奈々子、モデルのみちる、ニュースキャスターの留美…。恋に仕事に鍛えられていく、六人の女の物語。片仮名の職業を持つ女性達6人ハウスマヌカン・ナレーター・モデル・タイムキーパー・ニュースキャスター・スチュワーデスキャビンアテンダントと書かれていないので時がたっている本とわかる。1987年に書かれた本の文庫化林真理子さんの本は、食わず嫌いであまり読んでいない。この本は歯医者の待ち時間に偶然手に取り1話1話読み進めたもの。南青山という地名自体、札幌にいるとピンとこないほどキラキラしている場所その一角にひっそりとある紅茶専門店のカウンターで現代的な職業を持った女性たちが店主の和子に悩みを吐露することで自分を見つめ少しの助言で自分で立ち向かい解決し更に強くなっていく。そして最後に店主和子の前歴が明らかに。この本で共感した言葉「…みんな可愛くていい子ばかり。だけど戦うことを嫌うの。最後まではしたくないの。それは醜いと思っているのよね。彼女たちはいつも自分は可愛らしくしたままで、手を下さない。男の人の気持ちや運命が好転するのを待っている。私はそれが歯がゆくて見ていられないときがあるの」
2016.12.02
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大切にしまっていたガウンでサンタクロースの3人目(3体目)を作った。まだ、長靴の白い飾りもつけていないうちに、先週末突然来た次男夫婦がお持ち帰り。写真もまだだったので、次男に撮って送ってもらった。この緑のベロアのガウンは母のものでした。最後の入院をしていたとき、手術直前、このガウン姿でタクシーに乗って税務署まで質問に行ってきたという強い母その強さにあやかろうと、次男が生まれたときに私も使用した。それ以後ずっと大切にしまっていて、眺めるたび勇気をもらってきた。少しも痛んでいなくて7人の小人風のサンタクロースになった。次男夫婦にも大切にしてもらえるかな?1人目の赤いサンタは孫たちの家の180cmの大きなツリーの横にちょこんと立っていて、我が家には1人だけ残っている。天に遊ぶ 吉村昭 見合いの席、美しくつつましい女性に男は魅せられた。ふたりの交際をあたたかく見守る周囲をよそに、男は彼女との結婚に踏みきれない胸中を語りはじめる。男は、独り暮らしの彼女の居宅に招かれたのだった。しかし、そこで彼が目撃したものは……(「同居」)。日常生活の劇的な一瞬を切り取ることで、言葉には出来ない微妙な人間心理を浮き彫りにする、まさに名人芸の掌編小説21編。 吉村昭は長編小説ばかり読んできたけれど彼は短編を書くことも好きだったのだという。普通短編というと30枚くらいを言うらしいがこれらはどれもわずか10枚くらい「わずか10枚でも、短編小説として一応、人間の姿が書けたことが嬉しかった」と、あとがきに書いている。確かにどの短編にも人間の姿を思い浮かべることができ、長編にはない面白味がある。「模倣郷」リービ英雄
2016.11.29
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朝から青空が広がり良いお天気だったのでチューリップの球根植え。予想以上に早々と雪が降ってしまい植えそびれていたのです。ターシャ・デューダが広い広い庭のあちこちにゆったりと穴を掘りながらチューリップの球根を植えていた姿を思い出しながら、狭い庭の一角に70個余りの球根を植えました。来春、しっかり芽を出して咲いてくれますように。セプテンバー・ラプソディサラ・パレツキ―著診療所の留守電に「殺される」という女性からの伝言。不吉な言葉を残し行方をくらました女性を捜して―友人の医師から頼みを受けた私立探偵ヴィクは、消えた女性ジュディの複雑な家庭事情を知る。彼女は家出後ろくでもない男と出逢い、薬に溺れた。ジュディにも希望の星があるはずだった。最先端企業で働く息子のマーティンだ。だが、彼も姿を消したことがわかり…家族関係の中に隠された闇にヴィクが鋭く切り込む! 私の大好きな女探偵の一人V・I・ウォーショースキーが活躍するシリーズしばらく新しい本が発行されていなかったのですが、もしかしてと探してみたら昨年この本が出されていました。嬉しくてすぐ予約して読みましたが、最初はというかかなり苦しい内容。ノーベル賞・ナチの時代・ユダヤ人・原子力の研究・大企業・麻薬中毒・・・でも最後には思わぬ展開にわれらがヴィクは頭だけではなく全身を使って傷だらけになっての大活躍で過去に埋もれ葬り去られようとしていた事件を明らかにし苦しんでいる人々を助けていく。この本もというか今までの本以上に専門的な内容が織り込まれ読み応え十分
2016.11.11
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札幌は寒い1日でした。午前中はパッチワークのお仲間と「手作りフェスティバル」に行ってバッグの持ち手や今度作るものの布地など買い、お昼にお仲間と別れ、夫に迎えに来てもらって歌舞団の公演を観に行きました。素敵なコーラスから始まったのですが、私は眠くて眠くて第1部はほとんどうたた寝「疲れているんだねえ。」労わってくれる夫の言葉がちょっと恥ずかしい。確かに数日忙しかったのですが、原因は昨夜11頃ベットに入って「コンビニ人間」を読み始め、最後まで読んでしまったことにあるので。私が読んだのは友人から借りた文芸春秋。もっと気楽なお話かと思っていましたが・・・生きづらさを抱えた女性が、マニアル通りに応対するコンビニの店員にようやく自分の生き場を見つけることができ自活して働いている。それで十分立派なのに彼女に襲い掛かる世間並みの普通の生き方というものさし。なぜ結婚しないの。なんでちゃんとした勤めをしないの。そんな言葉がどれだけの人々を傷つけていることか。彼女もそんな言葉に追いかけられ、馬鹿にされコンビニ店員をやめてしまう。でもきっとまたコンビニ店員になるでしょう。それが彼女の生きる場所なのだから。あまりにも切ないこともあり、彼女の親だったらと思わずにいられない。みんな同じでなくたっていいのに・・・どうしてこんなに狭いものさししかないんでしょう。今の時代は少しでも違うものを排除していこうとする今日の札幌広報に札幌市の引きこもりの人数が年代別に出ていたけれど社会がもっとゆったりとした多様な人間関係であったならばこんなに多くの人が引きこもりにならなかったのではないでしょうか。効率一辺倒の社会が生み出している悲劇ともいわれています。多くの引きこもった人達が働ける環境にあったなら、もっと納税も増え購買力もアップすると思うのですが・・・
2016.10.07
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寝つきが悪い私は毎夜本を読みながら眠りにつく。途中目覚めたときにも本を読む。夫は寝つきが良いのだけれど私のベッドのライトが眩しいといい、いくつかスタンドなど変えてみた。それでもダメじゃあ、間にカーテンを吊るしましょうか?衝立を置きましょうか?とりあえず、夫が腰が痛いときにベッドに置いて使っていたパネルをベッドの間に立ててみると何とピッタリ。眩しくもないし圧迫感もない淡いグリーン基調の布を袋状にしてパネルに被せると雰囲気も良くなりめでたしめでたし最近そんな眠れぬ夜に読んでいた本の中で面白かった本2冊羊と鋼の森羊と鋼の森 / 宮下奈都羊の毛と鋼と森の木でできているピアノ学校を訪れた調律師に魅せられてひたすら真面目に調律師の道を歩む主人公雪が多く寒さが厳しい田舎で、森があって羊がいて・・・というと私の故郷近辺を思い浮かべる北海道の人なら多くがそうかもしれない。その感性豊かな新米調律師と周りの人々の物語 大きな衝撃的なできごとが綴られているわけではないけれど次々とページをめくりたくなる魅力があった。読み終わった時に優しい満たされた気持ちになる本暗幕のゲルニカ暗幕のゲルニカ / 原田マハピカソが描いたゲルニカ多くの人が知っている絵ピカソは何のためにどんな思いでこの絵を描いたのかスペインの街ゲルニカがドイツ軍によって空爆され壊滅した時戦争への怒りを戦争の愚かさを絵に描き表したこの本は史実に基づいたフィックションであり大戦前夜のパリと現代の9・11後のニューヨーク、スペインが交錯するスリリングな小説ピカソの反戦の思いを強く感じる本。壮大な美術ドラマ・・・原田マハはすごくよく調べて書いたのだと思う20世紀パートの登場人物は架空の人物二人を除きすべてが実在の人物21世紀パートは全員が架空の人物と最後に書いてありましたが読んでいるときには不自然な感じが一つもしなかった。もう少し滑らかな筆の運びだったらもっと良かったのにと思うけれど。読み終わった後、実際にはどうだったのだろうと調べてみるとピカソがゲルニカを描いた事情やゲルニカがニューヨークに長く置かれてその後スペインに返されたことピカソをめぐる女たちのことなどなど事実だった。スペインのマドリードのレイナ・ソフィア芸術センターに展示されているゲルニカぜひ観に行きたい。
2016.09.23
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蒸し暑い日々が続いている札幌ですが、玄関に置いた金魚鉢の中ではミッキーマウスプラティ2匹が涼し気にすいすい。今、夫と孫1は水草を買いに行き、孫2はママとお昼寝中静かな午後の一時です。7月の末暑い日が続いたとき飼ったネオンテトラは次々に死んでしまい孫たちと飼ったのがミッキーマウスプラティコッピ―の一種で全身赤なのですがよく見ると尾びれがミッキーの耳の形で黒い そこがが可愛いと孫たち2匹だけでも健気に元気なので水草でも入れてあげようと夫と孫1が買いに行ったのです。その暇にブログでも書きましょう。金魚姫金魚姫 / 荻原浩勤め先はブラック企業、うつうつと暮らしていた潤。日曜の夕刻、近所の夏祭で目に留まった金魚を持ち帰ったら、部屋に妖しい美女が現れて……!? 金魚の化身に戸惑う潤。だがそれ以来、商談が成立するようになり。今回直木賞を受賞した荻原浩※ここまで書いたところで水草のお買い物組が帰ってきて中断、後は寝静まってから私の好きな作家の一人で、直木賞受賞も嬉しいのですが受賞作はまだ読んでいません。先日図書館で借りて読んだこの本が面白かったです。大学は出たけれど、初めの会社になじめず退社してどうにか入ったのが恐ろしいほどのブラック企業大好きな彼女にも去られ、毎日怒鳴られ馬鹿にされ、どうにかこうにか出社はするものの死への誘惑もあるそんな潤が一匹の金魚を飼う。するとその金魚は濡れ髪の我儘な姫だった。その金魚姫を世話することになって変わっていく潤。自分にとって大切なことは何か周りの目を気にし周りの言葉に振り回されることを止めたとき自分が自分らしく生きられるようになるそうなのですよね。頭ではわかっているのですが・・・
2016.08.19
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誰にでもコンプレックスの 一つや二つはあり、日々どうにか折り合いをつけて生活しているものと思います。そもそも人間というものは一人ひとりみな違い「わたしとことりとすずと」の詩で金子みすゞが詩っているように「みんなちがってみんないい」のですから。 どんな病気だって同じ、その人の存在そのものが大切なのです。先日は人間としての存在を否定する恐ろしい事件があり、現在の日本でこんな考えを持つ人がいるなんて・・・と、ヒトラーを思い出し愕然としました。 男振 男振 改版 / 池波 正太郎 / 新潮社 [文庫]若くして頭髪が抜け落ちる奇病を主君の嗣子・千代之助に、侮蔑された17歳の源太郎は、乱暴をはたらき監禁される。別人の小太郎を名のって生きることを許されるが、実は主君の血筋をひいていたことから、お家騒動にまきこまれることになる。しかし、源太郎は、宿命的なコンプレックスを強力なエネルギーに変えて、市井の人として生きる道を拓いていく。清々しく爽やかな男の生涯。 江戸時代、眉目秀麗の秀才で将来を嘱望される源太郎が脱毛症になり髷も結えないどころか頭髪そのものが亡くなってしまう。 様々な侮辱に耐えていたのだが 我慢しきれず乱暴してしまうことによって起きた出来事死罪は免れないところを次々と助けの手が伸びるそれは彼が主君の隠し子であったからで 嗣子・千代之助が亡くなってからは彼を亡きものにしようとする一味の追っ手に狙われ彼を主君の座にと言う人々にも追われる が、彼の選んだ道はそのどちらでもなかった。解説に体の中を風が吹き抜けていくような爽やかさをこれほど感じさせてくれる小説は滅多にない・・・と書いてあったけれどほんとにそう源太郎の考えはすごく深く素晴らしかった。彼をそんな気持ちになるようにさせたお順という女性の描かれ方もまたいい 新しい形式で書き始め下書き保存しようとしたらすべて消えてしまいました 気を取り直して書き直し
2016.08.06
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ようやく夏らしい暑い日がやってきた札幌と言っても30度ほどは上がらず爽やか1日半袖で過ごせることがウキウキ嬉しい 今日は久し振りに本の日記 これはイタリアの旅で読もうと持って行ったオーサ・ラーソンの3部作の1冊目でもイタリアでは読む暇もなく往復の飛行機でこれ1冊しか読めませんでした。 オーロラの向こう側 ハヤカワ文庫ハヤカワ・ミステリ文庫オーサラーソン【著】,松下祥子【訳】 ひさしぶりに聞いた故郷の町の名は、首都で働く弁護士のレベッカにとって、凶事の前触れだった。北の町キールナの教会で若い説教師が惨殺されたのだ。そのニュースが流れるや、事件の発見者で被害者の姉のサンナから、レベッカに助けを求める連絡が入る。二人はかつては親友の仲であり、レベッカ自身もその教会とは深い因縁があった。多忙な弁護士業務を投げ捨てて、レベッカは北へと飛びたった……北欧発傑作サスペンス この弁護士レベッカが私には(きっと、読者はみんな)とても魅力のある存在でした。幼くして田舎の祖母に引き取られ自然の中で自然の恵みをたっぷりと受けて成長し、亡くなった説教師とのことであらぬ誹謗中傷を受けたことから故郷を離れ、有能な弁護士として身を削るように働いている。そして故郷に帰り事件の渦中に巻き込まれ、知恵と勇気をフルに発揮し解決していく。が、心に大きな傷をおってしまう。 赤い夏の日 [ オ-サ・ラ-ソン ]2冊目がこれ 悲惨な事件に巻込まれ、心に傷を負ったままのレベッカは、職務に復帰した法律事務所で空虚な日々を送っていた。そんな彼女が、上司の出張に同行して故郷のキールナへ戻ってきた。だがそこで待っていたのは、またしても殺人事件だった。教会の女性司祭が夏至の夜に惨殺されたのだ。ふとしたことから被害者の周囲の人々と関わることになったレベッカは否応なしに事件の渦中へ…『オーロラの向こう側』を凌ぐ最新傑作登場。スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長篇賞受賞。この内容を読むとまたかと思ってしまうのですが、中身は一冊目とは大違い。スリル満点まさに推理小説なのです。黒い氷 傷を負ったのは、身体だけではない。心も深く傷ついていた…長い療養生活の後でようやく退院したレベッカは弁護士を辞め、故郷のキールナへ戻った。乞われて地元の特別検事の職に就いた彼女が立ち直りはじめた矢先、凍結した湖で女性の惨殺死体が発見され、またも事件に関わることになる。被害者の身辺を調べると、複雑な背景が浮かび上がってきた-スウェーデン推理作家アカデミー賞を連続受賞した注目作家の最新作。 そして3冊目ここでは含みを持っていたレベッカと弁護士事務所の上司の絡みが出てきてその面でも楽しめた。 ラーソンというと、スティーグ・ラーソンを思い出すでしょうが、彼ほどではないけれど推理小説好きには楽しめる3冊です。続きが早く翻訳されますように!
2016.07.15
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今朝も4時起きでお弁当作り今回は運動会ではありません。次男夫妻が昨夜来て、朝早い飛行機でディズニーランドに行くので「食べる時間がないかもしれないからおにぎりにして」との要望だったのです。おにぎりだけではと思い、ゆで卵などちょっと添えて、空き箱に詰めて。もしかして食べる時間があったらと思い、昨夜からお出汁を取ってお味噌汁も作って。 結局お味噌汁のにおいで起きてきてぺろりと食べて 二人仲良くリュックをしょって結婚記念のお祝い旅行に出発しました。「楽しんできてね!!」 ところで昨夜10時近くに着いた二人、夕食はいらないよとのことでした・・・が、出してあった六花亭のお菓子を食べること食べること「夕食食べてこなかったの?」 「食べてきたんだけど列車に乗ってきたらお腹がすいて 。」 おなかがすいたハラペコだ。 椎名誠/著 夫と私、読む本は色々違うけれど共通して好きな作家椎名誠最近は、力が抜けてきたというか迫力がなくなってきたというかあまり読んでいなかったけれどこの本は「辺境の怪しい料理 焚き火料理夫婦2人の食卓。」はらをすかせてどこでもワシワシ食ってきたけれど、一番うまい 、とたどりついた人生の結論はこれなのだ。」「シーナ夫妻のほんわか食卓話をもりこんだ、ひと味違う食べものエッセイ!」 こんな帯の言葉に魅かれて読みました。青春真っただ中の共同生活で貧乏暮らしだったころの 「タマネギ・シャンデリア」に始まり、「アマゾンのサルジャガ」などなど以前読んだことがあるような青春時代から会社勤め時代あちこち辺境旅時代 の食べ物にまつわるエッセイがゆるく書かれていて面白い。私の憧れの渡辺一技奥さまとの会話のようすもほのぼの。 最近汽車の旅の時のお弁当は大好きな海苔3段重ね を作ってもらっているのだけれど喧嘩した次の日もちゃんとお弁当を作ってくれて喜んでふたを開けると一番上に海苔で「バーカ」と書かれていたそうな。「からいはうまい」この言葉は前から椎名誠は使っているけれど今回のは中国の四川省の安食堂で食べて今のキャンプ旅の昼の定番になっている「死にからそば」これがおいしそうで一度作ってみたい蕎麦を茹でて辣油と小口きりにした万能ねぎだけで食べるのですって。簡単!美味しかったら主婦には最高なんですが今一つ作る勇気が出ません。 ところで一番うまい人生の結論て何だと思いますか? 奥さまの作る朝ごはん
2016.06.03
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最近忙しい毎日が続き、寝る時間がどんどん遅くなっている。以前は4時間眠るとO・Kだったのだけれど今は5時間は眠ってしまう。早寝 遅起きの夫より遅くなることもありコーヒーを淹れてもらったりしている。自分から忙しくしていると夫は言う。確かにそうなのだけれど 今日ようやく孫たちに石巻のお土産を届けに行ってきた。それも会議やら何やらで遅くなり夕方の到着孫1は習い始めたリコーダーをもってお出迎え、さっそく1曲吹いてくれた。「いい音出しているわねえ!!吹けば吹くほど良い音でるからファイトね」孫2は 水色のセーラーハットと水色のセーラー襟のスモックを着て見せてくれる。今日渡された幼稚園の夏服で6月1日からの着用だという。「早く幼稚園に行きたくて、30分も前に出て近くの公園で遊んでから行くんです。」と、お嫁ちゃん。二人とも楽しい学校・幼稚園生活を過ごしているようでほっと安心 彼女のいない飛行機ミシェル・ビュッシ 【文庫】1980年12月、イスタンブール発パリ行きのエアバスが墜落。ただ一人、生後間もない女の子が生存していた。同機には身体的特徴が著しく似た二人の赤ん坊が乗っており、どちらの両親も事故死していた。DNA鑑定のない時代、二組の家族が女の子は自分たちのものだと主張する。そして謎を追うべく雇われた私立探偵が、18年の時を経て最後に見つけた手がかりとは―?仏ミステリ界の金字塔! 予約していた本を取りに行った図書館で偶然手にした本 「24か国以上で翻訳され、世界の話題をさらったフランス・ミステリー界の金字塔 ・・・スティーグ・ラーソン を初めて読んだ興奮をよみがえらせる、並外れた小説だ」そんな帯の言葉に魅かれて読み始めたのだけれど確かに面白かった。二人の赤ん坊の祖父母たちの貧富の差賢く美しく魅力的に成長する女の子 彼女を愛してしまう兄(?)彼女の姉(?)は人生を狂わせていく DNA鑑定の結果は??? 私立探偵は行き詰まり 、彼女の18歳の誕生日に自殺をしようとして真実を発見する女の子を助けるために真実を追いかける兄と姉 スティーグ・ラーソンとは違うけれど息つかぬ展開はなかなかのもの!ミステリー好きは読む価値ありの1冊です。
2016.05.20
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小樽旅、不調者二人もほぼ回復し8人で行ってくることができました。雨と寒さの中、船に乗ったり遊園地に行ったり余市まで足を延ばす予定は変更し、まずはウィングベイで遊んで過ごすことに。孫ちゃん達は私の作ったWファスナーのお財布に入れてあげた小銭を使って自由に遊び大満足大人たちはウィンドウショッピング等などそして夜マープルさん(ミセスマープル4309)お薦めの巽鮨へ通されたところは奥の普通のお部屋「お母さん、HPでは、小上がりのお客さんの前でも握っていましたよね。」「人数が多いし、子連れだし、それは無理なのかしらね。」そんな話をお嫁1ちゃんとしながら乾杯し松前漬けや長男が好きなつぶのお刺身(大きなほら貝のようなつぶでお刺身もたっぷり)や大きなざんぎ2人前(3人前頼むと2人前で十分だと店長さん・・・欲がなく優しい!)を食べておしゃべりしていると突然壁が開いて板さんが登場みんなびっくりそして目の前で握ってくれたお寿司のおいしかったこと大満足でしたおまけにいただいたたこのレモン塩のお刺身とも美味しかった孫ちゃんたちはお寿司の棒飴に大喜びマープルさん、本当にありがとう。泊まったホテルもできたばかりで気持ちよくお風呂(温泉)は最高!!朝食バイキングも宣伝していましたが、予想以上に品揃えもよく新鮮でした。二日目は雨も上がり、運河通りや街をブラブラ歩いて眺めて食べて・・・孫2はグロッキー、帰りはパパが抱っこ歩数計を見ると1万3千歩も歩いていたのです。8人での家族旅・・・キャンセルするかどうか迷ったけれど決行して良かった あの家に暮らす四人の女三浦しをん作謎の老人の活躍としくじり。ストーカー男の闖入。いつしか重なりあう、生者と死者の声―古びた洋館に住む女四人の日常は、今日も豊かでかしましい。谷崎潤一郎メモリアル特別小説作品。ざんねんな女たちの、現代版『細雪』。これは、現代版『細雪』なんて言っちゃいけないよ、と思いました。三浦しをん作、しかも谷崎潤一郎メモリアル特別小説作品ですから期待して読んだのですが、ああ、素晴らしく良い本でした・・・とは言えませんでした。でも、母と娘と他人の女二人の4人暮らしはそれなりに面白い。
2016.05.06
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今日は朝から曇り、昨日はあんなに晴れていたのに・・・今までの長い人生、私のような平凡な主婦にもこのお天気のように色々なことがあったけれど男と女の永遠のテーマ・・・パワフルで危険な物語・・・と言えるほどのことは残念ながらか、幸いなことにか、登場しなかった嫉妬の香り /辻仁成 仕事を介して出会った2組のカップル。突然生じた疑惑と強烈な嫉妬により、見失いかける愛。その一方で、嫉妬から始まる大人の愛。香りという通奏低音を響かせながら、大人の恋愛を狂おしく描く辻仁成は 今まで読みかけてやめたのが一冊だけ、それでちょっと苦手、私向きではないなあと・・・自分から手に取ることはなかったのだけれど先輩に勧められて読んでみた。この本は何か所も声に出して読んでみたほど素晴らしい美文が連なっている言葉の魔術師のような文章が溢れている。でも、中身については・・・・やはり私の世界ではない精神を狂わせるようなほどの嫉妬って、私には重すぎるなあ。 世界一周デート吉田友和・松岡絵里今や旅行作家として広く知られる吉田友和にも旅の初心者時代があった!? 付き合いはじめて一か月で結婚を決め、新婚旅行と称して出かけた約二年間の世界一周旅行。その軌跡を涙と笑いで綴った傑作エッセイ。人気旅行家夫婦の旅の原点の記録。同じ男と女でも、こちらの方が私にはよ~く理解でき、好きです。とは言っても、付き合い始めて1か月での結婚とか、すぐに退社して期限も決めず世界旅行に出発とかその大胆さには舌を巻くそして2年間の新婚(?)旅行が2冊に収まっているのですがまだ1冊しか読めていません。下を早く読みたい!
2016.04.07
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庭のチューリップの芽が伸びてもうすっかり春!と思っていた札幌に昨日今日と雪が降りました。いくら暖冬とはいえ北国は、簡単に春を迎えられないのでしょうか。今日は母の命日ようやく春休みになりしっかり看病ができると病室に泊まり込んでいたその晩でした。待っていたかのように亡くなった母もう意識もなかったのに亡くなる寸前には、しっかりと目を開き私に何かを語りかけようとした。ふがいない長女に「しっかりしてね!」と言いたかったのだろうか?残していく父を頼むと言いたかったのでしょうか?亡くなってから長い年月が経ったけれど心の中には何時もいて困った時には相談し、その時々に合わせて母の言葉を求め「はい、わかりました!」と答えています。 漂民 次郎吉太平洋を越えた北前船の男たち津田文平著私は十五少年漂流記に始まり、漂流ものが大好き椎名誠が推薦していた吉村昭の「漂流」は、本当に面白かった。何もない無人島に漂着した土佐の漁師たちが、アホウドリを食べ海藻を育て・・・12年間も生き延び助けられるのだ。ロビンソンクルーソーの日本バージョンいやそれよりももっと面白くそれ以来吉村昭の本を次々読んだ。「オロシア国酔夢譚」を読んで井上靖を次々読んだり・・・ところでこの漂民次郎吉も、漂流ものであり十分に楽しく一気に読んだ。太平洋を漂流しアメリカの船に助けられ、ロシア経由で帰国した次郎吉次郎吉以外にも生き残った人はいたのだが、次郎吉は力持ちであり、片仮名が書けただけだったけれど記憶力がよく、アメリカに行ってもロシアでも言葉もよく覚え順能力があり、地元のみんなに重用された。そんなことで漂民の中で彼が果たした役割は大きかった。時代が少し早すぎて、帰国後ジョン万次郎たちのような活躍ができなかったのが残念。離婚した妻と娘を思って生きのびたのだけれど帰国後会えたかどうかはもちろん何処で亡くなったのかもわからない・・・
2016.03.25
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ようやく書き込める状態になった!なぜかは知りませんが、何度チャレンジしても書き込めなかったこの日記今は大丈夫な模様先日観てきた「王女メディア」何と迫力のある平幹二郎2時間があっという間に感じられるほど一瞬のすきもなくメディアの鬼気迫る気持ちが迫ってきた。平幹二郎はセリフの一つ一つが明瞭で凛としており動きにも見惚れるほど復讐劇は我が子たちを殺してまで・・・というのは私には許せない話だけれど最後まで惹きつけられた。さて彼は相当お年のはずだけれど・・・と家に帰って調べてみると何と1933年生まれ、つまり82歳!!あのみなぎるパワーには、恐れ入りました。おれのウチャシクマ小川隆吉作朝鮮人の父とアイヌの母を持つ彼は、馬小屋で生まれたという差別と貧困の中で育ちながらも自分に正直に必死に生きアイヌのためにと奮闘する学校にもろくに行けず、文字も書けなかった彼が努力を重ね北海道ウタリ協会理事にまでなっていく飾らない人間性が表れていてとても読みやすい本だった。北海道の先住民として彼らは何を願っていたのかそれを国はどうしてあげなければならないのか深く考えさせられた。
2016.02.26
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今年初の手作り作品「さるぼぼ」サル年なので我が家のお守りに作ったもの。小さくてすぐできるかと思ったのですが、身体作りに始まり帽子の形作りや上に着せるちゃんちゃんこなどこまごまとしていて・・・何度も作っている先輩は早かったけれど私はたっぷり時間がかかってしまった完成して机の上に置いてみると何だか話かけてくるよう「おばあちゃん ・・・」これは11日に帰っていった孫2の声もう一つ「おばちゃ・・・」こちらは夢中になって読んだ「鹿の王」のユナの声 鹿の王 鹿の王 上/上橋菜穂子2015年本屋大賞受賞!強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。 あまり期待せずに図書館から借りていたが長男一家が帰ったあと、返本期日間際になって読んでみると面白くて面白くて・・・上の内容紹介に出てくるアイヌの人々を思わせるヴァンともう一人の主人公、天才的な医術士のホッサル二人を中心に物語は展開されていくのだが、攻めて攻められ滅ぼされたり組み込まれたり国と国・民族と民族図を描いて説明してよ・・と思う暇もなく物語は展開していく。まずは上を読んで面白ければ下を借りようなんて思っていたけれど図書館の予約数を見ると道立も札幌も江別も数か月後までかかりそう。これは待てない。日曜日からの旅の友に買うことにする。
2016.01.15
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今朝起きると久し振りに一面の銀世界朝日がさし、ナナカマドの実に雪が積もったところなど赤と白のコントラストがとっても素敵松の木もたっぷりと雪を載せてクリスマスツリーのようでも、でも、でも・・・除雪車が入って家の前には重い雪の塊がどっさりと置かれていた お向かいのほうには置かれず我が家の前にいっぱい、何故?まあいいや、考えても雪は減らないのでせっせと雪かきをした。 紅白の酢漬け日本の食卓を彩るお漬物ですが、私が作れるのは簡単なものだけほんのいくつかその中でここ数年秋の終わりに作るものはこの二つ赤は赤かぶの酢漬け白は大根の酢漬け両方とも超簡単です。大根の酢漬けはお義姉さんに教わったレシピでもうずっと作っている大根 6kg・砂糖 1kg・塩 1.5合・酢 2合大根を洗って皮をむき半分に切り更に縦に半分に切る水に半日くらい入れてあく抜きをする水を切り大根・砂糖・塩・酢を順番に入れ重しをする。水が上がったら重しを半分にする。10日から2週間で食べられる。 移民の宴移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活著者 高野秀行在日外国人たちの本音、現状、習慣を知ることができる本格ルポ。●年明けにクリスマスを祝うロシア人●カレーライスもラーメンも食べられないけれど、寿司は大好きなイスラム教徒●体育館が台湾の屋台街に!? 中華学校の「園遊会」●まかないもワインとチーズ付きのフランス人・・・日本に住む200万人を超える外国人たちそんな外国人たちが国ごとに集まって食事しているところに潜入して書いたもの。彼らは日本にあっても自分たちの食文化をしっかりと守って暮らしていた。食べながら語られる本音がまたいい。私も素晴らしいといわれる和食をもう少し大切にし、日々たった二人分などと思わず、心を込めて丁寧に作り、楽しんで食べなくちゃ!
2015.12.18
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命短し恋せよ乙女あかき唇あせぬまに劇団文化座公演「あかきくちびるあせぬまに」の劇中歌ゴンドラの歌を聞きながら私は亡き母を思い出していた。歌好きな母がよく歌っていた歌の一つでとても懐かしく母の声が蘇って聞こえた。口紅一本手に入らなかった戦時中、その一本の口紅に寄せた思いが胸に響く劇だった(私は貧血気味のため、唇に色がない。口紅をつけないと病人のようなので口紅が大切なのがよくわかる)細身だと思っていた佐々木愛がちょっと小太りの熟女になっておきゃんな演技が可愛いかった。両親の結婚記念日の直前の観劇でもあり、劇の内容とも相まって涙がこぼれた。母の影 母の影 / 北 杜夫 私が幼い頃、母(輝子)はなぜか家を出ていた。強烈な個性を発散する父(斎藤茂吉)との生活のなかで、母と過ごした海辺のひと夏は幼年期の黄金の刻だった。やがて、戦争、空襲、疎開、そして戦後の混乱と茂吉の死…。生涯、自分流の生き方をつらぬき、後年は世界を飛びあるいて“痛快婆さま”と呼ばれた母と家族を、回想と追憶のなかに、抒情的かつユーモラスに描く自伝的小説。この本は、確かに自伝的小説だ。奔放な遊びから茂吉の逆鱗に触れ家を出されていた母の影を慕った北杜夫癇癪もちで恐ろしかった父の歌を知り文学へ目覚めていく北杜夫。輝子については色々な本に書かれ、今までにも読んで知ってはいるつもりだけれどこの本は北杜夫が自分の成長の中で彼女がどのように存在していたかがわかる素晴らしい女性だったのだなあ!と。東京が焼け野原になり、茂吉の病院も何もかも燃え尽きたけれど戦後茂吉を置いていち早く戻り、生活を始め拠点を築いた逞しさただの奔放なお嬢様ではない生活していく力を持った輝子が描かれている。そして茂吉への愛も。両親の結婚記念日に感謝
2015.12.11
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札幌にはあまりにも早い大雪が降りました。初雪というものは「あら、とうとう雪」と余裕で言えるくらい、ごあいさつ程度にちょっと降りその後降ったり解けたりを繰り返し、覚悟を決めさせて、ドカンと降るそれが雪の正しい降り方です。今年はまだ11月だというのに突然ドカンと降って大慌て雪かきスコップもママさんダンプもまだしまったままで、心の準備も何にもできていなかったのに。 今は雨が降っていて雪の予報が控えているきっと道路はぐちゃぐちゃのつるつるになり超怖い状態になるでしょうこのまま根雪なんてそれはご勘弁を!です。 「健康のためと思って雪かき頑張りましょう。」とは言っているけれど来年の春までの長い戦いを思うと「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ~あ」大きなため息が出ます。夫は「自然には勝てませんね~」と呑気な事を言っていますが。 花のさくら通り 花のさくら通り / 荻原浩あ~春が待ち遠しいという気持ちがないわけでもなくはありませんが。荻原浩は好きな作家でどれを読んでも外れということがないので急いでいるときには選びやすい。これもそうして選んだ一冊さびれた商店街の活性化、請け負います!不況にあえぐユニバーサル広告社。次なるクライアントは閑古鳥が鳴く「さくら通り商店会」だった。最初はポスター制作だけのはずが、いつしかタッグを組んで商店街の活性化を目指すことに……。 こう書くと身もふたもないのですが娘と別れて離婚した広告マンが自分にも何か誇れる仕事がしたいと損得抜きで町内会に関わっていく事なかれ主義でボスに牛耳られていた町内会も若手を中心に徐々に代わっていく様が一人ひとりの個性を大事に描かれていてとっても面白かった。
2015.11.27
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北海道博物館の開館記念特別展「夷酋列像」(いしゅうれつぞう)ー蝦夷地をめぐる人・物・世界ー9月から始まっていたのになかなか行けず8日で終わるというので慌てて行ってきた。駐車場が混んでいて、館内もものすごく多くの人・人・人にびっくり1790年に松前藩の蠣崎波響(かきざきはきょう)が12人のアイヌを描いた絵が夷酋列像その12人のアイヌというのは前年に起きた「クナシリ・メナシの戦い」(アイヌの人々が松前藩や和商人の厳しい労働環境や、悪辣な商取引に対して蜂起し、国後島から北海道のメナシにかけて広範囲に戦われた)の際に松前藩に協力した有力者たち。藩は彼らの功績を讃えるという名目で藩主の命で波響が描いた。ブザンソン美術考古博物館所蔵の原画は「異容」であり「威容」、時の天皇や諸大名や文人たちを惹きつけた・・・というのも納得する日本画ではなく油彩がにも似た精密で色鮮やかな美しい絵。ただ、アイヌの人々が普通身に着けているものではなくロシアや中国の豪華で鮮やかな衣服を身に着け、立派な武具などを持つ。「昔のアイヌの人って素晴らしい服を着ていたのね。」観覧しているとき近くの人の声が聞こえてきた。「違います。これは絵のために着せられているだけですよ。」と、言いたかったのですが・・・きっとそういう思い違いをする人もいることでしょう。この協力者たちの助けもあってクナシリ・メナシの戦いが鎮圧された後、首謀者たちは多数処刑されアイヌたちは和人の支配に屈し衰退の道をたどらざるを得なくなってしまった。12人はアイヌの人々から見ると裏切り者だった。後に波響はアツシを着た普通のアイヌを描いて掛け軸にしていた。本当はこうなんです、と、言いたかったのだろうか?間宮林蔵が夷酋列像を模写したノートも展示されていた。吉村昭の本で間宮林蔵は絵がうまかったと書いてあったけれど本当にうまい。他のページも見てみたいけれどガラスケースの中で残念 スクラップ・アンド・ビルド 羽田圭介今年の芥川賞のもう一つ。昨年、彼の「トーキョーの調教」という小説を読んでげんなりし途中でやめてしまった。どうしてなんで芥川賞????と思ったのですが、このスクラップ・アンド・ビルドは火花より面白かった。再就職出来ない健斗とボケた(振り?)祖父祖父が「早く死にたい」というのでその願いをかなえてあげようと過剰介護をするここまでできるのだったら何でもできそうと読んでいるとやはりできましたね再就職!それを見送る母と祖父・・・ぼけてませんよね。
2015.11.06
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澄み切った青空が広がった札幌朝から気持ちよく冬タイヤの交換で動きました。まずは今まで乗っていたRAV4の冬タイヤを積んでもらって売りに行く。「タイヤはほとんど使われていなかったようでヘリも痛みもないのですが年数がたっていますのでゴムの劣化を考えると査定額は0円です。ホイールはまだ使えますのでこの位で・・・」示された額はほんの雀の涙でした。でも、ディーラーでは1円にもならないと言っていたので、ま、いいか。そして、新しい車の冬タイヤを購入へ。素敵な真面目そうな青年が、夫がネットで調べてくれたのよりも安くしてくれたので即購入して交換してもらうことに。「3時過ぎになりますね。」週末には雪の予報が出ていたためか、タイヤの交換はどこも混んでいるのです。雪国は、冬タイヤを購入しなければならない。ワイパーも冬用に変えなければいけない。1年に2度タイヤ交換をしなければならない。タイヤをしまっておかなければならない。しかも雪道は危なくて運転が怖いハンディがいっぱいあるのに雪国用年金はない先日クラス会の時、「雪のない暮らしっていいよ!」と言っていた人がいましたが雪国にはそこにしかない良さもあるのに・・・と内心思っていました。でもでも、ハンディは大きいですね。火花著:又吉直樹 【芥川賞】【文藝春秋】あまりにも有名になっていて読む気がなかったのですが、先輩が貸してくれました。彼が夜のラジオ番組でお話ししていたとき、たくさん本を読んでいる真面目な青年なんだなあと感心しながら聞いたことがあったけれど予想していた以上にリアリィティーがあるお話しでした。こんなに書く力のある人だったのですね。お話しに出てくる影響力のある先輩の生き方は、巨乳になるなどあまりにもハチャメチャで私には理解不能でしたが総じて面白かったです。
2015.10.23
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道庁も時計台も秋色先日は夫と道庁へちょっと寒く、紅葉はまだだったけれど秋色に染まってきて美しく輝いていました。そして今日は友人の水彩画展を観にいき、腕を上げた彼女の絵に大感動!二人でランチをしようとレストランに向かうと青く澄み切った秋空と時計台をバッグに素敵なお二人が結婚式の記念撮影中撮影許可を求めると快くポーズをとってくれましたよ。スタイルがよくお着物がとてもお似合いでした。でも足の開き方でもお分かりかな、お二人は日本人ではなくロシアの方。日本の結婚式では和装をしても刀までは差さないかと・・・・・切るものは縁を切るにつながり、いけないかと思っていましたが私が知らないだけで差す人もいるのでしょうか????インドクリスタル篠田節子/著人工水晶の製造開発会社の社長・藤岡は、惑星探査機用の人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴く。宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた謎めいた少女ロサとの出会いを機に、インドの闇の奥へと足を踏み入れてゆく。商業倫理や契約概念のない部族相手のビジネスに悪戦苦闘しながら直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、資本と搾取の構造―まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。そして採掘に関わる人々に次々と災いが起こり始める。果たしてこれは現地民の言う通り、森の神の祟りなのか?古き因習と最先端ビジネスの狭間でうごめく巨大国家を、綿密な取材と圧倒的筆力で描きだした社会派エンタメ大作。摩訶不思議な巨大国家インドの土俗とグローバル経済の激突ヒロインロサの持つ不思議な力と成長(と一言では言い表せない変化)吸い寄せられるように読んでしまった。篠田節子が構想に10年をかけたというだけあって読み応えあり。
2015.10.16
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何年ぶりでしょう?久しぶりに焼き付けるような太陽の下、開会式から閉会式までゆったり(暑さと戦いながら!)と1年生の孫の運動会の応援息子たちの運動会の時は私たちも運動会と重なることが多かったので見られないことが多く行くことができても午後からだけとかお弁当の時だけとかいつも慌ただしかったもので落ち着いてみたのははてさて??? 私は朝4時起きでお稲荷と太巻きとから揚げを作り、それ以外のものをお嫁ちゃん、と、負担軽減してあげたつもりでしたがお嫁ちゃんも4時半起きで頑張ってエビフライやらアスパラのベーコン巻やら多種多様なおかずを作って来ました。息子も座席とりで6時にはグランド前に並んだそうな。立派なシートに立派なペグは職場の諸先輩に聞いて用意したものとのこと 。二人共いいお母さんお父さんに成長してきている。 えらいえらい「北海道の運動会ってすごい盛り上がりですね。私の時は平日に給食で 親も子どもの出番しか見てなかったです。」と愛知県出身のお嫁ちゃん。なるほどね、北海道はまだまだ運動会は大きなイベントで一家揃って盛り上がるのです。 その応援に応えて、孫ちゃんもかけっこでは必死に頑張り 1位か2位かと思ったけれどゴール判定で3位公園に連れて行っても滑り台の階段の砂を手で払ってその手をハンカチで払って一段一段ゆっくりしか登れなかった孫ちゃん後ろから来た子がどんどん追い抜いて滑っていってもマイペースだった子がよくもこんなに成長したものです 運動会のあとは我が家に来てお決まりのバーベキュー 夫は庭の芝刈りもして炭火焼きの準備を進めていたのですがみんなお疲れモードで 家の中に変更それでも大いに盛り上がりました。 渡されたバトン 渡されたバトン / ジェームス三木 【単行本】 1969年春、新潟県巻町に、どう見ても場違いな高級車・ベンツが滑り込んできた―。そこから始まった「原発誘致」をめぐる電力会社、地元業者、住民の人間模様を実話をもとに書き下ろす。原発のない未来―バトンを子ども達に手渡すために。 脚本家ジェームス三木の作なので小説としてはちょっとぎこちない感はありました。が、言いたい思いは十分に伝わってきました。これは実話をもとに書かれたものだそうで過疎化の中でも目の前の利益 に走らず誘致に反対して貫き通した町があったことに驚きました。
2014.06.01
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札幌は朝日が美しく青空が広がっていますが寒い朝です。日中は18度まで上がる予報ですが寒暖の差が激しすぎ。四国宇和島城では藤棚が美しかったのですが(ここで画像をアップしたかったのですができませんでした???)こちらはまだまだ桜の開花もありません。春はこれからなのです。勝ち逃げの女王君たちに明日はない 4【1000円以上送料無料】勝ち逃げの女王垣根涼介団塊の世代からバブル謳歌組、はたまたロスジェネ世代までリストラ請負人・村上真介が、サラリーマンの迷いをぶった斬る!イヤでもヤル気がわいてくる、痛快お仕事小説。このシリーズはどれも面白く読んできましたが、この第4弾もなかなかのもので夜の更けるのも忘れて読みました。私には最も遠い存在の元ミュージシャンを描いたFile3.永遠のディーバが一番共感できました。今の場所にしがみつくのではなく自分の好きなことやりたいことは何かを突き詰めて自分で道を切り開いていくという内容。と書くと身も蓋もないのですが・・・帯に「どんなに時代が悪くても仕事をがんばる人がいる。」と書かれていました。確かにそういう人もいるでしょう。ただ、リストラされて新しい職を探してもなかなか見つけられず、生活の糧をなくし貧困に喘ぐ・・・そんな人々も数多くいることは現実この本にはそうした人々は出てきません。
2014.04.29
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春分の日が過ぎ、父の命日が過ぎ、もうすぐ母の命日がやって来る3月の終わりに近づくこの頃は年度末でいつも慌ただしく気忙しいのだがお花の水を取り替えているときなどふと両親の視線を感じ未だに見守られているのだなあ、と、じんわりとぬくもりを覚えるまだまだ、私たちも息子たちもその家族もしっかり見守っていてね神妙に手を合わせたくさんのお願い 【中古】文庫 風が強く吹いている【画】箱根駅伝を走りたいそんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく......風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」--純度100パーセントの疾走青春小説。 箱根駅伝が好きだった父を思った。お正月の恒例行事のようにTVで観戦していたこと姿が懐かしい。父も母も箱根駅伝を駆けるようにアップダウンのある人生を生きていたのかもしれない。 作者三浦しをんは、お正月に箱根駅伝を観ていてこれは小説になる!と、思い立って取材して書いた本だとのこと 走という天才ランナーを見つけたハイジの夢が箱根駅伝おんぼろアパート竹青荘の寄せ集めの素人ランナーたちを奮い立たせアパートの大家や近隣の商店街の人々に助けられ夢を実現させていく痛快なお話。決して根性主義ではない、個性を尊重した理にかなった指導法。いま社会問題化しているスポーツ界の暴力支配者たちにぜひ読んで欲しいほど※abさんごの後だったので、読みやすいこと読みやすいこと
2013.03.23
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雪がなく、赤と白の花をつけた椿の植え込みが続く川沿いの道を散歩していると鶯の声が聞こえた。「今のウグイスだね。」ホーケキョ 「確かに!でも、まだ未熟な鳴き声みたい」 「これは梅じゃなく桜の花。」「もう咲き始めているんだ 札幌では一ヶ月後でもまだ咲かないけれども・・・」 先週孫ちゃん1の誕生日祝いで長男一家に会いに愛知県に行って来た。その5日間、雪のない暖かな道を毎朝2時間ほど夫と散歩。途中、本屋さんに寄って花屋さんに寄って・・・で歩いていたのは実質1時間位足元を心配しないで歩けるっていいなあ、どこまでも歩きたい気分だった。 ドライブ途中、海が見える小高い丘の上で一休みした時お会いしたご夫婦は小さな自家用菜園に白菜やネギを育て今はサトイモを植えていると話してくれた。「1年中野菜を育てることができるなんて羨ましい!」と言うと「半年でも育てられないのに?1年間なんて無理だと思うけどね」札幌では11月末に雪が降ってからさっぱりできなかった散歩早く雪が溶けて散歩できる日が来ますように【送料無料】夫婦の散歩道 [ 津村節子 ]吉村昭と歩んだ五十余年の歳月、思い出の旅路、懐かしき人々...。人生の哀歓をたおやかに描き出す感動のエッセイ集。吉村司「母のウィンク」収録。何冊目なのだろう?夫吉村昭が亡くなってから津村節子は何冊か夫の思い出を書いていて桜遍路・ふたり旅・遍路道・紅梅を読んだが、きっとそれ以外にも書いているのだろう戦後の学生時代からのお付き合いで強く結ばれてきた作家夫婦書きたい思い出も山のようにあるのだろう。エッセイ集なので、どこかで同じようなこと読んだなというものもあるけれど旅先で寝る前に軽く読むにはピッタリ夫婦のありようなど千差万別、でも似た部分に共感したり、クスッと笑わされたり、今、次々と吉村昭を読んでいる夫に彼の飛行機嫌いなど教えたり、それにしても作家というものはこうまでして書いていくのかと毎度感心させられる。最後に載っている「母のウィンク」は息子吉村司さんが書いたものその文章の終わりにボケない為にこれからも書いてくれよ、と私が言うと、母は「まだまだ、これからよ!」と、ウィンクしてみせた。とあるので節子さん立ち直って書き下ろし新作を披露してくれるかもしれない。
2013.03.19
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3月10日は東京大空襲の日だけでしたのに続いて3・11も忘れてはならない日になってしまいました。先日、福島から避難してきている人のお話を聞く機会が有り自主避難をされている人のお話がメインだったのですが避難警戒区域に住んでいて避難してきている参加者のお話も聞けました。家も土地も職業も全て奪われ家族もバラバラ、強いられる2重生活の経済的負担地域や家族間で起きている数々のトラブル夏休み孫のためにバーベキューコンロを用意して待っていてくれた父母の家にはもう帰れない・・・何でこうなってしまったのか原発は安全だと言われたことを鵜呑みにしていたこと に後悔し、事故後の発表にも偽りや隠蔽があったこと、今もあることに憤っていました。 たまたま福島に起きたというだけで日本中どこに起きてもおかしくない事故自分ごととして捉え考えていくことをしなければなりません。「abさんご、読みづらかった」と黒田夏子さんより年上の大先輩が貸してくださいました。《第148回芥川賞受賞作品》abさんご [ 黒田夏子 ]75歳の「新人女性作家」のデビュー作。蓮實重彦・東大元総長の絶賛を浴びて、「早稲田文学新人賞」を受賞した表題作「abさんご」。全文横書き、かつ「固有名詞」を一切使わないという日本語の限界に挑んだ超実験小説ながら、その文章には、「昭和」の知的な家庭に生まれたひとりの幼子が成長し、両親を見送るまでの美しくしなやかな物語が隠されています。寝る前につらつら読んでいると、芥川賞に失礼ながら睡眠薬がわり。決してのめり込むことのできない文章で短いのに数日掛かりました。漢字が極端に少なく、逆に漢字というものの存在の大切さを教えてくれたような文体昭和の知的な家庭に生まれた幼子の雰囲気というものがこんなものだったのかそれは私の知らない世界ですがきっとよく出ていると思う。ただ、色紙のところのエピソードなどは私にもこういうことがあったと懐かしく思えた。繰り返し読めば興味も湧いてくるとどなたかが書いておりましたが繰り返し読む意欲は今はありません。後ろの縦書きのお話はどうか?期待して今晩から読みます。
2013.03.11
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このパソコンだと絵文字もPHOTOも文字のカラーも機能が何も使えないと、前回愚痴を書きましたところ、ブログ仲間のあんこ1961 さんが早速アドバイスをくださいましたので恐る恐るトライすると簡単簡単めでたしめでたし全て使えるようになりましたあんこさん的確なカルテ本当にありがとうございます。持つべきものは素敵なブログ仲間です。神様のカルテ3【送料無料】神様のカルテ(3) [ 夏川草介 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより)「医者をなめてるんじゃない?自己満足で患者のそばにいるなんて、信じられない偽善者よ」。美しい信州の情景。命を預かる仕事の重み。切磋琢磨する仲間。温かい夫婦の絆。青年医師・栗原一止に訪れた、最大の転機。古狐先生が亡くなって大忙しだった内科に北海道から赴任してきた小幡奈美先生は噂だけではなく消化器内科医として素晴らしい実力を持ち、研究にも心血を注ぐ超やり手医師だった。彼女が起こすトラブルに振り回される医局であったがそこには深い思いが有り彼女の投げかけた言葉に栗原一止は今までの自分の医療に対する姿勢に疑問を抱く3作にして初めて栗原に訪れたピンチを同僚先輩あらゆる仲間たちに支えられ美しい妻と信州の自然に支えられ乗り切っていく。1・2作以上に面白かった。そしてりんごを丸かじりで食べてみたくなったのです
2013.03.10
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昨朝、雪はたっぷり積もっていて重く、雪かきは大変でしたが日中は晴れ、広がった青空が気持ちよく、ヨガの後揃ってランチにGOみなさんご両親の介護の話やら夫の話、老後の話、旅行の話でワイワイとおしゃべり知らなかった人たちとも急速に仲良くなれた感じがします。北天の星鎖国令下、ロシア艦が蝦夷地に来襲。五郎治と左兵衛は、オホーツクへ連れ去られた。極寒の地で待ち受けていたのは、貧困と差別、そして言葉と文化の大きな壁であった。大スケールの傑作歴史長編。心がふるえる、本物の感動!逃走を図った男たちは、寒気と空腹と戦いながら祖国へとひたすら進む。逃亡の途中、左兵衛は飢えから腐敗した鯨を食べて落命。五郎治は1人残され、幾度も絶望しながらついには帰国する。運命に抗(あらが)い生き抜いた男を史実に基づき圧倒的な筆力で書き上げた歴史ロマン。これは夫が図書館から借りたのですが内容が面白く夫を追い越して読んでしまった。吉村昭は資料を探し出しよく調べて書いている。この下巻では帰国してからの五郎治についても詳しく描かれていて彼は種痘の仕方をロシアで詳しく聞いてきており、種痘所を松前に開き繁盛するそれは、日本で初めての試みだったにもかかわらず日本の片隅蝦夷地でのことでありよく知れ渡っていない。世に知られるチャンスも何度かあったのだけれど、自分の種痘所の客が減っては困るからと頑なに種痘菌を譲らなかったのだ。そして亡くなった時には彼の道具一切がそんな大切なものと知られないまま処分された。何とももったいない
2013.02.27
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「あれとって!」と天井近くのおもちゃを指さす子ども「う~ん、あれは今日は出せないよ。」そんな会話を耳にしながらお母さんたちと話ていると、ずるずると椅子を引っ張ってきて目指すものを取ろうとしている子どもが目に入る。取ってくれないから諦めるのではなく取ってくれないなら自分で取ろうとする5歳児のその行動力に感心しながら見ているとかなり大きな袋を全身を伸ばしてどうにかこうにか取ることができ目を輝かして下で待っていた3歳児と一緒に袋の中のブロックで仲良く遊び始めた。5歳児は3人兄弟の末の子3歳児は一人っ子とのことこうした異年齢の子たちの関わりの中で学ぶことは多い5歳児は家では末っ子で甘えん坊だというけれど3歳児の前ではしっかりお兄ちゃんになり、3歳児は楽しいことを教えてもらうけれど自分の意にならないことも経験する。こうした関係は同じマンションの中でもなかなか作れないんです、と若いお母さん「みんな挨拶とかはするんですけれどなかなかそれ以上になれなくて。」「幼稚園で子ども同士仲良くなっても何処に住んでいるか分からないし・・・」幼稚園の行事等でお母さんたちと一緒に何か手伝うこともないというお母さん同士が結びつきを持てる場がますます減ってきている。少子化だというけれどお母さんを孤立させてしまうような社会では子どもを産むことをますます躊躇してしまうだろう。以前は地域や公園・幼稚園・小学校で自然発生的に生まれたお母さんたちのコミュニティそこに行けば子育ての悩みや不安や喜びを素直に表現できるという場所今はどこかが声をかけて作って行かなければならない時代のようです。岩波現代文庫 文芸 母 老いに負けなかった人生/高野悦子世界の埋もれた名画を発掘・上映する"エキプ・ド・シネマ"運動を主宰する岩波ホール総支配人・高野悦子氏。父の急死のあと十一年余、母を介護し、認知症から奇跡的に救い出した。明治生まれの母の自立した精神とその人生を思い、映画に励まされながら、母がかなえられなかった夢を自らの夢として歩みつづける半生をふりかえる。高野悦子の母は1992年96歳で亡くなるのですがそれまで介護していた父が亡くなってからの11年間を多忙な仕事を抱えながら介護する彼女の人生を常に後押しし支えてくれていた母の介護は簡単ではなく試行錯誤で失敗だらけそれを助け導いてくれたのは彼女が仕事で選び岩波ホールで上映した映画だった。八月の鯨森の中の淑女たちある老女の物語そして何よりも大きかったのは「痴呆性老人の世界」この映画でで学んだ「説得より納得」の介護に切り替えた時認知症になった母が奇跡的に回復するのだ。説得より納得・・・これは介護だけではなく子育てにも何にでも通じることだと思う説き伏せるという態度では仕方なしにつき従うことになり良い結果が生まれるはずがない相手を信頼して語り、納得してもらって初めて共に励もうという気持ちになるのです。今問題になっているスポーツ界の体罰も同じでしょう。 高野悦子は昭和3年巳年生まれという。私の亡き母は昭和6年の生まれだから彼女はそれよりも3歳も年上その年で働きながら介護もしていたなんてものすごいパワー本当に一人だったわけではなく家政婦さんやら従姉・姉の力も借りてなのですが自身がトラブルを抱えたり病気になったりしたというのもよくわかる。 これらすべての映画を私は見ていない。ぜひ観なくては。
2013.02.26
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息子たちがお世話になった学童保育所が開所30周年を迎えお祝いの会があった。息子が卒所してからもう14年も経つのにちっとも色あせない学童の思い出親子キャンプ・親子登山・親子スキーなどなどの行事や資金集めのために開いた春・秋のバザー近所のお祭りでお握りやチョコバナナを売ったこと共働きで忙しい日々だったので当時は大変だったことも今ではすべて楽しい思い出たくさんの人が参加し懐かしい父母の皆さんとも出会え良い会でした。息子たちの世代は忙しいためか1人の出席しかありませんでしたがその子は、すごいやんちゃ坊主だったのがしっかりものになりすてきなモデル体型のお嫁さんと可愛いお嬢さんを連れてきてみんなでびっくり仰天その成長に大感動でした。誤算はお祝いの言葉を、と頼まれ、軽く引き受けていたのが受付でいただいたしおりを開くと父母会を代表して市会議員さんなどと並んでステージの上でというものだったこと。終わるまでドキドキ 神様のカルテ 文庫 神様のカルテ 2夏目漱石を敬愛し、妻・ハルさんを愛する栗原一止は、信州にある「24時間、365日対応」の、本庄病院で今日も勤務中!常に生と死に直面しながら、最良の医療を模索する個性豊かな人々が織りなすヒューマンドラママンガのような表紙のイラストと桜井翔主演でドラマ化されたことで敬遠していましたが読んでみるとなかなかユニークで全力で医療に挑む人々のお話で面白い。1と2、立て続けに読んでしまいました。昨年訪れた松本市が舞台になっていて記憶している光景も出てきて懐かしく先に読んでいればもう少し違った旅になったかもしれません。
2013.02.18
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さっぽろ雪まつりの最終日だった昨日、友と待ち合わせ軽くお茶して「豊平館」&プロジェクションマッピング ~「豊平館を舞台に白クマの親子がつむぐ 北の大地の物語」~ネットで調べてみるととても素敵な光と音のファンタジーだったのでこれだけでもぜひ本物を見てこようと思っていたのですが来場者が多すぎて転倒の危険などがあるとして中止とのこと。残念で、友とは温かい喫茶店で延々とお茶タイムを楽しんで来ました。http://www.youtube.com/watch?v=ETN_Psm2GSQ&feature=player_embeddedここをクリックするとプロジェクションマッピングのすてきな映像が見られます。世界初の試みだったとか、来年に期待しましょう!64 横山秀夫 D県警史上最悪の重要未決事件「64」。この長官視察を巡り刑事部と警務部が敵対する。その理由とは? さらに衝撃の展開が・・・。 警察職員二十六万人、それぞれに持ち場があります。刑事など一握り。大半は光の当たらない縁の下の仕事です。神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある。横山秀夫久しぶりの本ということで夫と二人楽しみにしていました。最初はちょっとちょっと・・・と思っていましたが読み進むにつれ刑事部から広報官に移動になり気落ちしている上、家出した娘の行方が分からない三上彼が苦悩を抱えながらも一つ一つの物事に精いっぱい向き合って行く姿に魅かれ話もどんどん広がり深まりをみせていく登場する一人ひとりの個性がよく描かれており単なる警察もので終わっていない。暗い庭に咲くクリスマスローズの淡い白さが心に残る。横山秀夫は、やはり面白い
2013.02.12
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本に夢中で12時半に寝たのですが4時には目が覚めてしまってエイヤッと起きだし、コーヒーを淹れながら暗い外を窺うよしよし今朝は雪が降っていません。もう立春も過ぎたのですが札幌の春はもう少し後雪の心配はまだまだ続くのです。春よ来いは~やくこい植物図鑑有川浩【送料無料】植物図鑑 [ 有川浩 ]お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子ですー。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所で「狩り」する風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)"道草"恋愛小説。レシピ付き。一人暮らしの生活に突然入ってきた彼は、散歩に連れ出し野草を摘んで美味しく料理しお弁当まで持たせてくれる。二人の生活は散歩から自転車での遠出まで広がり進展していくのだけれど「ごめん、またいつか」たった二言の手紙とレシピのノートを残して突然いなくなってしまう。それでも、さやかは彼と言った散歩道に行き一緒に摘んだ野草をもとめ自分で料理しながら彼を待つ。そして、時は流れ・・・結局は恋愛小説なのですが、ヘクソカズラ・フキノトウ・フキ・ツクシ・ノビル・・・身近にある野草が次々でてきて フキの混ぜご飯・ヨモギのチヂミ・ノビルのパスタ・・・・その料理もたくさん出てきておいしそう。作ってみたいのですが・・・春よこいは~やくこい
2013.02.09
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