64.事件簿VOL:5詐欺紛いのおでん屋事件

詐欺紛いの超有名おでん屋事件簿




昨晩、奥さんが前日からコトコトと煮込んだ「おでん」を美味しく食べていたら、奥さんが急に切り出した言葉で、東京の繁華街では超有名なおでん屋の「OT○K○○」での大事件を思い出した。

このお店はチェーン店で、東京駅八重洲口の傍と八丁堀の店にはちょくちょく行っていますが、その日は銀座のクラブに行くには早かったので、時間を潰すために、新橋の店に入ったが、あいにくその日店は超満員。

僕達は5人で二階の席に案内(4人席、一人は補助椅子)され、憮然となったが(某役員から諌められて)、生ビール5杯と2万円分のおでんを店のお任せでオーダー(いつもは単品での注文=店が混んでおり常連の僕らは店に敬意をはらったし、店員も2階には3人しかいなかった。客席60人位に対して)

女性の店員が持ってきた大皿3皿のおでんを見て愕き!何と外道ばかり!(コブ・コンニャク・チクワ等々)
これを見て、普段温厚な某役員は激怒!
「お穣さんチョット。これで全部か!。これが2万円相当のおでんか?」と某役員
「ハイ!そうです、ご注文金額相当です」と店員
「よく見てみろよ!量があればいいってものじゃないゾ!」と会社の僕の先輩Oさん
「ご注文の品は以上なので、お店が混んでるので失礼します!」と店員

店の中がヤカマシイので僕達も、いつの間にか大声になっていて、回りのお客さんも訝しげに僕達をジロジロと見始めていた。

某役員が目で僕に合図(僕が丁度対面だったから)したので、僕の鞄から電卓を取り出した。

「ここにお品書きがあるよね」と僕、テーブルから上に翳して。
「ヒマじゃないんですよ、忙しいんですよ私は」と店員
「いま、この皿の中にあるおでんを一品づつ計算するから、チョット待ってなさい」と僕

計算が終わる頃になると、僕達の声に傍の客席の人たちが聞き耳を立てているのが解った。ヤカマシかった店内が幾分静かになったから。

「今、計算が終わったんだけど、この数字を見てくれるかな?」と僕
店員さんは、電卓の数字を確認した。顔は明らかにウロタエテいたのが誰にでも判ったと思う。
「店長に2階までくるように行ってくれないか!」これは誰が言ったか思い出せない

店員は慌てて、一階に降りていった。5分位待たされて、店長と名乗る男性が登場。

「いま、話は下で聴きました。店が混んでいて店員が間違えてしまったようです」と店長
「店が混んでいる!そのなの理由になるか!混んでいるから客の注文を間違えましたで済むのか!」と某役員 完全にこの時点で温厚な役員が怒っているのが僕達にも判った

「俺達は、この系列の店によく行くんだよ!(前書いた店の名前を出して)こんな商売を遣っているのは客を冒涜している証拠、客をもてなす心はあんたには全くないんだ!本部に連絡するからあんたの名前は!」と完全に怒ってしまった役員。

「すいません。ご勘弁のほど」、「料金はいただきませんから、食べたらお帰りください」と店長

「フザケルナ!」
「勘定を払う払わないの問題じゃないんだよ!、店の姿勢を聴いているんだよ!、店が混んでて注文金額を間違えるて事は人間だからありえるだろうが、店長さんよ!この伝票見てみろ!数字を!それとこの大皿3枚のおでんの中身を比較してみろ!、ここにいるお嬢さんが、確かに金額相当の注文品ですと言ったんだよ!俺達はたかり屋じゃないんだよ!正しい商いをしていないて言ってるんだよ!老舗の看板が泣くゾ!よォー店長さんよ!」と一気に捲くし立てる役員。

廻りの客からこの店は詐欺だ!客を騙している!という声が聞こえてきた。

その時、店長が僕達に向かって土下座して頭を何度も何度も下げて誤った。

「この店の名前が泣くゾ!看板外せ!」、「みんな帰るゾ!」と某役員

レジで強引に精算させ2万数千円支払って店を後にしクラブに向かった。(勿論、僕らはおでんは一つも口にしてない。生ビールとお通しだけでこの金額を払った。会社の経費で落とすので領収書は受け取っている)

この後、他のお客さんたちと店長がどうなったかは僕達の関知するとこではない。

後談、本部に連絡すると息巻いていた役員も、クラブのお姉チャン達の慰めの言葉により連絡はしなかったが、日本橋店と八丁堀店の店長には話をした。

ここで、僕が教育で使用しているツールから引用して、

商売は・・・
縮小すれば  → 小売(しょうばい)となり → 企業は小さくなる
小さくなれば → 少売(しょうばい)となり → 売上は少なくなる
少なくなれば → 傷売(しょうばい)となり → 損失が発生する
放っておけば → 病売(しようばい)となり → 重症になる
やがて    → 消売(しょうばい)となり → 倒産になる

商売は正売でなければならない。更に勝売にしなくてはならない。


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