神頼みな毎日

神頼みな毎日

崖か、線の上か。



毎日学校に通う。ただ耐えるように時間をやり過ごす。


つまんない授業の繰り返し。ただひたすら耐えるだけ。


一日一日を乗り切って、今週耐えたらまた来週。同じ事を繰り返すだけなら貴方にもできるでしょう?


できないよ。もう駄目だ。なんども諦めかけた線の上。


線の上を辿る生活。なんどかよろけて立て直す。どこまで歩く?


線の横は崖かしら。よろめきながら歩き続ける。どこまで続く?


一歩。たった一歩先に狂気がいる気がする。ギリギリの位置でよろめいてる。


気を抜いたら食われる。気が抜けたら俺はいなくなる。


そろそろ繰り返す日々に嫌気がさす。すぐそこにいる狂う気配。怖いな。怖いな。


気付いたら僕は線の上。崖の端っこでよろめいてた。


体が傾いてるのすら普段は気付かない。気付くとすごい恐怖感。気付かなければどこまでもいけたのにも、気付く。


いつ落ちたなんか気付かなくていい。気付かなければ永遠に繰り返す今日を乗り越えられた。


このまま気付かないフリして歩こう。フリに気付かれたら俺は俺じゃなくなる。


俺に気付かれたら俺は俺じゃなくなる。



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