江戸東京ぶらり旅

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剣道の玄武館<神田>

玄武館跡全景.JPG

 神田お玉が池(千代田区神田岩本町辺り)は,靖国通りと昭和通りの交差する辺りにあった大きな池のことですが,この辺りに千葉周作の道場「玄武館」がありました。

玄武館跡碑1.JPG


 剣術の練習は木刀でやっていました。テレビの時代劇でも木刀でガツンとやられ,痛がっている場面がありますね。小手や面,それに竹刀が登場してから,稽古での危険が少なくなったので,剣道ブームが起こりました。道場は乱立,流派もたくさんできました。それまでは幕府によって危険だからと制限されていましたからね。

 江戸で人気のあった道場が 玄武館 千葉周作 さんの「 北辰一刀流 」です。千葉さんは十段以上あった段位を三つにしました。これにパスすれば免許皆伝。習い事は段位を取るたびにお金がかかるのですから,千葉さんのやり方は格安,だから全国から多くの人が集まったのです。玄武館は東京ドームと同じ規模の道場に発展。ここから坂本龍馬や清川八郎,山岡鉄舟などの幕末志士が現れたのでした。ちなみに桃井春蔵さんの「鏡新明智流」,齋藤弥九郎さんの「神道無念流」,これらが江戸の三大道場と呼ばれていました。

 玄武館跡は地下鉄新宿線あるいは日比谷線岩本町駅から歩いてすぐ。近くに交番がありますから聞いてみては? 「神田薮蕎麦」か「神田まつや」でおいしいお蕎麦を食べて帰りましょう。



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