江戸東京ぶらり旅

江戸東京ぶらり旅

上野にある大仏

東京にある大仏・上野大仏



 大きさの点では一番が奈良の大仏,二番が鎌倉の大仏,そして三番が東京にある大仏ということになっています。実は東京には二つの大仏があります。一つは板橋区の乗蓮寺に黒光りした大仏があります。これが「東京大仏」,昭和52年に建立された,高さ13m,日本で三番目に大きいとされる大仏で,新東京百景にも選ばれました。では東京にあるもう一つの大仏とは?

 これが上野公園内にあるのですね。ハヤシライスなどで人気の上野精養軒の近く,木々に囲まれた小高い丘の上に,「釈迦の住む家」であるとされるミャンマー様式の仏塔( パゴダ :Pagoda)が建っています。この塔の隣に,丘に登らないと気づかないでしょうが,大仏の顔が安置されています。これがもう一つの大仏。1631年に造られましたが,もともとは6mほどの粘土でできた 釈迦如来坐像

上野大仏3.JPG


 ところが,その後の地震で倒壊,青銅製の大仏が再建されますが,火災や大震災で頭部が落下,首より下の部分は放置されました。しかもその後の戦争で顔面以外は国に放出,兵器の製造に利用されたといいます。顔面は上野の寛永寺に密かに保管されたので残りましたが,他の部位は全部これで消滅ということになったのですね。

上野大仏2.JPG


 関東大震災50回忌の昭和42年(1967)になって塔が建立され,5年後には顔面のレリーフがもとの大仏のあった場所に安置されたという歴史があります。何度落ちても復活する,それで合格祈願の場所としても人気が出てきているとか。どれだけの御利益があるのか知りませんがね。

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