tomo_hの映画ログ

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2015.01.24
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カテゴリ: 映画ログ
日本のコミック(土屋ガロン作)が韓国でまず映画化され、アメリカでリメイクされた、という珍しい経歴のお話だ。何しろ、そのストーリーたるや特異で異常、普通人の感覚をはるかに離れている。ゆえにどちらかというと常識人の日本人の手に余って、他国で作品が出来たのかも。パク・チャヌク監督に代わって今度はスパイク・リーが監督した。難しいことに挑戦するのが好きなリー監督のこと、意欲満々さがうかがわれる。

主人公はチエ・ミンシクと少し雰囲気が違うジョッシュ・ブローリンだ。謎かけのような筋がきなのでほとんど何も言えないが、なるべく白紙で見た方が面白い。リー監督の選択は間違っていない。ミンシクよりもブローリンの方が似合っているように思う。広告会社の幹部という地位まである人だが、普段からだらしない。酒を飲むとどんぞこまで泥酔し、暴言、暴行が無意識のうちに爆発し、とても危険な危ない男だ。この性格が物語の素になっている。

彼は監禁されるが、その住居は閉鎖されてはいるがトイレ、バス、食事、睡眠、空調に至るまで充分な生命維持の設備がされている。韓国版では薄汚れたタイル張りの共同浴場のような空間だったが、今度はだだっ広い四角の部屋といった感じ。髭も髪も伸び放題になって、ブローリンはミンシクと見分けがつかないくらいになる。でも健康は維持して20年がたつ。そして突然草原の真ん中でトランクに入れられていた。彼はトランクから出て行動する。なぜこうなったのか?(いけない!こんなにもしゃべりすぎた)

ジョッシュ・ブローリンの激しい暴力性が発揮され、ストーリーは真実の方角へとだんだん向かってゆく。20年費やしても人の基本的性格は治らないものなのか。何度誰が作り直してもショックなストーリーだから、比べるのも難しいが、結構ひきつけられて最後まで見た。

(おまけ)前作では、監禁した関係者の道筋を探るのに、毎日食事として差し入れられていた餃子の味を頼りに探し始めた。今回はアメリカだから別の食べ物になっているかな、と思ったがやはり餃子だった。ひとくちに餃子といっても少しづつ各店で味が違う。20年間食べ続けた餃子!味は忘れない。

オールドボーイ





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Last updated  2015.01.24 16:49:23
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背番号のないエース0829 @ ニーナ・ホス 「水を抱く女」に、上記の内容について記…
背番号のないエース0829 @ ニーナ・ホス 「水を抱く女」に、上記の内容について記…
背番号のないエース0829 @ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
アイスクリーム@ Re:エリザベート愛と哀しみの皇妃(オーストリア、ドイツテレビドラマ)(08/09) 綺麗事ではなくメロドラマ仕立て。 勝ち…
zebra@ ボクからの(おまけ) もう少しコメントします。 tomoさんの記事…

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