妊娠初期
私の妊婦生活は産婦人科帰りに買った「はじめてのたまごクラブ」から始まった。
仲のいい友達の中で結婚は一番乗り、妊娠出産経験の友達は周りにはいない。
当然妊娠についての知識もなく、ただただ熟読した。
読めば読むほど妊娠＝めでたい♪なんてのんきに構えていられなくなった。
お腹の中で赤ちゃんがちゃんと育っていくには長い長い道のりがあった。
つわりで体は思うようにうごかないし、食欲もない。
「流産したらどうしよう、赤ちゃんちゃんと生きてるかな」なんて不安がずっとつきまとっていた。
そんな時母が私に言った言葉。
「考えたってだめなときはだめなんよ。それはあんたのせいじゃない。そういう運命なの。生きる子は生きるの」
きつい言い様だけどある意味ふんぎりがついた。
赤ちゃんの生命力を信じよう。
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