とーまは一日にして成らず

とーまは一日にして成らず

0~1ヶ月


おっぱいの吸いつきがまだうまくいかず、飲んでは離しての繰り返し。
出が悪いのか、怒ったり泣いたり・・・
かわいそうで早くお腹を満たしてあげたくてやっぱりミルクを足してしまう。
男の子だからか吸う力はすごく強い。
ミルクはあっという間に飲み干してしまう。
そしてしばらくはご機嫌。
母乳が少しでも出ているうちは、混合でも頑張ろうと思っていた。
完全母乳でいけるとは思わなかったけど、母乳を諦めてしまうのはイヤだった。
なぜなら一番母親としての実感を感じる幸せな時間だったから。
抱っこもあやすのも、当然母の方が上手だった。
だけどこの子におっぱいをあげられるのは私だけ。
とーまにとっては私が唯一の「母親」なのだ。
頑張って生まれてきてくれたとーまのために私も頑張らなきゃ。

とはいえ、産後は結構涙もろくなる。
母乳育児に自信がなくなることはしばしば。
なかなか寝てくれないとーまにイライラしたりもした。
毎日睡眠不足な私を心配して、「昼間はお母さんがとーまを見るからあんたは寝てなさい」と母は言った。
母乳がよく出るようにと毎日おいしいご飯も作ってくれた。
里帰りしてから母にはお世話になりっぱなしだ。
出産当日も仕事でいないパパの代わりにずっと側にいてくれたのは母だった。
一睡もしないで陣痛で叫びまくる私に一晩中付き合ってくれた。
母には感謝してもしきれないほどの思いでいっぱいだ。

1ヵ月健診の日、診てもらった助産師さんの言葉にずいぶん勇気付けられた。
「いいおっぱいね。ミルク足しすぎじゃないかな?このおっぱいならミルク無しでいけると思うから少しずつ減らしてみたら?時間なんて気にせず泣いたらどんどんおっぱいあげてね。」
何だか太鼓判を押してもらったようで、その日からまた頑張ろうと思った。
とーまの方も順調で、何だか周りの子よりぷくぷく太っている(笑)
やっぱりミルクあげすぎだったのかな?!

自宅から私の実家までは車で2時間弱。
パパは毎週末とーまに会いにきた。
慣れないながらもかわいくて仕方ない様子。
私が送った写メールも会社の人に見せまわっていたらしい(笑)
パパの両親も日曜になるととーまに会いにきた。
両家ともに初孫なので、そのかわいがりようといったらすごい。
やっぱり孫って言うのは違うんだろうなぁ。

お宮参りはパパの実家の近くの神社で。
なんと大雨・・・。
とーまはというと、太鼓の鼓動が心地よかったのかスヤスヤ。
この日の午後、とーまを連れて自宅へ戻ることになっていた。
家事と育児、大丈夫かな・・・。
不安はいっぱいだった。


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