don’t say good bye


出会いと別れ、沢山あります。
特にここにいると、それは日本にいる時よりも多くて、大きくて、
とってもでっかい出来事です。




私は今、学生としてここにいるけど
前はワーホリでした。
学生だったらその人の目標(在学期間)に会わせた滞在。
ワーホリだったら1年間。
ここでの生活は常に「時限」的なモノ。
そこで出会うのは日本人だったり、時には他の国の人だったり。
英語が第二言語で、同じ目標で勉強をして、
時には旅や出会いのためにここにいて、
それぞれに不思議な共通点や、時にはホントにただの偶然に支配された出会い。
なぜだか壁を超えて仲良くなれる。
ここにいる幸せと、時には苦労を味わいながら共に過ごす。
ここで出会った友達は何だか不思議に印象深くて
過ごした時間の長さに関係なく友達になれる。

でも、そこには「滞在期間」という壁がある。
Visaが無ければここには居られない。
だからみんな、帰っていく。

自分がここにいて、ワーホリの頃に出会った子達はほとんど帰ってしまった。
自分以外の子はほとんど学生に切り替えることは無かったから。
ここに来て一年半。
当然だね。
ワーホリは一年だもの。
そして今、自分が最後の頃に出会った子達が帰る時期が来ている。




出会いがあって、別れがある。
特別な場所に決められた時間しか居られないのだから、当然。
何だか夢の中にいた時間が終わってしまって、
これから現実の世界に戻らなければいけないようで、辛くなる。
ここでの生活の終わり。
友達との別れ。
海を越えて、遙か彼方に帰る人も。

おしまい。
寂寥感が漂う。
ここにいられた事を、素敵な友達と出会えたことを幸せに思う。
でも、それももう
おしまい。

昨日もみんな、泣いてました。

でも、自分は幾つかの出会いと別れを通して、
ここでの別れは決して「おしまい」じゃない事を知ってる。




自分のワーホリが終わるとき、得も言われぬ「終わる」感じを受けた私。
でも、結局は何も変わらなかった。
帰った友達とは今でも連絡を取ってるし、
続く友達とは離れていても、頻繁にメールできなくても
しっかりと絆は続いていく。

別れを目の前にした今は悲しくて、涙が出て、
もう笑顔には戻れないような、
こんな楽しい日々と友達は帰ってこないような気がするけど、
決してそんなことはない。

それは今までの形での関係の終わりを意味するけど、
同時に新しい私たちの関係の始まり。
私達の人生はテレビゲームのようにクリアがあるわけじゃなく、
ドラマのように最終回があるわけじゃなく、
連綿と、今日という日の終わりを明日へと繋げて続いていくのだから。




出会いってね、きっと神様がくれたモノなんだよ。
きっと出会うべき時期に出会うべくして会った。
そこで得たモノってね、必ず自分の糧になる。
そして自分が何かもらった分、きっと自分も何かを誰かにあげられたはず。
別れはおしまいじゃなくて、「新しい自分たち」の始まり。
今まで見たいに毎日会えなくても、
手を取って歩くことが出来なくても、
自分たちは繋がっていられる。
遠い海の向こうのどこかで、
この空が繋がる先で、
自分の友達は今、頑張ってる。
だからいつか、そんな頑張ってる友達に自信を持って顔向けできるように
自分は今の自分の人生を精一杯頑張りたいと思う。
楽しかった日々は決して消えない。
今までもらった沢山の素敵なモノの上に、
自分はこれからの人生をのっけていくんだ。
だから、「おしまい」じゃない。




お別れの時に、「good bye」は言わない。
さよならじゃないから。
いつかまた出会うから。
「good luck」とか「see you again」とか
何か未来に繋がるコトバを自分は残したい。
だから、
don’t say good bye。
また会う日まで。

                       8, 03, 03


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