2001年度 レポート



所属:土佐清水市連合青年団
役職:事務局長  団歴:6年


 今年は何について書いてみよか。
せっかくのレポートなのにいきなり「青年団やってて良かったです。」
「今後も続けていこうと思います。」てのもな。
それは決意表明のとき言やぁいいよ。
『青年問題研究集会』だからね。問題提起しなきゃ。悩みを話さなきゃ。
 そうだな、今回は視点を逆にしてみよう。「自分にまつわる青年団の悩み」
じゃなくて、「青年団にまつわる自分の悩み」。そう!これでいってみよ。

 なんかね、時々ない?「あー。ナニやってるんだろ、おれ・・・。」
ってふと客観的に自分を見てしまうとき。
醒めた目でどっか上のほうからもう一人の自分が観てるの。
 例えば、気分良く酔っ払っちゃって馬鹿騒ぎしてるんだけど、
「オイオイ、もういい歳なんだから、ちょっとは慎めよ」って諌めてる自分とか、
仕事中になんでもないことでムキになっちゃって、引くに引けなくなって
「どうして意地張ったんだよ、馬鹿だね。」なんて自分に怒られたりとか。

◎自分がコントロール出来なくなってるな、って思うことありませんか?◎

 F木先輩に厳しくご指導ご鞭撻を受けた昨年の青研から1年。
相変わらずああだこうだと言いながら、青年団活動やってきました。
かれこれ役員始めて6年。よく続いてるなと思うときもあるよ、ほんとに。
あんまり役員続けるとね、下手に過去の大したことない経験がモノをいって、
せっかく一緒に役員やってくれてる若い衆が提案してくれた意見を採り損ねたり、
冒険できなかったり。これは常に反省。のちに、
「なーんであの時、任せてみなかったんだろ。」と悔やむ。
ついつい出ちゃう無益な老爺心、これがクセモノ。
んでもって、だったら気持ちだけでもおおらかになってくれりゃいいのに、
なんだか細かいことにまで気がいってねぇ。彼ら後輩の言葉の一つ一つや、
何気ない行動が気になったりしてね。
「う~ん、こういうときはやはり先輩面してキチンと言っとかなきゃ
いけないかな。」ちょっと悩む。おもわずムカッとくるときもある。
「イカンイカン、そんなことで怒っちゃ。大人気ない。」
とか言い聞かせて自分を抑える。
「でも・・・、それって言わなくてよかったことなのか?
やらなくてよかったことなのか?」後からまたどっかり悩む。
「土佐清水市連青の『こうあるべきだ』っていう伝統(?)としての
スタイルを残し伝えるのも自分ら先輩の役目じゃないか?
・・・・いや、まてよ。『こうあるべきだ』ってのも自分の思い込みで、
ホントはそうじゃない?こういった先輩風吹かしてたら、
だぁれも後についてこなくなるんじゃないか?」。 
はたまた単純に「仕事の関係じゃなくて私生活の関係でなんでこんなに
自分を抑えなきゃならんのだ?」と思うときもある。まだまだ未熟者ですな。
かくして役員会や行事の後は堂々巡りの自問自答の反省会。
そうなると自分が何者でいったい今何してんだか、もうワケワカラン。
精神衛生上あんましよくないな。
 これが、入団当初から一緒にやってきたメンバーだと大違い。
もう、遠慮なく簡単にキレちゃう。コントロール出来ないの。
思ったら、即、行動。自分の失態は棚に上げて、朝だろうが夜中だろうが、
口頭で、電話で大喧嘩。ていうか、歯痒くて歯痒くて一人で大叱責。
まったくのエゴですな。「なーんで、長年おんなじように活動してきてるのに、
分かってくんないの?」「どうして、そんなに任せっきりで平然とおれるかな?」
「後輩にそんな後姿しか見せてあげらんないのか?」等々、
こっちの自分勝手で思いつくままに。
しかも最近そのキレる間隔が短くなってきて、
相手方もうんざりしてんじゃないの?してるしてる、絶対。そうだろ、団長。
正直、こっちも疲れちゃう。「もういいや、青年団。」なんて。
けどさ、やっぱりいつまでも怒りっぱなしは寂しいよ。
みんな納得してるのか不満があるのか、それさえも反応がない時があるもんな。
何でコイツ怒ってるか分からんけど、まぁ黙って怒られてようって思ってないか?


◎自分がコントロール出来なくなってるな、って思うことありませんか?◎

 そう言ってるうちに、そろそろ今年も年度末。
来年どうするんだろな、うちらの団。誰も言い出さない。もう2月だよ、おい。
ちょっと心配。いや、かなーり心配。定期大会に向けて、
また色んなことで駆けずり回んなきゃいけないかな。
なんと驕り高ぶった発言だらけのレポートなんだ、って?それも重々判ってるよ。
けどね某先輩には「おまんはそういう役目の星の元に生まれたがよ」
一笑に付された。ちょっと気が楽になった。実際いいのかな、こういう役回りさ。
いいんだろうな。誰かがやんなきゃいかんものな、尻叩き。
あえてコントロール不能になるときも必要なのかもな。
でもさ、やっぱりしんどいね、独りじゃさ。愚痴言わせてよ。相談乗ってよ。
今回、清水の団の役員はレポートを書けぇ、出せぇ、ということで
「事務局長大権限」で書いてもらったんだけど、みんなありがとね。
わがままに付き合ってもらっちゃって。ほんとはそんな「権限」存在しないのよ。
でもね、キミら自分自身の書いたレポートの中から、
自分では気が付かなかった心情や、新たな考え方が見つかるときもある。
気持ちをまとめる作業ってとても大事なことだからね。
きっといつかどこかでこの経験が生きてくると思うよ。
かく言う自分も毎回なにか気が付かなかった自分の気持ちを見つけてる。
あと、今回参加してくれた団員の皆さん、自分がまだ若かった時
もっと楽しかったと思ってるでしょ、青年団。今は楽しくない?
そうじゃないって。今度は後輩を楽しませてあげる、
そしてその後輩たちが「そのまた後輩を楽しませる」ことを教える
役回りになってきたの、あなたたちが。
去年もこんなこと書いたな。
いつまでもオイシイとこ取りじゃいけません。
自分たちの先輩が自分たちにしてきてくれたこと、しっかりと伝えなきゃ。
「出来ない」じゃなくて、やってみるの。そんな世代になってるんですよ。
後輩たちが悩み持ってるなーとか、相談事があるんじゃないかーとか気に掛けて、
声掛けたことある?そうしないからさ、後輩たちしんどくて辛い思いしか
青年団に抱いてないじゃんよ。そのこと知ってる?
失敗してもなんのリスクも背負ってないでしょ。それどころか、
文句言い合ったり、喧嘩したり、相談したり出来る仲間見つけたでしょうが、
青年団で。それが青年団のいいところじゃなかった?

今回は自分の悩み書くつもりだったのにな。
意思に反していつのまにかやっぱり青年団の悩みについて書いてるよ。

◎自分がコントロール出来なくなってるな、って思うことありませんか?◎

コントロールできなくなりつつも、このレポートを書きながら分かったこと、
「やっぱ好きじゃなきゃ、こんなレポート書けねぇよな。多分。」

・・・・・みんなは?

― つづく ―



― 追補 ―
 今年もようやく書き上げました。県青協役員、並びに事務局の皆さんには
大変ご迷惑をお掛けした事と思います。どうもありがとうございます。
 清水の団では事務局長という役柄、団員のレポートも
預かった後に一括して送付しています。今回もその時点で自分のレポートが
書き上がっていませんでしたので、皆から預かった原稿を「読みたい!」
という気持ちと、読んでしまった場合それらのレポートに自分の考えが
影響されてしまうのではないか?という警戒心から大変な葛藤状態の中での
レポート作成となりました。
 無事、自分のレポートを完成させた後、
みんなのレポートを読ませてもらいました。
みんなの悩みは、スケールが大きい。
もちろん青年団というフィルターを通しているのだろうけれど、
それを踏まえて将来の自分の生き方や人生の在り方、
そして自分自身について真剣に考えているのだと思いました。
 団の運営云々という一過程で、だれかれを批判的に書いているだけの
自分のレポートは、なんだか小さいことで悩んでいるな、
昨年から大して変わってないな、そう感じました。
というより何が悩みなのか、何を訴えたかったのか、
今になって読み返してみると、ポイントすら明確になっていないようです。
結局は、まだまだ自分の生活の中に「青年団」というものが根付いてない、
ということでしょうか。この青年団活動を通して学び得た事を、
自分は日々の生活の中でどうやって昇華していくのか、
そこらへんのことがお前はまだまだ甘い。みんなのレポートはそんなことを
教えてくれたような気がします。
などとここでまた独りよがりに結論付けてしまうと青研にならないのだけれど。
 敢えて今回のレポートの内容を踏まえて、今一度「悩み」を挙げるとすれば、
「自分」対「相手」の関わり方や接し方といった人間関係の難しさに、
ちょっと行き詰っていること、でしょうか。
例えば、相手の人生を左右しかねない事柄について、
どこまでその懐に踏み込んで行っていいものか。
相手のことを思うからこそ言うべきなのか、言わないべきなのか。
その間合いが近頃計りかねて、人との関わり合い方が分からなくなって
人付き合いが億劫になってしまっています。
もちろん、それほどまでの影響力などというものは持ってはいませんが。
 今回はレポート参加という形となりましたが、また、時間のある時に
いろんな意見や考え方を教えてもらいたいと思います。


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