としきぴ堂

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自他の境界で揺れる憂鬱



前にも書きましたが、憂鬱な人が必ずしも落ち込んでいるように見えるとは限りません。それゆえに、憂鬱な人が極端な行動に出ると、周囲の人は、なんで? と驚くという結果になりがちです。

ひとつの特徴的としていえるのは、自他の境界がしっかりしているか、どうかですね。自分のことよりも常に他人のことばかり話題にしていないかに注意してみましょう。その話題の人物と話をしている当人の関係はどうでしょう。
もし話題が自分の家族や親しい友人の場合は、普通にあることです。でも、ほとんど知らないような関係ないような人のことで、寝食を忘れるばかりに熱中しているとしたら、それは自他の境界が曖昧になって、のめり込んでいる可能性があります。もちろん、上記の家族関係などでも常軌を逸した関係は成立します。

このような場合、憂鬱な人は自分のことはわきに置いて、とりあえず執着している対象を優先しているつもりだったりします。また、対象から迷惑がられても気がつきません。

このような時に、対象から無理に引き離そうとすると、激しい抵抗にあいます。アルコールの依存と同じく、対象に依存しているので、それがないとたいへんに辛いわけです。
依存している当人は、「これが自分の幸せだ」といいはるので、困ります。
依存の程度/のめり込みの程度にもよりますが、生命に危険がない場合は、無理じいは避けて、少しずつ他のことがらに関心を持たせるよう働きかけましょう。この時「それじゃ、なんにも変わらない」と急がないように。もし、働きかけるあなたが、先を急いで結論を押しつけたら、それが不当な操作になってしまうからです。

( ーoー)y-~~~、ともあれ、このように憂鬱な人はつきあいにくいです。


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