としのすけのワインハウス

としのすけのワインハウス

2004年01月(1)

2004年01月

皆さま、あけましておめでとうございます。
本年も「としのすけのワインハウス」を宜しくお願い致します。m(_ _)m

さて、早速・・・(^^;)

[1997] Ch.ローズ ラ ビッシュ 750ml(オー・メドック)赤【コク辛口】Ch.ローズ ラ ビッシュ(1997)
2004/01/01 自宅にて

除夜の鐘を聞きながら、新年の深夜に頂いた2004年初ワインがこのCh.ローズ ラ ビッシュでございます。
「うなるほどの妖艶さ」とのふれこみのこのワイン、オー・メドックですので、ポテンシャルは秘めているはずですが・・・

コルクは中庸です。
開栓直後から、酸味の効いた果実香となめし革・挽肉といった動物香が立ちます。
1997年ながら、それなりに熟成感がある?
色はオー・メドックにしては薄く痩せた感じで、若干オレンジのニュアンスが出ています。
時間が経つと、乾いたフルーツの香り、腐葉土も現れてきます。
飲み口は、酸味が非常に立っていてタンニンはまろやか。
一瞬「ブルゴーニュ?」「ピノ?」という錯覚に襲われます。(^^;)
アルコールのアタックもタンニンのアタックもほとんどありませんので、渋みの苦手な方でも大丈夫かも?
フィニッシュは酸味が長く続きます。

と、パーツパーツを述べると結構良い感じなのですが・・・
何かしっくりこないのです。
パーツは良いのにバランスしていないと言うか、チグハグと言うか、「トレビアン!」な感じでは無いのです。(^^;)
うーん、なんなんだろう・・・?

HP:7+

1997年にしては熟成感のある、高級なワインの印象を与えますが、未だ納まりが悪いです。
配送翌日に開けちゃったとしのすけが悪いのか、こういうワインなのか・・・
次回の開栓は師匠の教え通り、半年以上置いてから開けてみることに致します。(^^;)

さあてと、これから楽しい帰省の旅に出ます。
(700キロ強のロングドライブ)
次のアップは実家モバイルになります。(^^)
ではでは。
シャトー・ル・ガルデラCh.ル ガルデラ(1999)
2004/01/02 実家にて

700キロのロングドライブを楽しみながら無事完走し、実家に戻って参りました。
ネット環境は劣悪で・・・エア・エッジの32K接続でございます。(^^;)

で、孫・息子を歓待する為に用意してくれていた上等な肉の鋤焼きを頂きながら飲んだワインが、この「Ch.ル ガルデラ(1999)」でございます。
実家の近所の「酒屋の店長お勧めワイン」だったとのこと。(母談)

コルクは意外に上等で長い(5センチ級)です。
アパラシオンはボルドーで、シャトー元詰(ミザン・ボトイウ・オー・シャトー)との記載があうのですが、コルクにはミザン・ボトイウ・ア・ラ・プロパリテと刻印されていて・・・???(^^;)
香りは、酸味を連想させる赤い果実の香りと、若干のスパイス&樽。
色は極々薄い深い赤紫で、一歩間違えばブルゴーニュ?です。
セパージュがメルロー60%/カベルネソーヴィニヨン35%/カベルネフラン5%との事ですが、確かにメルローの柔らかさが前面に出ていて、「香りの弱いマルゴー」のテイストです。
(香りを抜きにすると、ジスクールのような「水」を思わせる味わい)
フィニッシュは上品な酸。
タンニンのアタックは極小で「ホントにボルドー?」って感じです。(^^;)

HP:7+

これで香りがもう少したち、樽ニュアンスを足せば、申し分のない「マルゴー」になります。(^^;)
タンニンが柔らかいので、渋いワインが苦手な方にも安心してお飲みいただけるでしょう。
イングエ エステート アメーロ(2001)
2004/01/04 実家にて

まだ実家でのんびりさせていただいています。(^^;)
今日は、ファインディング・ニモにつき合い、ジョイ・ポリスで久しぶりのボーリング&バスケットゲームと、子供達大サービスデーでした。
お陰で、普段使わない筋肉を酷使して「なんかヤバイ」感じです。(^^;)

さて、夕飯の後、いただいたワインが、これまた母が酒屋のお薦めということで調達していたイングエ エステート アメーロ(2001)です。

な~んだ、南アフリカじゃん・・・きっとまた安物だろうなぁ・・・という軽い気持ちで開けたのですが、コルクが結構上等。
香りも重い黒系の果実がモッタリと昇ってきますし、色も非常に濃いいので、「イケてる?」って感じ。(^^;)
グラスに注ぐと、一段と濃さが印象的です。
そもそも近年の南アフリカはカベルネやメルローの上質なワインを量産しており、侮れないのですが、これもその一連の仲間でしょうか?
カベルネ系のスパイスとシラー系の果実味が交錯した、なかなかのボディーです。
樽のニュアンスは弱めです。
ブラインドで出たら、ちょっとオーストラリア?南フランス?って言っちゃいそう。
チリやアルゼンチンの荒削りな土臭さも微塵もありません。
南アフリカって、難しい・・・(^^;)
フィニッシュは、短いですが、不快感は全くなく、適度な酸味とまろやかなタンニンが心地よくキレていきます。

HP:8

なかなかボディーのズッシリした、高級感のあるもの。
南アフリカと言うよりは、オーストラリアとか南フランスを彷彿とさせます。

楽天情報によると、ムエックスのファミリーが経営しているとのこと。(アライン・ムエックスと記載されています)
セパージュは、カベルネ・シラー・メルロのようです。
「アメーロ」とは現地の言葉で「虎の目」
今日は、2004年初のワインの仕入れを敢行。
実家の近所の酒屋に出かけました。
田舎(失礼)の中規模の酒屋ながら、ワインは結構充実。
ラトゥール、ラフィットは勿論、2000年ながらサッシカイヤまで置いていてビックリしました。(^^;)
としのすけが仕入れたのは、以下の3本。

セー・ル・カベルネ[1998]ヴァンドペイ・ドック カパンデュ<赤>セー ル・カベルネ(1998)
オックの100%カベルネ、フレンチオーク新樽100%、8ヶ月熟成、ノンフィルター、変形重量級ボトル、高い上げ底と・・・スペック的にはとしのすけ御用達モード。(^^;)


クロ・デ・ボリ(1999)

ボルドー・コート・ドゥ・フランという珍しい?アパラシオンのワイン。
メルロー75%、カベルネ・フラン25%というセパージュに興味津々。
残念ながら楽天では検索に引っかかりませんでした。(^^;)

セント・フランシス カベルネ・ソーヴィニヨンキングス・リッジ 1996年セント・フランシス レゼルバ ソノマ・バレー カベルネ・ソーヴィニョン(1995)
アメリカンオークでじっくり熟成との能書きに惹かれました。(^^;)

で、今日開けたのは・・・(^^)

セー・ル・カベルネ[1998]ヴァンドペイ・ドック カパンデュ<赤>セー ル・カベルネ(1998)
2004/01/05 実家にて

オックのヴァン・ド・ペイです。
コルクはやや短めながら上質。
開栓後の香りはやや弱いながらも、重く黒い果実の香りと樽の香りが。(^^)
100%カベルネ、フレンチオーク新樽100%、8ヶ月熟成、ノンフィルターの能書きは伊達ではありませんでした。
色は深く濃く、エッジまで紫が残りまだまだ保ちそうな感じなのですが・・・香りにメルローの熟成香に似たものがあります。
不思議。(^^;)
ボディーはしっかりしていて複雑。
酸味と甘みのバランスも絶妙。
樽香も上品で押しつけがましくなく、好感が持てます。
タンニンは色からは想像出来ない程に丸まっており、水のように滑らかに口腔を通過します。
フィニッシュは短いながら心地よい酸とまろやかなタンニン。
良いかも。(^^)

HP:9

この価格帯としては傑出の出来だと思います。
コストパフォーマンスという意味では、ボーモンと双璧か?
新年早々、良いワインに出会えました。(^^)
ベ・ド・ラ [2001] コート・ド・カスティヨンベ・ド・ラ(2000)
2004/01/07 自宅にて

700キロの復路を無事完走し、昨日遅く(6日23時過ぎ)に自宅に到着、今日一日は体を休める為の安息日でした。
恒例の新年のご祈祷@菊名神社では、例年の「浦安の舞」ではなく、初めて「朝日の舞」が奉納され、神前にご奉納する側のとしのすけの方が楽しんでしまいました。(笑)
(あ~、でも明日からお仕事・・・社会復帰が大変そうです)

さて、今日は元旦に頂いた残り物の「Ch.ローズ ラ ビッシュ」を食事の時に頂き、今は「ベ・ド・ラ(2000)」を開けております。(^^)
(ローズ ラ ビッシュ、約1週間の間、バキュバン&冷蔵庫で保存されていたのですが、さすがに香りは弱々しくなっていたものの、味わいはまだまだ大丈夫!酸味もタンニンもまろやかにまとまり、大変結構なお味でした。HP:8に格上げします。)

ベ・ド・ラ(2000)ですが、
コルクは5.5センチくらいの上等なものです。
お尻にベットリと濃い染みつきが見られ、結構なボディーを予感させます。
開栓と同時に豊かな果実香(所謂フルーツケーキ&ジャムの香り)と樽香?(醸造香?微妙な香りです)がたち、なかなかのパフォーマンス。(^^)
ラ・モンドット、カノン・ラ・ガフリエール、パヴィ・マカンなど数々の有名ボルドーワインを手がけるステファン・ドゥランクールの所有するシャトー(ドメーヌ・ド・ラ)とのことですが、メルローを濃く創る作風?は今時の流行を意識しているのでしょうか?
でも、樽はあまり効かせていないようです。
ワインは若々しい赤紫で、非常に透明感があり、いかにも「高級」そう。(^^;)
これで樽が効いていたら、結構「騙される」かも?(笑)
コート・ド・カスティヨンにありがちな、カベルネ・フランからくる青臭い「茎」のような味わいもなく、上等なメルローの香りプンプンです。
惜しいのはフィニッシュで、タンニンもマロく、酸味と甘みのバランスも良いのですが、それらの消失が早い・・・
口中に残らないくらいにキレが良いです。

HP:8+

メルローの早飲みファンには堪えられない味わいなのでは?
としのすけ的には、もう少し樽を効かせてもらいたいところです。
本格フレンチの後半なんかに味わうと、出しゃばらない品の良い香りがかえって料理を引き立てるかもしれませんね。
セント・フランシス カベルネ・ソーヴィニヨンキングス・リッジ 1996年セント・フランシス リザーヴ ソノマ・バレー カベルネ・ソーヴィニョン(1995)
2004/01/10 自宅にて

今日のワイン、セント・フランシスは、1979年、ジョセフ・マーティンがカリフォルニア、ノース・コースト、ナパと双璧をなすカリフォルニアの重要なワイン産地であるソノマ・ヴァレーに創立したワイナリーのもの。
ワイン・スペクテーター誌が「複雑さと繊細さを兼ね備えた豊かなワイン」として93点をつけたというこのワインは、標高450メートルを超える高地で収穫された果実を使用、新樽で15ヶ月熟成という強者とのこと、味わいは果たしていかがなものでしょうか?

重厚な変形ボトル(オーパス・ワン型)は高い上げ底でラベルもブラック、リザーヴの文字もあるし・・・「タダモノでない」雰囲気です。(^^;)
開栓しようとしてビックリ!
コルクがプラスチックです!
長さは4.5センチ程度の上等な感じのもので、オーストラリアの安っぽいプラスチックコルクとはちょっと一線を画す感じ。色もナチュラルな木目調で良し。
開栓すると・・・ウーン、トレビアン!(^^)
久々に嗅ぐ、樽香プンプンタイプ、まさに甘くとろけるようなバーボンフレーヴァーです。
やっぱ、カリフォルニアはこうでなくっちゃ!(笑)
当然ですが、開栓直後から、香りの波状攻撃。
樽、ミルキーには届かないもののたっぷりのヴァニラ、スパイス、ちょっぴりの皮革・・・
色は深く濃いのですが、エッジに煉瓦色のニュアンスがあり(95年なのに・・・進みすぎ?)、かなり熟成が進んだ感じです。(保存が悪かったのかもしれませんね)
ボディーは、アルコールのアタックを僅かに残す重く複雑なもので、まろやかなタンニンが心地よいザラツキを伴ってしっかりと残っています。この少しザラっとしたテクスチャーはグラーヴの上等なワインの感じでしょうか。
やや甘みを感じる黒い果実の味わいも、タップリの樽のニュアンスにうまく溶け込んで、大変心地よいです。(^^)
そう、この感じはまさに、としのすけの提唱する裏技「ストーンセラーズ+バーボン」のもの?(誉め言葉になってないですね?)(^^;)

HP:9

久々に味わった樽香たっぷりのカリフォルニア・カベルネでした。(大満足)
ただ、こいつをもっと美味しく味わうには、2000年ぐらいに飲んだら良かったのではないかと思います。
折角のカリフォルニアなのだから、もう少しフレッシュな味わいが欲しいと思うのは贅沢でしょうか?
としのすけ亭にて、お友達4家族で新年会を開催しました。
「2時頃から始めるので適切においでください」というスタート予定だったのですが、仮スタートが3時過ぎ(Y家ご一行様ご到着)となり、H家、S家の4家族全部揃ったのは結局5時過ぎ・・・(^^;)
子供達も大きくなると、それぞれに色々な行事を抱えていて、忙しい様子。
スケジュール調整が大変なのは、
子供達>お母さん達>お父さん達
の順のようです。(複雑な心境)

さて、その新年会のワインは、
練習:セント・フランシス リザーヴ ソノマ・バレー カベルネ・ソーヴィニョン(1995)(残りもの)
1番手:ベルンカステラー・シュロスベルグ リースリング カビネット(1999)
2番手:Ch.ボーモン(1999)
3番手:Ch.ラ・ギュルグ(1997)
でございました。

一番手:
ベルンカステラー・ドクトールKAB〔2000〕ドクター・ターニッシュベルンカステラー・シュロスベルグ リースリング カビネット(1999)
2004/01/11 自宅にて

「ドクトール畑の葡萄を用い、H.ターニッシュ博士の醸造所で創られる、モーゼルで最もエレガントなワインで、木樽を使用した伝統的な製造方法を守って創られている」との能書きが書かれています。(真偽は不明)
コルクは中庸で、フルーティーな香りがたちます。
色は僅かに黄緑を帯びた透明で、微発泡します。
フルーティーで酸味が心地よく、美味しく飲めるのですが、やはりとしのすけにはカビネットと言えども甘ぁ~い!
食事と一緒に飲むと言うよりは、食後のデザートワインにしても良い感じです。(^^;)

HP:7+

2番手:
■half■シャトー・ボーモン[1999]/ハーフボトル375ml オー・メドックCh.ボーモン(1999)
2004/01/11 自宅にて

度々登場のCh.ボーモン、としのすけ亭の最近のハウスワインとなっております。(^^;)
オー・メドックながら、香りの上品さ、タンニンのまろやかさ、1999年モノとは思えない熟成感と、非常にコストパフォーマンスが高いことは、いつも述べている通りです。
今回は、順番の関係で、練習の「樽香プンプンの重~いカリフォルニア」との直接対決となったのですが・・・もう、本当に好対照。(^^)
澄み切った薄い外観、味も香りも、カリフォルニアと比較すると、絶対量は全然勝負にならないのですが・・・やはりフランスのフィネス(?)を感じさせる健闘ぶり。
女性陣への受けはボーモンに軍配が上がったようです。
ただ、今回のボーモンのコルクはちょっとボロかったなぁ・・・ま、味は問題ありませんでしたが。(^^;)

HP:8+

3番手:
CHラ・ギュルグ[1993](赤)Ch.ラ・ギュルグ(1997)
2004/01/11 自宅にて

ブルジョア級ながら、Ch.マルゴーのすぐ西隣の畑と申し分のない立地を誇るシャトーのワインです。
タンニンが非常に滑らかなので、若いうちから美味しく飲めるとしのすけのお気に入り銘柄でもあるこのCh.ラ・ギュルグ、久しぶりに飲んでみることにしました。
コルクは上質なもの。
開栓直後から、華やかな果実の香りと上品な樽の香りがします。
色は透明感の高い濃い赤紫で、ほとんど熟成色を感じさせません。
香り、味わいはもう、すっかりマルゴー。
酸味とのバランスが絶妙な軽く甘い果実味、スミレのような花の香り、上品に軽く効かせた樽、水のようにまろやかなタンニン・・・結構なものです。(^^)

HP:9

ビールも飲んだりしていたので、3番手ぐらいまで来るともう、みんな出来上がっていて味わいどころではない状況ではありましたが、どのワインも大変美味しゅうございました。
満足満足。(^^)
ル・オー・メドック・ド・ジスクール 2000 赤 750mlル・オーメドック・ド・ジスクール(2000)
2004/01/14 自宅にて

数々の名醸ワインを産するマルゴー村ですが、中でも第3級に格付けされているCh.ジスクールは、としのすけのフェイバリットの一つです。
軽めのボディーで若くても十分飲める上に、いかにもマルゴーという香りが楽しめるCh.ジスクールは、実はマルゴー村から南に下り、カントナック村を過ぎたラバルド村にあり、辛うじてACはマルゴーなのですが、更に南に下ったオーメドックにも広大な畑があるようで、そのオー・メドックの葡萄でつくるワインがこのル・オーメドック・ド・ジスクールのようです。

コルクは中庸の品質で長めのもの。
開栓すると、プーンとチョコレートの香りがします。(^^)
色は透明感のある深いもので、2000年と言うこともあり僅かに紫も残る若々しい色調です。
黒い果実をジャムにしたようなコクを感じさせる香りは、少し乾燥しかけた花の香りとほのかな樽香、印象的なチョコレートの香りと渾然一体・・・
やや強めの酸味がジャムのような甘さをしっかりと引き締め、ジスクール譲りの水のように滑らかなタンニンとともに、心地よいフィニッシュに至ります。
そして、こいつの良いところは、それらの味がとても軽くてクリアーなこと。
いたづらにネットリと濃く創ったメルローリッチなワインや、カリフォルニアのカベルネとは違う、非常に洗練された味わいです。

HP:9

さすがジスクールの弟分です。
としのすけ亭のハウスワイン候補がまた出来てしまいました。(^^;)
もう一声、安かったら・・・というのは贅沢でしょうね。

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