タフミン・ヒルズ

「手術翌日。」



朝6時起床。検温、血圧測定、抗生剤の点滴交換。
「連続の点滴もこれで終わりますからね。
あとは夕方と朝の点滴になりますから。尿管チューブもはずしましょう。
自分でトイレに行ってみてくださいね。」

ひとつずつ体から違和感が外されていく。

傷の痛みも激しく動かなければ大丈夫そうだ。
ゆっくりと起き上がり、そーーと歩いてトイレへ。
少しフラついたが足取りはしっかりしている。
食事も普通食に戻る。同室の方とも「怖かったです~」って愚痴をこぼす。

気が付いたら、向かいに新しい患者さんが入院していた。

朝の回診。
外科部長ドクターBさんがベットから起き上がって座っている私を見て
「おっ元気そうだね!手術は順調でしたよ。」
主治医Kさんの回診。
「昨日はお疲れ様でした。順調に終わりました。傷もキレイですね!
よかったですね。」
形成医Sさん回診。「うん、うまくできてるね!」
カーゼ交換。胸をを見た。手術時同時に再建のためのエキスパンダーを
入れたので無くなったという印象はない。乳頭もあるようだ。
傷は見たくなったので一瞬だけご対面。傷跡は痛々しい。
あたらしい胸に申し訳ないけどまだちゃんと見れない・・・。

先生たちは毎日早朝と夜と回診し、外来の診察や、手術をこなしている。
連日たいへんだ。

ふとじっとしているのが不安になり、売店や庭に出かけてみた。
少し立ちくらみっぽかったけど大丈夫だった。良かった。
洗顔も食事も特に大変なことはない。とにかく動けるのが嬉しかった。

毎食後、痛み止め(ロキソニン錠)と胃の粘膜を守る薬(ムコスタ錠)を服用。

彼氏は仕事で忙しい様子。面会なし。


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