がんばれ、がんばれ、とつやまとつお

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ローテーション編


昨年の内容を使って加えてみようと思います。

昨年も書きましたが秋華賞の開催時期が変更した事によってレースの展開がかなり変わりました。
その為なのか父サンデーサイレンス産句の馬が好走するようになりました。
これは考えられる事として開催時期が早まった事で馬場状態が1週だけではありますが荒れなくなった事も関係あると思います。
それまでは4年間だけではありますがサンデーサイレンス産句が全盛期(かなり長い全盛期でしたが)にも関わらず1着は無いとしても連対馬すらいないのは不思議な現象でした。
確かに京都2000Mは小回りの内回りの為に持続力が問われるレースなので切れよりもスタミナ勝負という感じだったと思います。

最初に今年で秋華賞は11回目なので過去10年のラップを1つの目安として見ていきましょう。1~4回目までは京都3週目で5~10回の計6回は京都2週目です。左が前半・右が上がりです。
96年 35.2-36.2
97年 35.0-35.9
98年 36.4-36.2
99年 35.0-37.0

00年 36.0-33.9
01年 34.8-35.9
02年 35.1-34.9
03年 35.4-35.5
04年 35.5-34.9
05年 35.6-35.0

という過去10年の前半と上がりのラップですが開催3週目は98年を除いては前半が速く、上がりがかかっている事が分かります。
反対に開催2週目では01年以外の5年では上がりの方が速く展開が落ち着いている事を表しています。
ただこれは毎年同じメンバーで走っている訳ではないのでメンバーでHペースやSペースになるので必ずしもという訳ではありませんが、これを見ると開催が1週早まったにも関わらずレースの展開が極端に変わっている事が分かると思います。
それに伴って、父サンデーサイレンス産句の馬が秋華賞で連対した馬は00年~05年の過去6年では4頭もいました。
4頭という数字は連対馬12頭なので3分の1ではありますが開催が3週目と比較するなら4頭という結果はかなりの事になるはずです。
3週目の時の秋華賞である98年だけが上がりが速かったのですがそれでも上がり36秒台という結果から判断しても持続性が問われるレースだと言えるでしょう。
ならば98年の馬場状態は天候が悪くて悪かったのでは?と思えましたが調べてみると秋華賞の馬場状態は過去10年全て良馬場で天候も雨は無かったです。
晴れているにも関わらず上がりが1番速くても36秒前後なので『切れ』勝負の馬にとっては辛いレースだったと思えます。
反対に00年以降では持続性の重要さが少しづつではありますが薄れてきた印象があります。
第3週では馬場状態の影響もあって『切れ』タイプの馬の脚の持ち方がパタリと止まるのに対して、第2週だと持ち応えられる様になったと言い変えた方が分かり易いかもしれませんね。



■好走馬の前走
ではココから各年度の秋華賞好走馬の前走のレースと着順を見ていきましょう!
開催時期が変わったので99年以前は参考程度として考慮するくらいで良いと思うので00年以降の年度を見ていきます。
各年度の順に1・2・3着で隣が秋華賞前のレースでの着順となっています。

00年  条件戦    1着  ローズS  14着  ローズS  3着
01年  休養明け   3着  ローズS   2着  紫苑S   1着
02年  ローズS   1着  ローズS   2着  紫苑S   2着
03年  ローズS   5着  ローズS   1着  ローズS  2着
04年  ローズS   3着  クイーンS  3着  クイーンS 8着
05年  ローズS   1着  ローズS   2着  条件戦   1着 
という感じになります。

3着以内は6年で18頭になりますが、前走3着以内の馬は15頭いる事が分かります!!
この事が秋華賞で人気がある馬の好走が目立つ一つの要因になったのでしょう。
狙いは前走でリズムを作った馬は崩れ難いという事でしょう。

反対に前走を4着以下の馬が巻き返したのが3頭います。
00年のヤマカツスズラン
03年のスティルインラブ
04年のウイングレット
ですが04年のウイングレット以外の馬はG1馬で2頭共に叩き2走目でもありました。
00年のヤマカツスズランは骨折で春のG1には出走出来なかったですし、前走のローズSでは長期休養明けの大惨敗でしたが最後は全く追っていなかったので力負けとも言えない内容ともいえます。
03年のスティルインラブは前走の桜花賞&オークスの2冠馬で、前走のローズSでは『外枠』でかかってレースを苦しんでいた記憶があります。
ウイングレットは当てはまらないのですがG1馬以外は割引(◎評価馬ではなく相手として)と言う考えで良いと思います。
連対(1・2着)に限ってだと☆ヤマカツスズランと☆スティルインラブの2頭はG1馬という偶然かもしれませんがやはりG1馬というのはやはり各上の存在かもしれませんね。
G1馬でも(阪神JF・桜花賞・オークス)理由があっての負けなら巻き返す要素があるのでレースリプレイを見るなどした方が良いと思います。

では前走別に見ていきますが、レースの横の頭数は3着以内の馬ではなく連対馬!!にします。
3着以内だとかなり範囲が広がってしまうので条件を絞って考えた方が良いと思いますので。
つまり過去6年で連対馬12頭となります。

【前走4着以下からの巻き返しはG1馬だけ】


■ローズS   9頭
過去6年連対馬12頭という中で9頭というのは物凄く多いと思うのでまさに前哨戦としてこのレースの重要性が分かると思います。
それにローズSで連対した馬の成績がかなり優秀でもあります。
問題はそれは昨年までの事で、今年は阪神改修の為にローズSは中京開催になった点が今年のローズS組の扱いに悩みそうですね。
過去のローズSを見るとこのレースを1着になった馬が春で好走していた馬ならば良いのですが、春にG1を使わなかった馬が1着になるとG1馬の秋華賞での好走が難しくなるみたいです。
00年~05年の6年間で見ると、ローズSで1・2番人気(春の実績からだと人気が高くなる傾向)の2頭が共に3着以内に入らなかったのは00年の時だけで残りの年度は1・2番人気のいずれかの馬が好走(1~3着)に入っていると秋華賞でも好走する傾向がありますがこれはあまり強くは押せないのですが、ローズSで人気になっている馬の好走=秋華賞となり易いという事か?
補足ですが、01年は☆ダイヤモンドビコーが1着になりましたが秋華賞には出走しなくてローズSの最先着(つまり2着馬)になるとそのまま春の実績馬が好走していました。
今年は1着は春に実績があった馬なので今年も荒れないのかもしれませんね。

【ローズSから3着以内】
【G1馬の巻き返しの可能性はレース内容で】


■紫苑S  0頭
トライアルレースにも関わらずココからの出走で連対馬はゼロというのは何とも言えないですね。
オークスで例えるならスイートピーSみたいな物でしょうね。って今年のオークスは好走しましたが…
ただ3着馬は2頭いますが基本的には良くないと思います。
その2頭は01年☆レディパステルと02年☆シアリアスバイオは紫苑Sで一番の上がりタイムを出して1着、02年シアリアスバイオは2着でした。
しかしこれはあくまでも参考程度で各年度の上がり最速馬が秋華賞で好走している訳ではないですし、連対馬すら出ていないのでココからのローテーションとしては適切では無さそうです。

【紫苑SではG1馬でも3着が精一杯なので基本的には連対は苦しい】


■クイーンS   1頭
このレースで3歳牝馬が出走する時は斤量が軽くて古馬との対戦の経験を得る事が出来ます。
ココから秋華賞に進んだ馬は全9頭いました。
☆01年ムーンライトタンゴ  3着⇒ローズS4着⇒6着
☆02年サクラヴィクトリア  3着⇒ローズS2着⇒2着
☆02年ブルーリッジリバー  9着⇒ローズS6着⇒11着
☆03年オースミハルカ    1着⇒8着
☆03年ヤマカツリリー    9着⇒ローズS2着⇒3着
☆04年ヤマニンシュクル   3着⇒2着
☆04年ウイングレット    8着⇒3着
☆05年デアリングハート   4着⇒12着
☆05年フェリシア      11着⇒11着

そして06年に出走する馬は・・・
☆06年ブルーメンブラット  6着⇒条件戦1着⇒??着
☆06年タッチザピーク     11着⇒??着

と、なっています。
これをクイーンSの着順をまとめると(0・1・2・5)と1着馬はいませんが複勝圏には3頭いるので悪いという訳ではありませんね。
更にクイーンSから秋華賞まで1戦使った馬は9頭中4頭いました。
この4頭を見てみるとローズSを使って3着以内(前走3着以内の馬の好走が目立つ)に入ったな馬だけが秋華賞でも好走していましたのでクイーンS後に1戦使うなら好走している馬の方が魅力があります。
今年は1頭該当している馬がいますが好走した2頭と異なるのは次走にローズSを使っていなかったという点だけです。
一方、クイーンSから秋華賞に直行した馬を見ると(0・1・1・3)とイマイチ共通性がありませんね。
ココから直行だとやや間隔が開くので仕上げるのは難しいのですが当日の馬体重がマイナス出走だった馬が☆オースミハルカと☆デアリングハートは惨敗し、プラス出走だった3頭の☆ヤマニンシュクルと☆ウイングレットと☆フェリシアは+4キロ以内でした。
ただ、☆フェリシアはクイーンSでも勝ち馬と1・5秒差が開いており、いくら3歳限定戦だからと言っても巻き返しは苦しいと思います。

【秋華賞直行なら馬体重は微増が望ましい】
【秋華賞前に1戦使うなら着順に注目】


■休養馬  1頭
ここからのローテーションは☆テイエムオーシャンがオークス以来の出走で1着になっています。
今年は同厩舎&同騎手という馬が存在するだけに扱いに悩みそうです。
元々好走馬が1頭しかいないので良いローテーションとは言えないでしょうね。
ほとんどの馬がオークスからの休養明けの出走ですがこの中にオークス好走馬も数頭馬券対象にならなかった事を考えるとやはり良いとはいえません。
00年~05年でオークス5着以内に好走した馬で秋華賞に直行したのは☆テイエムオーシャンと☆チャペルコンサートの2頭。
仮に海外出走した馬を挙げると、☆ダンスインザムード(オークス4着・秋華賞4着)の1頭だけ。
なので好走した割合としては多いがこういうローテーションが主になっていない以上やはり使った馬の方が良いと思います。
仮説としては☆テイエムオーシャンは桜花賞1着とオークス3着だった事を考慮すると両レースを好走していたので秋華賞でも好走する可能性がありました。

【基本的にはあまりよくないローテーションだが消すのも難しい】


■条件馬  1頭
ティコティコタックが条件戦から秋華賞を勝ちましたが基本的にはトライアルレースを使っての出走が多いので実際には少ないと思います。
この年度は展開が落ち着いてしまった事もあって先行馬有利になりました。
古くは☆エリモシックも条件戦から秋華賞で2着になりましたがやはり1着以外からとなると割引なので条件戦からだと前走1着になっている事が最低限必要でしょうね。
『対戦ストレス』が無いだけに穴馬的な存在になりそうですね。


【条件戦からは1着になっている馬に限定】


■桜花賞vsオークスの関係は?
元々桜花賞vsオークスとしては桜花賞の好走している馬が秋華賞を好走している事が多い。
文章力が無いので伝わるか微妙なんですが、秋華賞連対馬を見ると☆テイエムオーシャンは桜花賞1着=オークス3着だったし、☆アドマイヤグルーヴは桜花賞3着=オークス7着。
他にはヤマニンシュクルは桜花賞3着=オークス5着。
中には☆エアメサイアは桜花賞4着=オークス2着、☆スイープトウショウは桜花賞5着⇒オークス2着とオークス好走している馬もいるのですがそこは秋華賞前のローテーションでの注目点を思い出すと、

【前走は3着以内】

という事を合わせて見ましょう。
このスパイスを合わせて弾き飛ばされたのが☆チアズグレイスで桜花賞1着=オークス2着や☆シルクプリマドンナで桜花賞3着=オークス1着がいます。
他には牝馬3冠になった☆スティルインラヴは共に1着になっていましたし、☆ローズバドはオークス2着しかありませんが【前走3着以内】に該当していました。

それに05年の☆ラインクラフトは秋華賞で2着になりましたが05年の桜花賞馬ですから桜花賞の好走した馬はオークスで評価を落としてそのままにしない様にしましょうね。

【桜花賞好走馬が有利も秋華賞前のレースで3着以内のスパイスを混ぜる事】


■まとめ
このとつお的ローテーションから考慮すると該当する馬は今回人気になりそうな馬が多い。
昨年までだとそれほどでもなかったと思いますが今年は中々切る事が出来ない馬が多い。
挙げると、
☆アドマイヤキッス
桜花賞2着=オークス4着と両レースで好走していて、かつ、前走では3着以内に好走している。

☆カワカミプリンセス
直行のローテーションなので実際には重い印はつけれませんが無敗というのが覆す要素になる可能性があるがやや評価が落ちる

☆キストゥヘヴン
桜花賞1着=オークス6着と桜花賞を好走していて、前走は5着も古馬と混合戦だった事と、G1馬なのでギリギリ条件に合っている。

☆シェルズレイ
桜花賞5着=オークス7着と桜花賞の方が着順が良く、前走では2着に好走しているので条件に合っていそうだが、【桜花賞とオークスの両レース共に4着以下になっている馬は割引】なのでこの馬は条件に合っていない。

☆トシザサンサン
前走を条件戦1着になっているが、1600M以上で連対すらしていない馬が好走するとは考え難い。

☆フサイチパンドラ
桜花賞14着=オークス2着と本来ならばオークス好走なので良くないのだが、前走のローズSではしぶとくなのか3着だったので相殺して条件に当てはまった。

☆ブルーメンブラット
前走条件戦を1着になっているし、クイーンS⇒次走で過去と異なったローテーションなので一概には押せないのですが魅力がある馬でしょう。
後は馬体重が微増なら面白い。


と、全部で
☆アドマイヤキッス
☆カワカミプリンセス
☆キストゥヘヴン
☆フサイチパンドラ
☆ブルーメンブラット
の5頭なので少し多いと思います。
今年は条件に合う馬が人気馬が多かったので時間をかけた割には内容的には乏しくなりましたし、馬券的な旨味もなかったですね(泣)


とつお的ローテーションを検討しましたので後は個々の状態や内容を見て判断したいと思います。

やっぱり最後まで今年のローズSが中京開催だったのが気になる…





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