クレスタの日常劇場♪亜米利加☆じゃぱレス見聞録

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言葉の壁



このオトコと付き合ってたのは
もう4年ぐらい前のことになるかしらね?


チャイニーズの年下のオトコ。

ゴシップ満腹亭の他に
掛け持ちでもう1つのレストラン
(鉄板焼きスタイル)で
働いてた時に知り合ったの。

(あ、ちなみに看板娘長女の姐御とも
その時からの付き合いなの。)

彼も昼間はクルマのメカニックで
夜にバイトでそのレストランで働いてたのよ。


トモダチ、彼氏に欲しい7大職業
医者、弁護士、警察、メカニック、コンピューター関係
飲食店、・・あれ?あとなんだったかな?


メカニックの彼が居ると頼もしいよね。

付き合ってる時はよくクルマの面倒を
見てもらっていたわ。

それにワタシの悪い癖♪
じつは・・・
制服フェチなのぉ~
(どっかのエロオヤジみたいだって?フン!ほっといて(爆)

ワタシさぁ~鉛とか釘とか
オイルの匂いとかにフラフラ~って
きちゃうのよ。(アヤシイ?)
いかにもオトコの仕事の匂い~♪っちゅうのかしら?
すきなのよねぇ~♪ぐふふふ。

だからDIY(日曜大工)みたいな
大きなHomeセンターとかに行くと
んもぉ~大変?!

匂いをクンクンって嗅いでクラクラ~
アブナイ危ない~


あ、話がずれたけど。


その彼がさ、親戚とか従兄弟と一緒に
鉄板焼きスタイルのレストランを
開店したのよ。

それもバージニア州に。
5月頃だったかな?

もちろんワタシも誘われたわ。
あっちにしてみれば
一応ジャパニーズレストランなのに
チャイニーズばかりでニホンジンが
居ないのは都合が悪いんじゃないの?

じつはちょっとだけ・・
心が揺れたわ。

・・・って言うのが
このバージニアって
うちの元ダンナがNAVYだった頃
ワタシ達が住んでたとこなのよ。

気候もワタシの実家のある九州と
同じように暖かく穏やかなところで
ビーチまでタッタの5分♪っていうくらいの
イイトコロに住んでたのよね。

ココは今でも第二の故郷って思ってるくらい。


でもね、ココからバージニアまでは
クルマで5時間くらいかかるのよね。


ここには子ども達が近くに住んでいるのに
離れていけないわ


ワタシのクルマにスピンナーを
取り付けてもらいに
ブランドンと2人で
フィラデルフィアまで行ったのが
ちょうど彼がバージニアに向けて
出発する一週間前だったの。

「こっちに遊びに帰って来たら連絡してよ」

だから昨夜電話がかかってきた時
『おや?遊びに来たのかな?』って想ったの。

「今夜は店も暇だったからどうしてるかな?と
思ってさ。」

『ワタシは元気よ。あいかわらず。
そっちの店の方はどんな感じ?
少しは軌道に乗ったの?』

「うぅ。。。ん、フィラデルフィアと
ちょっと勝手が違うからね」

『だろうね・・、それに今までみたいに
ちょっとアトランティックシティーの
カジノまで・・って言うわけにはいかないもんね。
そっちは何にもないでしょ?』

「うん、そうなんだよ。
でもよく釣りとか蟹取りに行くんだよ。
じつは今日も今から仕掛けをかけて
蟹取りにいくとこ。」

『あら?そうだったの』

++++++

彼と付き合っていた時のことを
ぼんやりと思い出してたわ。


その時はワタシもまだかろうじて
30代前半だったし・・
彼が年下ってこともあって
再婚してミニMeの女の子が欲しいかも~?
なんて夢見ていたこともあったな・・。(遠い目。。。。

でも彼は末っ子だし、ワタシよりも年下。





ワタシ達は仕事が終わると
先に終わった方が鍵を持って
ワタシのアパートで待っているのが
習慣だったんだ。


それが・・いつの頃からか?
トモダチとの付き合いを
大切にし始めて・・
だんだんとうちのアパートに
寄り付かなくなっていた。

ちょうどあの時も9月の今ごろ
だったんじゃないかな?


「期待させるといけないから・・
はっきりと言っておくよ。
俺は結婚するつもりはないから。」


それでワタシ達は別れた・・。




ところが別れてからも店では
一緒に働いてたから
フツーに振る舞おうとしてたけど
結構辛かった。


それもあって・・しばらくしてその店を辞めた。



二足のわらじを辞めて
少し自分の時間にゆとりが出来たワタシは
心が痛まなくなった2、3ヶ月後に
彼の働くガレージに
クルマを直してもらうために訪れた。


その日は土曜日で
仕事は午後の2時に終わる。

「これからうちに来ないか?」

その夜・・・・、
彼はご両親と
お姉さん、その子ども達(姪っ子)に
ワタシを紹介した。

そして、一緒に夕食をごちそうになる
ことになった・・。


付き合ってる時は
彼のご両親に紹介してもらうなんて
一度もなかったのに・・

別れてから、初めて会うのが変な気持ちだった。


ガールフレンドとしては紹介出来なくても
トモダチとしてなら・・・って
ことなのね?


そこで初めてなんだか わかったような気がした。


会話はぎこちない英語で
ワタシの言葉が分からないと彼が中国語で
ご両親に説明していた。



香港から移民してきて・・何年と経っていようとも
年老いた両親は中国語でしか喋らない。


それに何よりも両親と話が通じることが
結婚までいかなくても付き合う条件だったのだ。


ワタシ達はこういう運命だったのだ。

別れなければならなかった関係っていうか・・・
一緒になれない定めだったのね。


この日以来、彼に対しての
怒りや恨みなど・・そんな感情が消えた。


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