Rase your dream~……時の歯車は止められない

Rase your dream~……時の歯車は止められない

mad-city3


「………きて!……起きて!!」
(ん?誰か呼んだような…?まぁ空耳やろう。まだ眠たいから…)
「ZZZZZZ……」
「…起きないねぇ…、ほなこれで…」
「ZZZZ…」
「ドカッ!!」
俺は頭に強烈な痛みを感じて目が覚めた。
「いって~~~!!!」
枕元を見てみると広辞苑がある。しかもそれで俺を殴りました!と言ってるみたいに、生新しい血痕が付いている。
「まさかこれで殴り起こしたんじゃ…?」
「そうよ。なかなか起きないから♪」
「何で普通に起こさんのな!?これは一歩間違えたらかなり危なかったし!!」
「だって普通に起こしてたけどなかなか起きないもん!もう9時だよ!」
「え”!!」
時計を見た。9時15分…!!!!
「ガッコ!これ完璧遅刻やし!」
「何言ってるの?今日は休みだよ、あると言ったら部活だけなんだけど、どうせ入っていないでしょ?」
「う…(何も言い返せない俺‥)」
「まぁいいよ。それよりおなか空いたでしょ?朝ご飯食べない‥?」
「そうしよか♪」
「ほな待ってて♪すぐ作るから」
ユコは朝飯を作りに台所へ行ってしまった。俺は退屈だったので適当にテレビのスイッチを入れた。が、この時間帯にあるといったらニュースかおもろくないバラエティぐらいしかない。俺はあんまり見る気がなかったが、じっとおるのも嫌だったから暇つぶしにバラエティ番組でも見ていた。
「はぁ~つまらん!」
見始めて10分くらいして画面が切り替わって緊急ニュースが入った。
「おっ!何かごつい事件でもあったか?」
俺は興味しんしんになっていたが、その内容を見た時に目を疑った。
「緊急ニュースです!今朝9時頃、~高校に数人の男が乱入し、校内にいた生徒、教師を人質にとり校舎内に立てこもっています、現場の須藤さん、詳しい状況をお願いします」
「はい、今さっき人質にしていた生徒をわれわれの前で楽しむかのように殺しました。犯人達は依然立てこもっており、意味不明な言葉を発している状況です。詳しい状況が入りしだい追って報告‥」
「プチッ」
俺が消す前に、ユコがリモコンで消していた。
「やっぱり‥そうなってしまったのね…」
「ちょっと待て!わかってたんか?こんな状況になると…」
「確信がなかったけど、ある程度は…ね…今はこんな事言ってる場合じゃないんだったわ!それ5分で食べて!!その後すぐにガッコに行くわよ!!」
俺は全速力で飯を食べて、ガッコへ急行した。何せ俺らが行ってる学校がアンデッドに占領されてしまったのだから。


学校に着いた。もうすでに正門前には警察とテレビ局と野次馬でごった返している。とてもじゃないけど正門から入ることはできない。
「どうしよう…コウキ!何か別ルートないの?」
「う~ん……あ!下水道から確か理科の実験室にいけれたような…」
「考えてる暇無いよ。もうそれで行こう!」
「わかった」
俺は学校の裏手にあるマンホールの蓋をはずして、はしごを下っていった。

下水道に入った。辺りはかなり薄暗いし何かかび臭い…。しゃぁないか!長いこと使われてないとこやから…。けど理科実験室までは一本道になってるので迷うことはなかった。
「この上だよ。」
「わかったわ。その前に話しておくけど、もし普通の攻撃で倒せれないようなのが出て来たら、心臓と脳を同時にたたくのよ!そうでもしないとすぐ復活するから。」
「わかった。(そんなのには遭遇したくない~!!)」
一通り話しが終わった後、理科実験室にでた。まだここらにはアンデッドはいないか…。
「いい?この上は多分アンデッドだらけだからそれなりの覚悟はしといて!」
「わかった」
俺達はいつでも戦えるように刀を準備して、閉ざされたドアを開けた。
ユコの言ってた様に、そこを抜けるとアンデッドがいた。
「早速やるのですか…」
俺とユコは刀を抜いて、通り道の邪魔をしているアンデッドを片っ端から切り刻んだ。切り刻まれたアンデッドが血を吹きながら倒れる。紅いシャワーを流しながら…。どうやらここらにいるのはザコの様だ。すぐに再起不能にすることが出来る。
「こんな所で体力使い切らないでよ。」
「わかってるって」
ユコは親玉がいる所へ真っ直ぐ向かっている。俺は見失わないように後をついていった。背後からアンデッドが俺達の後を追ってきていると思って後ろを振り返った。すると、俺らの後ろ50メートルから先へ近づいてくるアンデッドがいなかった。
(どうして付いて来ないんだ?)
俺が不思議に思ってたら、ユコが低い声で言った。
「どうやらここにいるみたいね…」
(え!ちょっと待てここ…俺とユコの教室やないか。とすると、俺のクラスの中に親玉が…)
「行くわよ!!」
教室のドアを開けた。中には人影や…いや、後ろの方に誰かいる…よく見ると担任だ。
「先生!何してるんですか?こんな所で??」
「ん?別に怪しいことはしていませんよ。ただ、この生徒が言うことを聞かなかったからちょっと注意してたのですよ。」
そう言うと担任が何か放り投げた。
「ゴトッ!!」
放り投げた物が床に落ちた。同級生のジョーの生首だ。
「先生……これは……?」
「物わかり悪いですねぇ~、その生徒を注意してたのですよ。もっとも、話聞かなかったので殺しちゃいましたが」
担任は笑みを浮かべながら話している。いや、ここにいるのは担任ではない!ここにいるのは担任の姿をした悪魔だ。
「このやろ~~!!よくもジョーを!!絶対殺す!!」
俺は悪魔めがけて突撃した。だが見た目にしては素早い動きをする。するりと俺の攻撃をかわしてからカウンターを当ててきた。
「うぐっ…」
もろに腹に入った。俺は激しい痛みに悶絶していた。
「大丈夫?あなたにはかなう相手じゃないわね…」
ユコはそう言うと、例の長刀に手をかけた。
「おやおや、そんな刀でこの私と切り倒そうとでも?」
「そうよ、やってみないとわからないじゃない」
「こざかしいマネを、なら始末してあげましょう。」
先に担任の格好をした悪魔がしかける。それをユコはかわしてカウンターを当てる。だが防御されてなかなか大ダメージを当てられない。そんな交戦が続いて、ふと悪魔がよろけた。
「覚悟~!!」
ユコが悪魔めがけて斬りかかる。
「ザクッ!」
刃が悪魔の胸に刺さる。
(やった!)
俺は勝ったと思った。だがしかし、それは一筋の噴煙となって消え去った。
「残像か!!」
ユコが本体を探そうとしたその時、背後から本体がユコに斬りかかった。
「あんなのでなめられちゃいけませんよ~、これからがおもろいのに…」
「くっ……」
悪魔はユコに刺していた刃を引き抜いた。それと同時に、ユコはうつ伏せに倒れた。




あとがき…急いで書いたので間違ってるところがあるかもしれません。
     まずはこんだけ載せときます。すぐに更新しますのでご了承を


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