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Rase your dream~……時の歯車は止められない
promise
俺は高校生のシズキ。スポーツできなくて勉強駄目。
世間ではこういう人をとりとめようのない馬鹿と言うが、俺はまさにそれだ。
まともに授業参加する気もなく、学校の近くにある小高い山(頂上は草原になっている)で1人座り込んでいたら、林道から出てきた娘がいた。
(授業サボったのだろうか?)
その娘は着けているネクタイで同級生とわかった。(俺の学校は学年ごとにネクタイの色が違う。他にも見分けるところはいっぱいあるが…)
(ホンマ何しに来たんだろう?授業サボりそうな感じでもないし…。)
そう考えてるとその娘が近づいて来て
「あの日の約束覚えてる?」
それが、近づいてきた娘の言った第一声だった。
(あの日の約束?はて?そんなのしただろうか…?)
俺はただでさえ回らない頭をフル回転させて考えた。だが、全く思い出せない。そうこうしていたら、その娘はあきれた声で言った。
「やっぱり…覚えてなかったのね。」
(いや待て、その約束って何だ?第一そんな大事な約束ならこの俺でも覚えているはず…、なのに…思い出せない…。)
「すぐにわかるよ。」
そう言って、その娘は去っていった。
(一体何だったんだろうか?同級やったな、向こうは俺のこと知ってたみたいやけど俺は知らない、けどああいう娘って結構タイプかも♪)
そう思っていたら、ふとケータイの着信音が鳴った。
「メール?」
開けてみると、ツレの一志からか…。
(何な?)
メールを開けた。
「早く教室に戻って来た方がええよ~!次の授業万年童貞男の授業やから」
時計を見た。11時10分…
「やべっ!!」
そう思った瞬間、俺の足は教室に向かって一直線に進んでいた。
教室に戻ると、11時25分!
「あ~!ギリギリ間に合った~!!」
自分の席でいつもカバンの中に入れてい雑誌を読んでいると、
ツレの一志とその数名が
「おいおい…またサボリかよ」
「ええやないか!どうせまともな授業せん教師ばっかやし…」
「まぁそれはええとして…どうだ?あのゲーム進んだか?」
「あぁ!大分進めた、けどあれはないっしょ~!何もないと思ったらいきなりトラップにはまって…」
「そこから先はそういうのが結構あるぞ~!」
そんな話し合いをしている内に万年童貞男、いやちがう、担任の夜城だ。
(何かあったんだろうか…?)
ふと担任が言った。
「皆さん、嬉しい知らせです、今日からこのクラスに転校生が来ます、女の子です。」
「おぉ~!!可愛い子かなぁ~??」
「騒ぐな!…よし!じゃぁ入ってきてええぞ~♪」
がらがら…
!!!?
「初めまして、私は香月 由榎といいます、よろしく~」
まちがいない。さっき裏山で会った娘だ。
「わかった、じゃぁ座席は…シズキの隣に行ってもらおうか?」
「はい。」
由榎が俺の隣へ来た。
「一緒のクラスになれたね(^0^)」
そう言うと、由榎は俺の隣に座った。
「え~ここはこうであるからして…」
「またここか…」
はっきり言うて、担任の授業はつまらない。聞いている内に寝てしまいそうだ。
「では、ここの問題を…シズキ!おまえ解け!!」
「はい?」
「聞いてないのか!!この問題だ!!」
「はい、そこはえ~と………わかりません」
「予習はしたのか?」
「そんなのしていません!」
「ええか、高校はなぁ!…」
(うざったりぃ~こんなの聞いてられっか。)
「わかったか!?」
「はぁ~い。」
「ほな代わりに…香月!解いてみろ!」
「はい!そこは…」
(まじかよ…こんだけできるとは…)
「よし!正解だ!よくこの難しい問題予習できたな!はな次の問題は…」
(聞いてられっか)
その後はもう教師の言ってる事がアラビア語のように聞こえてきたから、俺は机に突っ伏していた。
「…ズキ起きて!」「シズキ起きて!」
ん?誰か夢の中で呼んでる様な…「ZZZZ…」
「シズキ起きてったら!」
(うっせ~な~、せっかく人がええ気持ちで寝ているの…)
「ガツ~ン!!!」
「何な!!一体何をした?」
「起きないからこれで叩いた」
見てみると木刀…(何で学校に木刀があるんな!!)
「そんなんで叩くと死ぬわ!」
「そっちが起きないのが悪いんでしょう!!由榎がかわいそうだったから代わりに私が起こしたんよ!」
「えっ!」
俺は由榎を見た。
「………(恥)……」
「ところでシズキ!寝てた罰で今日の掃除1人でやってもらうからね」
(ふざけるな!俺は放課後ゲーセンにいくんや!!)と言おうとして止めた。また木刀で叩かれるとシャレにもならねぇし!
「ほな頼んだよ~!サボったら次の日、どうなってるかわかるわね?」
(とほほ…)
結局俺は放課後掃除をするハメになってしまった。
「くそ…何で俺がこんな事を…」
俺は今誰もいない教室を
1人で
掃除している。…しんだい…
「うがぁぁぁぁ~!こんなのやってられねぇ~!!」
そう言いながらも掃除をしている俺…理由はもしサボって帰ったら明日袋叩きにされるからだ。そういう目にはあいたくない。
………よし!これくらいでええか♪
「あの~?」
「ん?」
振り返ると由榎がいた。
「どしたん?もう帰ってたんとちゃうん?」
「大変だろうと思って手伝いに来たの」
「あぁ!もう終わった!」
「そうなん…」
「なぁ?一緒にかえらねぇか…?」
「え!?」
由榎は驚いた感じで答えた。
「別に嫌だったらええけど…」
「ううん!いいよ」
俺は由榎と一緒に校門を出た。
初めはこの学校に来てどう?と言う感じから世間話に入っていった。
「なぁなぁ?知ってるか?あの問題行動ばっかおこしてた俳優が…」
「え!そうなの、知らなかった~」
まぁこんな感じで世間話に盛り上がってて、
「それじゃぁあたし、家こっちだから」
「わかた。ほなまた明日」
「ばいばい~」
俺は由榎が行くのを見ていた。
(しかし、何であの時いたのだろうか…)
俺はその理由を考えながら家路についた。
由榎が転校して数カ月がたった。
由榎はもうクラスのメンバーともうち解けている。(元々うち解けやすいクラスやし…)
俺にも
「ねぇシズキ~♪一緒に帰らない~」
という感じに(笑)
俺はだんだん由榎が近くにいることが当たり前のように思えてきた。
そんなある日のこと…
「ねぇ?ちょっと来てくれない??」
「ん?別に暇やからええけど…」
「ほな屋上に来て~♪」
俺は由榎に誘われて屋上に行った。
屋上にいくと、由榎が1人でいた。
「そこのドア!閉めといて!!」
俺は言われるままにドアの鍵を閉める。
(いったい何をするんだ?)
「実はシズキに話したいことがあるの…、私…シズキの事が…好きなの。だから私と…付き合ってくれない?」
驚いた。いやホンマに!まさか告られるとは…。俺は即答した。
「いいよ。喜んで」
「…ありがとう…」
今ここで一組のカップルができた。
俺らが教室に入ると、どこかで盗み聞きしていたヤツがいたのか俺と由榎の事について話まくってた。
「ねぇねぇ!由榎がシズキに告ったらしいよ♪」
「マジかよ!あのシズキに!!」
「あっ!噂をすれば…よっ!おめでとさん!」
(どこからそんなの聞いたのか調べたかったが止めた。)
「へいへい」
「ホンマ!あのシズキがなぁ~」
「うっさい!」
まぁこんな感じでこの一日は終わった。
ガッコも長期休暇に入った。
俺は由榎とのデート三昧。いつも(何処行こうかなぁ~)こんな感じだ。
今日もデートをしてた。その帰りに
「ねぇ?私の家に来ない?」
「え?」
聞いたとき、(めっちゃいきたい)と思った。けど由榎の父親が怖い人だったらどうしよう…。行くべきなのか…。
「今日誰もいないの」
「ほな行くし!!」
由榎の家に着いた。確かに誰もいないようだ…俺は家に上がって由榎の部屋に行く。部屋は結構綺麗できちんと整理整頓されている…。
「ん?」
ふと、不自然に入れられたノートに目を向ける…。
(何を書いてるんだろう…)
ノートを適当にめくってみた。
(あぁ!詩か!けどこの詩…どこかで…)
俺はそのノートをみていたが、足音が聞こえてきたのですぐに元あった位置にもどした。
「おまたせ~♪これ…好きなときに飲んでね」
「ん…わかった。」
「どうしたの…まさか女の子の家に来たの初めてなの…笑?」
「そんなわけないし!俺はさっきのノートに書いてあった詩のことが…あっ!」
「ノート?…詩?…あ!まさかあのノートみたの?」
「う…ぅん………ホンマごめん!!」
由榎が言い返してくる前に謝る俺…。
「ううん、別にいいの。それなら私が書いた詩で一番心に残ってるの教えて!」
「そうだなぁ~… promiseかな?」
「その詩私の詩集のなかでは一番のできなの。その詩が出来上がるまでかなりの時間がかかったんだよ」
「へぇ~…もう一回見せてくれない?」
「いいよ」
俺は棚からノートを取りだしその詩を何回も見る…。
promise
二人の手と手が結び合い
一つの約束を交わす
「ずっと…一緒に…いようね…」
それは二人の心の中で
二人を明るく照らす…
「これ、まるで俺と由榎みたいだね」
「そうだね♪」
「なぁ、このノート貸してくれない?」
「え?いいけど…」
「ありがと!もうこんな時間か…。ほな俺はそろそろ…」
「うん、またね♪」
「ほなまた」
俺は適当に寄り道をしながら家路についた。
俺は家に帰ってからもその詩を見ていた…。
(いいなぁ~…けど、なんだろう…何かを思いだしそうで思いだせないような…
そういえば、あの時会った時も俺は初めてと思ったけど、向こうは俺のこと知っていた。どうしてだろう………卒業アルバム見たらわかるかなぁ?)
俺はそう思って中学のアルバムと名簿を取り出した。
(う~ん…中学のころでもない…ほな小学校?)
小学校のを探す…しかし、そんなものなかった。
(どうしてないのだろう…実家に電話してみるか)
実家に電話をする…
「もしもし」
「あ!俺や!シズキだ」
「どしたん?実家にでも帰りたーなったん?」
「そう言うのじゃないけん!小学校の名簿みて香月 由榎って子いたか探してみてくんない?」
「しんだいけどわかった。また後でかけるわ」
「頼んだ」
それから数分後…
「プルルルル…」
「もしもし」
「探してくれって言うてた子って香月 由榎だった?」
「うん」
「確かにのってた。けど、その子は死んだことになってたよ」
「そんなはずない!今さっき会ったのに…」
「別人じゃないの?もう切るよ」
「ちょっとまっ…」
「ガチャ…ツゥー…ツゥー…ツゥー…」
どうしてなんだろう…。
俺は由榎の家に向かった。
家はもう真っ暗だ…。俺はこっそりと上がる…
「由榎~…」
返事がない…。
「勝手に上がるぞ~…」
俺は由榎の部屋に向かった。
ガチャ…
ドアを開ける…真っ暗だ…
ベッドには由榎が眠っていた。
俺は由榎を起こす。
「由榎!」
「ん?何~…」
「おまえって小学校の時俺と一緒の学校にいてそれで…」
「うん。確かに小学校3年まで一緒だった。けど、三年の終わりに私は交通事故で亡くなったの」
「本当だったとは…ほななんで今ここにいるん?それこそおかしいやん!この世にいないんだったらここには…」
「確かに普通ならここにはいないわ。ここにいれるのは異界の番人に頼んで現世にまい戻っているの。その時の契約が…シズキが真実を知るまで…」
「はな?なに?意味がわからないよ。異界の番人?まい戻る…?それに真実って…?」
「もう気がついてるじゃない。私がもうこの世界にいないこと。それにもうすぐ私はいなくなる」
「そんなこと急に言われたってわからないよ。それに…」
「私だって悲しいよ。せっかくシズキと仲良くなれたのにもうお別れなんて…」
だんだんと由榎の体が空気と同調してくる…。
「もうそろそろみたい…」
「え!そんな…」
「これが最後の言葉になると思う。シズキ…ありがとう。今まで楽しかったよ。そして…さようなら。my boyfrend」
そう言って由榎は漆黒の空へと消えていった。
「由榎……」
俺は突然おとずれた結末に泣き崩れた。
心におおきな穴が開いたような感じだった…。
家に帰ってもその気持ちを隠しきれない…。
「由榎………」
俺はふと机を見た。
そこには、ノートが一冊。
窓をあけたまま出ていったため、風でノートがめくれる。
ふと、あるページでノートがめくれなくなった。
「?」
不思議に思って見てみた。
あの詩だ…。しかもその続編か…。
早速読んでみた。
(その詩は詩集firstにあります)
(由榎は居なくなったと思ったが、ここにいる。俺の心の中で生きているんだ。
由榎…俺これから由榎のぶんまで生きるよ。そしてありがとう)
あとがき 短編と思ってたけど、結構長くなりそうな…(笑)
まだ前半終わらないのでこの続きは近い内に(笑)
再び更新~♪今見てみて思ったこと…大分めちゃくちゃだ…。 多分これは…あとがねぇ~…もう少しで終わります!
なんとか終わりました。
最後は何かバラバラ…と言うかストーりーが外れてる…
文章力のない作者です。申しわけありません(謝
ここまで読んでくれてありがとうございます。
これからもよろしく。
こんどはまともなのを書きますので笑 2004年6月4日
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