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そのはち ~ちょうりがっこう せいか~
9月に入り、製菓部の授業が始まりました。
嬉しい事にJamieとはまたまた一緒のクラス。毎日が本当に楽しかったです。
さてさて、色々なものを週単位でこなしていくわけですが、パンから始まり、マフィンやパウンドケーキ、スポンジケーキ、シフォンケーキなどのケーキ類、クッキー類、スフレ、アイスクリーム、パイ、タルト、チョコレート、などなど、作り方はもちろん、混ぜ方、テクニックなどを短期時間にみっちり習うわけでございます。
私の中で印象に残っているのは4つ。チョコレート、アイスクリーム、スフレ、クリスマス関連のイベント。
まずチョコレートですが、チョコレートには毎日悩まされたものでした。テンパリングと呼ばれることをしなければいけないのですが、一般的にチョコレートを溶かして使う時、ただ溶かしただけだと、脂肪の固まり方の問題できちんと固まってくれないため、チョコレートの温度を約45~50℃まで上げたあと、28℃位まで下げ、そのあと29~31℃まで上げてやっと使える状態になるのでございます。
チョコレートの種類(ビター、ミルク、ホワイト)によって温度は違いますが、この微妙な差を守らないときれいに仕上がらないわけでございます。
9月のカナダには残暑はありませんが、中旬から下旬にかけてインディアンサマーと呼ばれる時期があります。残暑のようなもんですが、じめじめしているわけではなく、秋の爽やかさがありながら気温が夏並に上がると言う感じのものでございます。
暑さは製菓の敵。これには本当に参りました。パイ生地を作るのも、チョコレートを扱うのも、キッチンの温度が下がらない限りなかなかうまくは出来ないのでございます。先生もその事に関してはかなり悩んだらしく、学習する項目の順番を変えたようでした。
…またまた話がそれてしまった(^^;)
で、チョコレート。
チョコレートボックスを作ろう!! というのが課題で、チョコレートを使って、チョコレートを入れる箱や入れ物を作るのがミッションな訳ですが、私が作ったのはコーヒーポットにコーヒーカップ。Jamieが作ったのは切り株。みんな結構なやわらか頭の持ち主で、色々なものがありました。(近々別のページに写真をアップします) 私のチョコレートボックスと中身は、その当時とても親しかった友人のお腹に納まってしまいましたが、かなり好評との事で一安心。
2番目はアイスクリーム。
アイスクリームは色々種類がございまして、アイスクリームのほかに、パルフェ、フローズンスフレ等が上げられます。これを何層かにして丸い型に入れて作るのがアイスクリームボム(Ice Cream Bomb)…いわばアイスクリーム爆弾でございます。さて、これを作るのに、3種類のアイスクリームを作り、薄いスポンジ生地を引いた型の中に1層ずつ冷やし固め、全て流し込んだあと底の部分をスポンジでふたをし、しばらく冷やし固めたあと、仕上げにスポンジの周りをコーティングします。
さて、コーティングの仕方ですが、液体状のものを上からかけるか、メレンゲでまわりを塗るかのどちらかなのでございます。マニュアルからいくと、ガナッシュ(チョコレートを生クリームで混ぜたもの。生クリームを温めて、暖かいうちにチョコに混ぜ、よくかき混ぜておき、冷やすと固まります)かメレンゲで仕上げるのが主流だったようですが、へそ曲がりの私(笑)は、他人と違う事がしたい。昔からそうだったのですが、この時もやはり違う事がしたい。で、こっそり先生に相談した結果、キャラメルソース(砂糖を煮詰めて焦がした中に生クリームを入れたもの。ガナッシュと同じ感じになります)でコーティングするのがいいだろう、と言う事になりました。
中身は、1番真ん中がキャラメル味のパルフェ、2番目がバニラアイス、1番外がコーヒーアイスクリーム。外側をキャラメルソースでコーティングしたのは私だけでした(笑)。とてもおいしかった!
3番目はスフレ。
通常、料理もデザートもお客様を待たせてはいけない、というのが鉄則ですが、スフレだけはお客を待たせていい料理(デザート)とされています。これはオーブンから出てきてすぐのものをお出ししないと、すぐにしぼんでしまうからなのです。
さて、スフレを作るのはそんなに難しいことではありません。フレーバーも色々と変えることが出来ます。
そんなわけで、また私の“他の人と違う事をしたい”病が発症(笑)。またまた先生とこっそり相談した結果、3回作るうちの2回めでピーナツバター味にチョコレートのかけらを入れることにしました。なんてへそ曲がりな私(笑)。
1回目→コーヒー
2回目→ピーナツバターとチョコレート
3回目→ラズベリーとイチゴ
と、マニュアルどおりでないスフレを作るのに成功。楽しくおいしい週でした。
さて、4番目のクリスマス関連のイベントですが…
バンクーバーでは12月に入るとすぐに、ハイヤットリージェンシーででジンジャーブレッドハウスコンテストというのが行われます。(今もあるのかなぁ?)
先生曰く、毎年9月~12月コースの生徒たちは、このコンテストに出品している、との事だったのですが、私達の前の年の生徒たちに関しては、あまりそちらに力を注がなかったので、先生の方が不完全燃焼だったらしく、今度こそはちゃんとしたものを出品したい、とおっしゃっていました。私達のクラスはそんな事を言われたもんだから、やる気満々! 出品2ヶ月前から生徒たちが中心になって計画、設計をし、先生の知恵も借りながら少しずつ色々なものを作っていきました。
このコンテストに出品するのには、ディスプレイにあるものは全て食べ物で作られていなければいけない、というルールがありました。なので、色付けは全て食紅でなされ、材料もすべて食材でした。
このプロジェクトに2ヶ月もかけるというのはかなり大掛かりなものでしたが、私たちがこなさなくてはいけないカリキュラムと同時進行だったので、それくらいの時間で丁度よかったのかもしれません。先生も私たちもかなり真剣でした。
段々家本体が出来ていて、家の中におくサンタや小人達、プレゼント、家の周りに置くものなど、見る見るうちに形になっていくのが楽しかった。どんどんエスカレートして、家の中には暖炉を置いたり、家のすぐ横には池を作ってスケートする小人を置いたり… 挙句の果てには、家の前にクラス全員の出身地を指している標識を立てる始末(笑)。よくやりました、本当に。
努力の結果、私達の作品は見事1位!! 1位の副賞は、シアトルのハイアットのペア宿泊券。…クラスは全員で14名、先生を合わせると15名(ToT) 先生はハイアットにお願いをして、軽食つきで部屋(バンケットルーム)の貸切をプレゼントにしていただきました。コースが終了した後、みんなで打ち上げをしたのは言うまでもありません。
大変だったけれど、本当に楽しかったし、教えてもらえた事がたくさんありました。ちなみに先生はバンクーバーのフォーシーズンズで働いていた方で、私達の教科書代わりのレシピは、実際にフォーシーズンズで使われていたものが多く含まれていました。なんとラッキー(^^) 今では家宝に匹敵する宝物でございます。
あっという間に終わってしまった調理学校生活。
Jamieもシアトルに帰ってしまい、何だか寂しくなってしまいました。
でもってクリスマスにはJamieに会いにシアトルまで行きましたが、その冬は近年稀に見る大雪に見舞われ、足止めを食らってしまったのです(^^;)
この後就職活動をする事になりますが…
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