のりきちのへや

のりきちのへや

3号の場合

3号の場合

3人目を妊娠したとき、私はうつ病の治療のために服薬していました。
幸い、飲んでいたのはあまり胎児に影響のない薬でしたが、
妊娠を知ったと同時に服薬はやめることになりました。
うつ病が再発したらどうしよう、と心配しましたが、
家が荒れようともご飯は冷凍食品ばかりになろうとも
とにかく睡眠をとる、という方法で何とか乗り切りました。

しかし、さすがに男の子が二人もいると、ゆっくり休んでいるわけにも行きません。
しかも2号が中耳炎でほとんど毎日耳鼻科に通っていたし、
仕事の関係上残業もちょくちょくやっていたし、
知らず知らずのうちに体に無理がかかっていたのでしょう。
頻繁におなかが張ってくるのを薬を飲みつつごまかしていましたが、
産休まであと2日となった2月26日(33週)の検診時に
子宮口がすでに2cm開いていたため、
とうとう切迫早産で入院させられてしまいました(T_T)
その日の午後からウテメリン24時間点滴です。
トイレに行く以外ベッドの上から動けなくなってしまいました。

情けなかったですねえ。
自己管理が完全に失敗しちゃったわけですから。
ウテメリンの副作用でふらふらするし。気分は最悪でした。

しかも、最初の量ではお産の進行を止めることができず、3月3日には子宮口6cm大。
これはまずい、とウテメリンの量を最大まで増やしましたが
それでも張りはおさまらないのでついには陣痛室に行かされました。
このときは幸い産まれることはなく、翌日には無事に病室に戻れました。

それからはずっと最大量のウテメリンを点滴しながら37週を待つ日々です。
夕方になるたびにやっと1日が済んだ、あと少し、がんばってよ~と胎児に呼びかけていました。
担当の先生が毎日顔を見せてくれたのがどんなに励みになったことか。

そうして3月19日、待ちに待った37週がやっときました!
その日の朝には点滴をはずしてもらい、とにかく今日中に産んでしまおうと
病院のフロア内を歩き回ること3時間、お昼前にとうとう陣痛がやってきました。
実は3月3日からずっと子宮口は6cm大なので、
2号のこともあるし、多分すぐお産になるだろうと
私も助産師さんも思っていたにもかかわらず、ここからが時間がかかりました。
もしかしたらウテメリンの影響が残っていたのかなあ?
それでも夕方には破水し、そこからはあっという間に進行して、無事女の子が産まれました。

終わってみれば一番普通のお産となった3号です。
切迫でほぼ一ヶ月入院していたおかげか、
病棟の看護師さんや助産師さんがみんなでお祝いしてくれたのがほんまにうれしかったです。

教訓
1.お産は病気ではないとは言うが、やはり普通の状態ではないのだから
  体をいたわってやらねばなりません。
  子どもが多くなってくるとついそのことを忘れがち。


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