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2010年05月22日
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カテゴリ: 人生について
ご存知の方が多いと思いますが、戦艦大和の臼淵大尉の言葉を今朝ラジオで聞いて、胸が熱くなりました。
運転しながら泣いてしまった。

「戦艦大和ノ最期」(吉田満著、講談社文芸文庫)で有名な臼淵大尉。
臼淵大尉は、勝ち目の無い沖縄特攻作戦を実行するために出撃する途中、死を覚悟した出撃に意味を見出せず乗組員達が激論を戦わせている際に、次のような言葉でその議論を終わらせました。

進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ 負ケテ目ザメルコトガ最上ノ道ダ
日本ハ進歩トイウコトヲ軽ンジ過ギタ  私的ナ潔癖ヤ徳義ニコダワッテ,
本当ノ進歩ヲ忘レテイタ 敗レテ目覚メル,ソレ以外ニドウシテ日本ガ救ワレルカ
今目覚メズシテイツ救ワレルカ 俺タチハソノ先導ニナルノダ
日本ノ新生ニサキガケテ散ル マサニ本望ジャナイカ

なんて気概のある人なのだろう。
臼淵大尉はこのとき21歳。
大和の後部指揮所電探室に米軍の直撃弾が命中し即死した。

21歳でこんな言葉を私は言えなかった。
こんな先見の銘も持っていなかった。
このような気概も信念も持っていなかった。

この時代の若者は本当にすごい。
彼らがいたおかげで、今私はここに幸せに生きている、ということを改めて感じます。

先日祖母が亡くなった際に、いろいろと遺品を見ていたら、アッツ島へ潜水艦輸送を行っていた祖父の弟の遺品が沢山出てきた。
そこには、和歌で書かれた達筆な日記や、英語、ドイツ語で書かれた電気の計算式、方位の算定法などを勉強したノートなどがあった。
彼の日記の最後のページには

「軍人の心から放逐すべきことは」

で終わっていた。
この後に続く言葉を彼はここには書けなかったのだと思う。
この前のページには、「たらちねの」から始まる和歌が書いてあった。
敵兵も自分と同じ若者で、家族がいるであろうというような意味の和歌もあった。
密閉された潜水艦の中で、彼は母を思い、敵兵を思っていた。
この最後の言葉に続く言葉は、何となくわかる気がした。

あったことも無い人だけど、彼の遺品に胸を打たれ、泣いてしまいました。
祖父の弟は26歳で戦死しました。

彼が生きた証がここにあること。
どんな思いで戦っていたのか、その思いを無にしてはいけない。
彼らがいたから、今の幸せがあることを忘れないで、恥ずかしくない生き方をしなければならないと、心に喝が入りました。

今の日本が再度復興するために必要なことは、戦争を生きた彼らの中にある気がする。
彼らの気概を持って私たちが行動すれば、こんな経済危機なんて乗り越えられる気がする。
不況ごときに負けてたまるか。と思いました。





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最終更新日  2010年05月22日 13時15分41秒
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戦没者への鎮魂  
kourigaoka さん
おっしゃるとおりだと思います。
戦前の方たちの持っていた、美徳や絆のようなものを
取り戻すことから始め
現代日本を立て直してほしいと思います。
まずはじめに、戦没者に対する感謝と鎮魂の念を
ひとりひとりが持ち続けてほしいと思います。 (2010年12月09日 23時20分05秒)

kourigaokaさん
コメントありがとうございます。
気づくのが遅くなってすみません。
日本人の気概は絶対に私たちの遺伝子の中に組み込まれているはず。
そう強く信じて日本を立て直すための小さな一助になれたら、と思っています。 (2011年02月02日 18時01分20秒)

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