「第2部(2)」

「第2部(2)」TULIP2005“hope”ツアー

「虹とスニーカーの頃」が終わり、大きな拍手がなりやんだあと、
ほの暗いステージから、静かなピアノのメロディ。そして、あの曲が・・・。

16.「青春の影」 (1974年アルバム「TAKE OFF」)
この曲、歌いだしのところで、必ず拍手が送られる。
それだけ、みんなが待っていた曲ということか。
ただ、違った見方をすれば、歌いだしの部分が拍手にかき消され、
上手く聴き取れないということも。
スポットライトが幻想的に財津さんを照らし出す。
最初に聴いた10代の頃よりも、年齢を重ねた今だからこそ心に感じるものが。

財津さんMC
次の曲の紹介。笑い話にしているけど、当時は複雑だったと思う。
「心の旅」のリードヴォーカルが財津さんではなく、姫野さんになったということ。
「レコーディング直前になって、誰かが次の曲は姫野達也に歌わせようと言い出した」
この誰かっていうのが、草野昌一さんだと、坂崎幸之助さんのラジオでいっていたかも。
売れたからというわけではないけれど、やっぱり姫野さんが歌って正解だったと思う。
この曲もダメだったら、以後の名曲の数々、ライブでの伝説など、なかったかもしれない。
でも、作詞・作曲は財津さん。本人としては歌えなかったのは残念だろうけど。
財津さんは姫野さんを「TULIPの救世主」と呼ぶ。「昔の面影がない」と意地悪発言も。

17.「心の旅」 (1973年シングル)
お馴染みのイントロ、客席はほとんどが立ち上がる。
大きく手拍子する人、体でリズムをとる人、一緒に歌う人。みんなで楽しめる曲。
この曲から、TULIPファンになった人が多いだろうから、思い出の曲でもあるのだろう。
姫野さんは前を見つめたまま、歌いきる。メンバーの表情も明るい。
歌い終わり、大きな拍手が送られる中、さらなる拍手を送ってというアピールで、
財津さんが両手を姫野さんの方に伸ばして、ひらひら。
途中、殴るポーズも入れながら。姫野さんが財津さんの方を振り向くと、手をひらひら。
会場は拍手と笑いの渦。

財津さんMC
メンバー紹介。安部さん、姫野さん、上田さん、宮城さん、財津さんの順。
みんな、にこやかに手を挙げながら、拍手にこたえていた。
上田さんは、スティックをくるくる。
「今日は本当にありがとうございました」と最後を思わせる挨拶。

18.「Someday Somewhere」 (1979年アルバム「Someday Somewhere」)
客席は座るけど、会場によっては、立ったままのところも。
実は、この曲を今回はやらないんじゃないかと思っていた。よかった~。
「青春の影」から、感動させられる曲並び。財津さん、この曲も声がよく出ている。
エンディングの♪Someday Somewhereコーラス部分は胸にジ~ンと響く。
星、もしかしたら、雪かもと思わせる照明の演出。いつも一緒か・・・。

19.「Shooting star」 (1981年アルバム「THE LOVE MAP SHOP」)
「Someday Somewhere」の次が、この曲というのはいい流れなのでは。
オープニングのベース、ギターが好き。ステージは満天の星。客席は総立ち。
私は決めたところで、立ち上がる。
この曲もまた、エンディングが感動的。安部さんの迫力あるギターから、
♪Ah~のコーラス。照明も最高にキレイ。流れ星は流れなかったけど。

惜しみない拍手。歓声。
メンバーはステージを去って行く。
財津さんはピアノの椅子の上に立ち上がって、大きく両手を振る。
時には、満点の星の一部である豆電球を食べるしぐさまで。

客席はアンコールを望む手拍子。かすかに聞こえる声。
「アンコール、アンコール」と・・・。

・・・続く。


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