中年よ、大志を抱け!

中年よ、大志を抱け!

欲求不満



恋愛にはいくつかの段階があるように思います。

人目ぼれっていうのもありますが、たいていは、はじめなんとなく好感を持つ、くらいから始まり、なんか気になる → 一緒にいたい → 二人っきりになりたい → お互いの目を見つめていたい → 手をつなぎたい → キスをしたい → それ以上の仲になりたい → ラブラブ というような道をたどるような気がします。もちろん両想いって言う場合ですよ。

え? その後ですか? そりゃあそのまま仲良くっていうカップルもあれば、あんなに仲がよかったのに「破局」って言うこともあるわけで、それはまあ、「恋」という一時的な興奮状態から「愛」というなだらかな日常へうまくシフトできるかどうかにかかってると思うんですが、常に恋のヒロイン(ヒーロー)でいたい人もいるようですし、安定を望む人もいますし、いろいろです。

さて、その「恋」なんですが、とらえ方も人それぞれのようです。純愛とかプラトニックとかにあこがれるのはいいんですが、肉体的な関係をいやらしくてきれいじゃないものとあまりに強く思いすぎてると、相手もそうならいんですが、そうじゃない場合、お互いに理性では割り切れない感情のもつれなんかが生じることもあるわけで、今回はそんなあたりの事に触れてみたいと思います。

勉強家でがんばりや屋の友達のN子さんが、語学教室で知り合ったアメリカの男性と知り合って二年、ご両親はあまり賛成ではなかったそうですが、結婚式を挙げました。

ところが、その2ヶ月後二人は別居。籍を入れてなかったので、法的には結婚してなかったそうなので、したがって離婚というわけでもなかったんですが、驚いたのは僕達友人たちでした。

ささやかではありましたが、なかなかいい結婚披露宴をしたのに、どうして別れるの? ってなもんです。

というか、そのことは彼女と久しぶりに会った時に初めて知らされたわけです。

「え? なんで?」と聞きましたよ、当然。

すると彼女は、当時新婚だった僕にとっては不思議なことを言ったんです。

「だって彼、結婚しても何にもしないと言ったのに、しようとするから」

・・・?!

彼女の話はこうです。結婚する前、彼女の親しくしていた人が亡くなったそうで、彼女は非常に悲しく思い、自分だけが幸せになってもいいのだろうか、と思ったそうです。そして、その悲しみが癒えるまでは喪に服すという意味で、彼との肉体的な関係は持ちたくないと思ったんだそうです。

もともと彼女は、いわゆるナイスバディーな人で、その上なかなかの美人。KO大学在学中にはレースクィーンもやったくらいなんですが、すごいまじめで、いわゆる遊びなんてしたこと無くって、当然それまでそう言う体験をしたことが無かったそうです。

それで、彼と付き合ってる最中もキスくらいしかしなかったんだそうですが、親しい人が亡くなり、もし結婚してもしばらくはそう言うことする気になれないと言ったんだそうです。しかし、彼はそれでもいいからぜひ結婚して欲しいと言い、結婚。

ところが結婚したら彼が迫ってきたと言うわけです。

それを拒んでいるうちに彼は別の女性と仲良くなってしまい、結婚後2ヶ月目で破綻。幸い籍を入れてなかったんでそのままさよならしたというわけです。

聞いてみるとなるほどと思えたわけなんですが、彼とすれば「たまらん」と言うことだったんでしょうね。

でも、彼にもう少し思いやりがあれば、とかとも思いました。彼女は大切な人を亡くし、愛して結婚した人にも裏切られ、とても落ち込んでいましたが、あれから2年。今はまた別の人と幸せに付き合ってるそうです。

どんなことでもそうだと思うんですが、盛り上がった気持ちを押さえられると欲求不満になってしまうものです。ことに、好きな人に触れられないと言うのは、さまざまな不安を呼び起こしますし、自分が否定されてるのかも、なんていう感情も絡んでくるので辛く感じるものです。

ただ、人にはそれぞれ事情があり、誰でも皆同じではありません。「今はまだできない」という人だっているわけです。別の人ですが、いまどき珍しく(?)ある人の病気が治るようにと願をかけ、急に恋人といちゃいちゃするのをやめた女性がいました。男性の方は、はじめそのことを知らなかったので、その女性が心変わりをしたんだと思ったそうですが、後で事情がわかって余計いとおしくなったという例もあります。

いちゃいちゃはいいんですが、人間、それだけって言うわけじゃないですもんね。

そこで今回の結論! 愛し合ってるんなら、一時できなくても我慢! 愛情の表現の仕方はほかにもあるんだから。・・・でも本当にいやになられてたりして・・・見極めが肝心ですよ、ほんと。

では!


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