以前書いたかもしれませんが、僕らの職場では12月に望年会ということをします。今年のいやなことを忘れるという忘年会ではなくて、来年に望みを見出そうと言う望年会なわけです。で、その日は演芸会もすることになっていて、やりたい人が次々にカラオケをしたり手品をしたり踊りを踊ったりするわけです。僕は、最初の年はブラジルの歌をピアノで歌い、次の年はギターで日本の歌を、去年はブラジルの歌をギターで歌いましたが、7月に青年達の集いがあった時に、僕がブラジルの歌をギターで歌ったことがきっかけで、今年の望年会では青年達15名とともにビートルズの「LET IT BE」をしようということになりました。青年達は、一人だけが二十歳で、あとはみな10代。二十歳以上も離れてる人達と一緒に歌うなんて経験は、僕にとってもはじめてなわけです。
僕はポルトガル語がまだ話せないので、ちょっと日本語のわかる青年に通訳してもらいながら指導したわけですが、「このマザーメリーってのは、ポールのお母さんの名前でもあるけど、聖母マリアにも引っ掛けてあるんで、深い知恵の言葉ってここでいわれてる『LET IT BE』は、だからこの場合、なすがままに任せよって言うよりも、ちゃんと努力に努力を重ねて、後は天命に任せよって言う意味だと思うんだよね。だからそう言う気持ちをこめて厳かに歌わないとあかんわけよ、なんたって聖母マリアさんの言葉なんやからね」、なんて言いながら練習を進めていくわけです。そういえば、王様でしたっけ? 英語の歌を日本語の直訳で歌う人、あの人が『LET IT BE』を「ほっとけ~」とかって歌ってましたが、ほっとけ~はちょっと違うでしょう? 面白いけど・・・