たぬきぶたの日記2

たぬきぶたの日記2

老兵D50140号機



<2008年1月26日の日記から>

昭和47年7月30日(1972年)

貨物輸送はD51に代わられて、D50は老朽化のためにどんどん廃車されていった。

筑豊本線の代表的な撮影場所の冷水峠でのD50の写真を見たことがあったが、

僕が訪ねた頃には、支線で細々と石炭車や貨物を引いていた。

景色としては見るべき所はないが、それでも希少価値のSLを写したいと願っていた。

上山田線を午前中に切り上げて、昼からはD50を追いかけた。

しかし、ここに撮影した線路はどこなのか分からない。

廃線になっていると思われるが、景色から推察できるかもしれない。



この線路の様子ではきっと、廃線になっているでしょうね。



背景に特徴的な建物があるがなんでしょうか?これで場所がわかれば良いのですが。



前向きなのか、後ろ向きなのか、情報がないままに撮影に行っていますから、

列車が来てから「おい、おい。あれまあ」

ということばかりでした。



後ろのボタ山はどこなのでしょうか。きっと切り崩されて、もう無いかもしれない。

このフィルムは写真屋に現像を出したが、いいかげんな仕事をしている。

乾燥させるときにゴミが付着しているし、スポンジで拭き取っているので傷がたくさんある。

信頼して出しても、人が変わればレベルの低い仕事しかできない奴がいる。

だから何枚もシャッターをきることになるのだが、その中でもここぞというネガに

傷が付くのは俺の人徳のなさだろうか?



芸術写真を撮っている人からは、こんな写真は実につまらん作品でしょうね。

でも、SLそのものが好きになった僕には、こうしてこのSLを写せたことが、

嬉しいことなんです。このD50140号機は現在京都の梅小路機関車記念館に

保存されています。会いにいきたいです。涙が出るだろうな。



この駅は以前は石炭の積み出しをしていたところなのでしょう。背後にあるコンクリートの

建物がそれを物語っています。けれど、壊れて廃墟のような雰囲気です。



こんな調子で画像を貼り付けていたら、すぐに制限いっぱいになってしまう。

でも、その時はなんとか考えましょう。

アップの順番は無茶苦茶ですね。今、手元にある作品をアップしていきます。

なんせ500本近い数のフィルムですから。

次の日は鹿児島です。



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