たぬきぶたの日記2

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人気のバスガイド 2




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人気のバスガイド 2



2008.8.8の日記から

このところの家庭内乱によりまして、ブログ更新も気がそぞろでした。

そのせいで大事なことを忘れてしまった。そうなんです。キリ番です

めったに巡ってこない12345番を見ることなく過ぎてしまった。

どなたがゲットしたのかも知りませんでした。えらいこっちゃ。ごめんなさい。

次の番号となると、123456番ですから、これはもう無理。今のペースでいくと

10年はかかりますからね。大変なミスをしてしまいました。





話は変わりまして、時雨さんのコメントにガイドでの歌のことがありました。

そうなんです。歌ったのです。音痴の僕が・・・・・

ここはガイドの話の全容を書きましょう。強く印象に残っていることですから。



列車で来る一般の観光客は、松本から松本電鉄で終点の新島々で下車して、

松本電鉄バスに乗り換えます。

上高地は自家用車乗り入れ禁止になっていますから、自家用車の方も車を駐車場に

置いて、乗り換えることになります。

バスガイドの詰め所というか、たこ部屋みたいな宿舎はそこにありまして、

むさ苦しい若い男が数十人一緒に寝泊まりしているのです。

バスガイドというよりは、車掌ですね。普通に地元の方も乗りますから、

キップを切ったりします。でも出発するときはほとんどが観光客です。

普通の路線バスに男の車掌が乗っているわけですから、

みなさんはちょっととまどい気味です。

これから楽しい時間がはじまるのです。まさか、客もこんな車掌がいるとは

想像できなかったでしょう。

では、出発。

「皆様、本日は松本電鉄バスをご利用いただきまして、まことにありがとうございます。」

当たり障りのないごくごく普通の出だしです。でも、次からみなさんずっこけます。

「このバスは新島々から上高地まで35km、約1時間と30分の道のりでございます。

道は曲がりくねっておりますので、途中で気分が悪くなられた方がいらっしゃいましたら、

遠慮無くガイドまで、お申し付けください。先着1名様にバケツを貸し出しております。」

まあ、たいていがここで笑ってくれます。

ていねいに話をしていたら、ギャグみたいな内容ですから、当然みなさんあきれてしまいます。

リラックスしたあたりで早速、案内開始です。

「皆様、右手をご覧下さい。これは私の左手なんですが、(僕の左手を見た人は笑います)

窓の外には皆さんご存じのお米でございます。(まだ田んぼしか見えないから)」

しばらく行くと橋が架かっています。

「右手に見えるのは、梓川でございます。(フーンとしか思っていない)

梓川はこのあと松本で犀川となり、長野で千曲川と合流して日本一の長さを誇る信濃川となるわけでございます。」

(ここでやっと ヘェー の声)

左手に流れるのも、やはり梓川です。(あったりまえじゃんという顔)

しばらく行くと桑の木がたくさん見えてきます。

絹の原料の生糸を作る蚕はこの桑の葉しか食べません。長野は製糸工場がたくさんありました。

岡谷、諏訪湖あたりはその昔の絹の生産拠点でした。

平地の少ない信州では桑畑がたくさんあります。とまあ、桑の木なんて見たこともない

都会の人たちには、ちょっとした役に立つガイドの話なんですね。

そうしていると、稲核ダムにつきます。次の水殿ダム、奈川渡ダムの3つで揚水発電を

しています。ここで、揚水発電の説明です。

つまり、水を昼間は上から下へ落として発電し、夜は余った電力で下のダムから上のダムへ水を揚げるわけ。

その水位の変化がダム湖に表れています。

水殿ダムの発電量は実は黒四ダムよりも大きいのです。

みなさんは黒四ダムは有名だし、すごいダム湖からの放流などですごいと思っていますが、

目立たないこの水殿、奈川渡ダムの発電量を聞いてたいていが「へぇ~。」

となりますね。

先が長いのでここで中断です。北京オリンピックの開会式です。




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