あなたがくれた刹那の時間

あなたがくれた刹那の時間

遺体確認


私は声を絞り出してかすかな小さな声で「はい」と答えた。
すると警察の人が「奥さんは絶対に見ないほうがいいです。
焼けただれて損傷が激しいので記憶にずーーっとこの顔が
残ってしまうので奥さんのためにも別の方にお願いしたほうが
いいと思います。そうして下さい」と言う。
母と話し合って父に警察に来てもらった。

父は確認しに行った。その間も私は何度も何度も倒れそうになった。

父が帰ってきた。父は「パパかどうかというよりも誰だか全くわからん。」
そうです。焼け爛れて顔かどうかも判別できなかったそうです。

パパの実家に電話をしていたけどなかなかつながらずようやく
連絡が取れたのですぐに来てもらうように行ったけど
何をしているのか義父母は待っても待っても現れませんでした。

かなりの時間が過ぎて義父母・義兄が到着して確認に行ってもらいました。
身体の特徴からパパだということでした。

父が葬儀屋さんに早くお願いしないとパパが可哀想と言った。
冷たいコンクリートの土間にござだけ引かれた上にゴロンと
置かれているらしい。

義父母に「どこにお願いする?」と聞くと
「お葬式のこと等何も私達はわかりませんからそちらで決めてください」
と私の両親に言った。

ん???変だな~。
義父母の気持ちがわからなかった。
この時から義父母に対しての私の気持ちが明らかに変わりだした。



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