あなたがくれた刹那の時間

あなたがくれた刹那の時間

子供達への告白


わからず悩んだ。
考えた。
わからなかった。
いくら考えても現実は変わらないのだ。
どんな言い方をしてもパパは死んでしまったのだ。

子供たちを起こして正座させた。
「今から大事な話があります。パパが昨日の夜、バイクの事故で
 死んでしまいました。今からお葬式をするところにいきます。
 急いで着替えて用意しなさい」
事務的に伝えるのが精一杯だった。

子供たちは泣いた。息ができないくらい泣いた。
私は泣きながら子供たちを抱きしめることしかできなかった。
私は無力だと痛感した。
辛くて辛くて子供たちが可哀想でしかたなかった。


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