あなたがくれた刹那の時間

あなたがくれた刹那の時間

借金



うちも例外ではない。


銀行に主人が亡くなったことを伝えると無常にも一括で
返済していただくようになってますといわれた。
もちろん国民金融公庫もそうだ。

うちの借金は、金額が大きい国金のみ父に保証人になってもらっていた。
あとは私が保証人になっていた銀行の分があった。

私は一括で返せるわけも無かった。大体今考えれば銀行も私を
保証人でお金貸すなんておかしくないかな?
だってパパがしている商売を私が手伝ってるんだよ。
しかも一括で返せるくらい持ってるなら借金しないって!

母に相談した。母は一括返済と言われた事に怒っていた。
母はすぐに自分の銀行からお金を下ろしてきて私に
払ってきなさいといった。

借金といっても母がそうやってポンと返せるくらいの金額なのだ。
借金で自殺とかいう噂もあるけどそんな状態なら私は母に頭を下げて
借りる。「噂」のとこでこのことは書いてます。

これまで事業でした借金返済・葬式やお寺さんに払ったお金
お返しの品物法事の際の食事やもろもろの費用・生活費
お仏壇などすべての費用を私は母から借りた。
保険金が入ってきたら返すからって言って。

うちは自営業だった。だからパパが死んだ時点で収入はゼロなのだ。
貯金なんかあるはずが無い。

パパの実家は「うちはお金がないから」と言うことだった。
うちの両親に最初からすべてお任せします。と言ってたのは
こういうことだったのかと思った。


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