あなたがくれた刹那の時間

あなたがくれた刹那の時間

母  


実は育ての親です。

3歳のときくらいかな?実父が再婚した相手です。

私は母が大好きです。料理上手でいつも一生懸命で愛情深く
楽しく華やかできれいで自慢の母です。
あんな風になりたいな~って思ってる。

私が実母ではないと知ったのは中1だったかな?
偶然に見つけてしまった母の昔昔の日記。
ショックだった。

実母に捨てられたと思った。
なんで私を引き取らなかったの?
その後も会いたくなかったの?
取り返そうと思わなかったの?

聞きたいことは沢山あった。
でも何もきかなかった。聞けなかった。

お母さんが悲しむと思った。
聞く行為自体お母さんを苦しめると思った。

本当に私は可愛がられ愛情をかけられて育った。
そんなこと聞くことは今までよくしてくれたお母さんに対しての
裏切り行為の気がした。

思春期をむかえ反抗期になっても、私は反抗できずにいた。
とにかくお母さんを悲しませたくなかった。

でも実母の顔がみてみたいと思っていた。私が大人になったら探偵を
雇って居場所を突き止めてもらおうと考えていた。
そのときはかなわぬ夢とも知らずに・・・・


結婚するときに父が改まって話があるといってきた。
「実はおかあさんのことやけど・・・」
父の顔は悲しそうでとても苦しそうで辛そうだった。
あんな顔ははじめてみた。
「私は中学生のときからしっとったよ」って言った。

いろいろ聞きたかったけどあんな父の顔見てると何も聞けなくなった。
最後の聞くチャンスを私は自ら捨てたのだ。

父の口から予想だにしない事実を聞かされた。

「お前のお母さんはもう死んでるんだ」

お母さんに会いたい、顔を見てみたいその願いもたたれてしまった。


それから2年たちパパが事業をはじめることとなった。
その頃父の会社が移転をすることとなり父は机や棚など処分するから
必要なものがあればくれるということだったのでトラックで取りに行った。

机は沢山あってその中からよさそうなのを2つ選んだ。そのほかにも
イロイロもらって帰ってパパの店に置いた。
机の引き出しの奥の下に落ちていたものをパパが見つけた。

古い古い写真とネガだった。
私一目で母だとわかった。
私にそっくりな女性が写っていた。

ネガをおこしてもらった。
いろんなことがわかった。
記憶には残っていなかった昔の家や風景。

そして私は記憶違いしていた事が沢山あったことを知る。
今の母といったと思っていたとこ行事などの写真が沢山出てきた。
違ったのだ。実母との数数の思い出の写真がでてきた。
私はとても嬉しかった。記憶違いはしてたけど母の記憶があったことが…

偶然?
いや違うよね。
きっと母が私にくれた最初で最後のプレゼント。


私は2人の素敵な母がいる。今はそう思っています。
今の母には一生かけても追いつけません。
でもいいの。私にとってお母さんは理想の人だから
いつまでもいつまでも私の素敵なお母さんでいてほしい。

大事に大事に育ててくれたお母さん
悲しいとき辛いときいつも側にいてくれたお母さん。
親孝行はまだまだできないけどいつか必ずするから長生きしてね。

まあ長生きするだろうね。タフだから(笑)


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