うさぎの不養生日記

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風疹などなど



2004年小さな流行を見た風疹です。風疹は別名三日麻疹(みっかばしか)ともいい、小さな赤い発疹の出る病気です。それ自体は一回罹ると免疫ができ、重篤な状態になることは少ない病気です。以前は中学2年生の女性だけにワクチン接種が公費で行われていました。私が中学生の時はそうでした。現在は男女の区別なく、幼少時に公費で行われているようですが。これは、男性にワクチン接種をしないことにより、流行が続いたためです。(そりゃそうですよね)

しかし、幼少時のワクチンでは、実は成人した時に抗体価(入ってきたウィルスと戦う力と思ってください)が下がっていることもあるのです。14歳でワクチン接種を受けた私は、28歳の時に検査してぎりぎりの抗体価しかありませんでした。つまり、現在の幼少時にワクチン接種を受ける形では、さらに抗体価が下がっていた可能性があるわけです。では、このワクチン接種はなぜ、女性だけに最初施行されていたのでしょうか?

それは、妊娠直前から妊娠初期にこの風疹という病気に罹った場合、かなりの確立で胎児に異常を生じる可能性があるからです。先天性風疹症候群というものです。難聴・心奇形・白内障などを特徴とします。妊娠後期の場合は問題ありませんが…。妊娠してから受けられる予防接種ではないので、以前は14歳の女性がワクチン接種のターゲットだったわけです。しかし、それでは流行を抑えることができるわけではなかったため(当たり前ですが)、男女の区別なく幼少時に施行されることとなりました。しかし、その制度の移行の時に、ちょうど、狭間になった世代があるのです。

その狭間になった世代は、実はワクチン接種を免れている可能性があります。そこにきて、実はワクチンの効果が長い間に失われてしまい、妊娠するような年代では役に立っていない可能性も示唆されて来ています。

妊娠するような可能性がある人は、妙齢(判断はお任せします)になりましたら一度風疹の抗体価というものを調べてみてください。そして、抗体価が低ければ、ワクチンの再度接種をお勧めします。というか、お願いです。妊娠して、それを契機に結婚したけど、風疹に罹っちゃった、ではしゃれになりません。


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