語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

2023年07月07日
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カテゴリ: 渦巻く心もよう
とてもとても信じがたいことですが、あのカリスマシェフの仁瓶利夫さんが、旅先のフランスでお亡くなりになったそうです。

2014年 かわさきパン博🥖企画の講演会にて。







奇しくも、今年の春先に、ようやくご自宅のある横浜を訪ね再会が叶いました。
よくきてくださったと、大変喜んでくださり、たくさんたくさんお話しました。
まだまだやりたいことだらけだと、意欲満々にこれからの夢を語っておられ、準備万端で用意してくださった焼きたてバゲットにハムにチーズにスープにシャンパンで心尽くしのおもてなしをして下さいました。
なんと贅沢な時間だったのでしょう。



自慢の自転車も見せてもらい、奥様とのなれそめや、ツーリングの思い出話まで。



パン作りは日本酒作りにもよく似ているとも。究極の日本酒を見せてくださり、発酵談義。




雨の中の帰り道には、最寄りの駅まで約15分、私のスーツケースをひいてずんずん一緒に歩いて送ってくださり、その健脚はさすがだと笑って、まだまだ尽きないお話はさよならの直前まで。

その後のLINEでは、セルフタイマーで撮ったツーショットの写真を送ってくださったり、快晴となった翌日は、アトリエの窓から見えているという美しい富士山の写真が届きました。



まさかこんなことになるなんて夢にも思わなかった。
ずっと気になりながらご無沙汰が続き、やっと今年の春に思い切って訪問できたのも何かの知らせだったのか。
アトリエを作られためじろ団地は、横浜市といえどなかなかに遠く、それは訪ね甲斐がありました。





2023年2月11日
仁瓶利夫さんのパンの資料室。桜の一枚板で特注したという団欒のテーブルのまわりには、フランスパンに関する書籍や資料がぎっしり。





縁あって仁瓶さんの元にやってきたというドイツ製の釜。得難き良き相棒のごとく嬉しそうに紹介してくださった。




師匠であるカルヴェル教授からの教えとリスペクトを盛り込んだ資料室の看板を大切そうに見せてくださった。


突然の訃報を知るつい前日のこと、なぜかこの日のことが無性に思い出され、夏のご挨拶を兼ねて何か贈りたいと考えていた。。

なんということ。
何かの間違いであって欲しいと祈ったけど、ドンク財団のホームページに訃報が載っていたのを見つけてしまった。
とても受け入れられません。

https://youtu.be/Gpe0-IiOd0E
こちらのYouTubeは、パン作りに携わる全ての人に見て欲しいと仁瓶さんが心から願われていた動画です。
パン作る人じゃなくても、思わず見入ってしまうゴッドハンド。ぜひ見てください。



仁瓶利夫さん、忘れません。
たくさんの愛と学びをありがとうございました。





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最終更新日  2023年07月07日 14時03分05秒
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