語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

2023年07月19日
XML
カテゴリ: 書家として
文字書きに携わる人間として何かしておかねばと、10数年前より漢検を受け始めて、いまだ1級に辿り着けない私が、先月ふと、日本語検定なるものを知り受験してみた。
条件は、日本語を母国語とすること。 
日本語に関する検定はいろいろあり、日本語を母国語としない人には日本語能力検定が、日本語を教えたい人には日本語教育能力検定というのもあります。

私はとにかく、自身の実力を磨きはかるため、しのごの言わずいきなりの頂点に挑むことに。



試しに過去問などを入手してやってみたけど、まあまあわかる!! 
いろんなシーンを想定した敬語の使い方に始まり、文法や語彙や古い言い回しや読解力や問題パターンも多岐にわたり、面白く思えた。漢字も読みや書きや四字熟語もあるけど、実用の範囲でそこまで難しく思えなかった。

ひたすら難関漢字の知識を問う漢検1級はもはや、答えを知ってもわからないレベル。いったいどこでそのような漢字を使うのか、意味を知っても頭に入らず、覚えようという気にまったくならなかったのだ。こりゃいかん、お手上げだ。
私はきっと納得しないと覚えられない石頭なんだと痛感し準1級になんとか合格後、それでも2回、1級を受けたけどまったく手応えを感じず諦めた経験を持つ。

けれども日本語検定1級は、間違ったところを見直すと、それだけ、へえ!!ということが増えていき、勉強がまるでクイズを楽しむようだった。

ただ、本番と同じスタイルの過去問を規定の制限時間60分で解いてみるのだが問題量が多くて、なかなか最後までたどり着けない。しかも配点がないので、自分がどのくらい得点できたのかがわからない。

1級の合格基準は、なんと80%の正解率が必要。このため、合格率は毎回数%だそう。厳しい世界だ!

20歳から日本語に関わる仕事をしてきた私としては、なんとか一発合格したい!とひそかに闘志を燃やし受験を思い立ってから約3ヶ月。。やるだけのことはやった。
時間内に全ての問題を解くための作戦も立てた。


2023年7月18日、結果が届く。

正解率74.9%で不合格。。ではなく、なんと準1級認定という証書が入っていた。


くーーーっっ!!
漢検と違い、準1級の受験級はそもそもない。
なのに、不合格とせず、惜しかったですよ。
次は1級いけますよの情けを賜う。

考えたら、これもいきなりノーを突きつけない日本語の奥ゆかしさでせうか。

しかし悔しい。
今回の1級の合格率は6%、準1級認定が20%だそう。

どうしても1級が欲しかったけど、やはり現実はそうそう甘くない。
実際、本番では過去問ではあたらなかった、見たことのない出題パターンが出た。

漢字の出自の分類である。

やはり漢字で潰しにきたな。
今度それがきたら間違えない。

けどチャンスは1回と決めていた。

やはり準1級か。私らしいな。

1級品は格が違うな。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年07月20日 17時44分19秒
[書家として] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: