婆裟羅砦のブログ

Oct 25, 2012

ソウル戦争記念館１１ 10月6日

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テーマ：出張お疲れ様です、何か面白いことありましたか？(466)

カテゴリ：韓国

ソウル戦争記念館１１ 10月6日

ここにはミサイルもいくつか置いてあります。

MIM_14_Nike_Hercules posted by (C)婆裟羅大将

似た様なミサイルが並んでますが、これって結構使い道が違うんです。

手前は MIM-14 ナイキ・ハーキュリーズ Nike-Hercules　　ＳＡＭつまり Surface to Air Missile 地対空ミサイルで、飛行機やミサイルを撃ち落とすのが仕事になります。
北朝鮮のノドン実験のときに迎撃するのに駆り出されて有名になった MIM-104 パトリオットのひとつ前の世代のミサイルになります。

ちなみに私ノドン騒ぎの冷めやらぬ頃にも韓国へ行きました。しかも国境線の横を通って国境にほど近い町で仕事でした。
なあにミサイルは近すぎて頭の上を飛び越して行くさ、とうそぶきながら。（笑）

奥は　MGM-52 ランス（英: Lance）　短距離弾道ミサイル・システムつまり地上から発射して地上に落ちてくるミサイルです。
125kmの射程があり、核弾頭も積めます。
これも現役引退したミサイルで、後継は MGM-140 ATACMS エイタクムスになります。

さて核軍縮交渉やらで引退した後のランスは非武装化されて例のパトリオットミサイルの標的として使われたのだそうです。
これは有効活用と言うよりは解体費用で予算を使わなくてよいというメリットがあるのだそうです。
まあ倹約と言うよりは壮大な無駄遣いなのは間違いないです。

屋外には船も置いてあります。一番目立つのはこれです。

PKM_357_1 posted by (C)婆裟羅大将

哨戒艇 PKM_357の展示です。これは２００２年に北朝鮮と銃撃戦で6名の死者を出し、帰投中に沈没してしまったのだそうです。
但し、この展示はレプリカで、沈んだ船を引き揚げて弾痕を別な船に再現したようです。

PKM_357_2 posted by (C)婆裟羅大将

現代的な作りの所為か小口径の機関銃、機関砲に対してもあまり防弾効果はない船体のようです。
今は軍艦も軽くして加速や燃費を良くするのが主流の考え方のようで、関門海峡で自衛隊の船と貨物船がぶつかっても、
明らかに護衛艦の方が当たり負けしてぐちゃぐちゃにつぶれたりするワケです。（笑）

しかし日本人の記憶に新しいのは、この事件ではなく爆発して真っ二つになって沈没した哨戒艦天安（チョナン）の方でしょう。
あれは2010年のことでして直後に韓国ヘ行ったらTVでもKTXでも殉職した乗組員を悼む放送ばかりでした。
同じ天安という町への出張の時だったのでなんか嫌な気分でした。
これは当初北の魚雷攻撃という説があったのですが、韓国自らが敷設した機雷に触雷したという説が出てきたので、将来もここには展示されないでしょうね。

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