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2013年01月13日
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カテゴリ: クラシック
 オリンパスホール八王子  11:00〜
 1階後方立見席

 J.シュトラウスII:美しく青きドナウ
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
 <独奏アンコール>
 ショパン:小犬のワルツ
 ラフマニノフ:前奏曲「鐘」

 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
 <アンコール>
 J.シュトラウスI:ラデツキー行進曲

 ピアノ:中村紘子
 東京交響楽団
 指揮:秋山和慶


 行くのを絞ろうと言いながらこんな所にまで顔を出したのは、「立見席」があったので。安いというのもありますが、それ以上に、日本では消防法の関係で立見席を予め想定しているクラシック向けのホールは少ないんですよね。事実、都内のホールで立見席のスペースを持ち、チケットを売っているホールはありません。新国に遅れて行くと立見になるのは、あれは別次元の話だし。ところが、このオリンパスホール八王子は、座席表に「立見席」としたスペースの表示がある。どうせ予定入れてないし、安いし、中村紘子も久々だし、行ってみっか、というわけ。

 コンサートのタイトルには「八王子市の新成人をお祝いして」とあったので、或いは立見席はそうした若者向けか、おっさんが行くのも申し訳ないなぁ...と思いつつ行ってみれば、何のことはない立見席どころか場内是皆新成人と思しき姿など皆無、客層の主流はどうみても新成人のトリプルスコアの世代(爆)うっかりすればカルテットスコアの向きまで、と、まるでコンサートの趣旨と違うじゃないですか、ってダブルスコアのあんたが言うな、と言われますよね。ハイ。ごめんなさい。
 ま、今時の若いもんがこんなとこそうは来ないか....それに、八王子市の新成人の多くは近隣の大学に通う連中、となると、田舎に帰って成人式か、年度末試験の準備があるしな。

 件の立見席は、割とあっさりしたもので、最後部の席の後ろに金属製の細い手摺りが走っていて、それだけ。恐らくは、消防法上申請はしていても、常設ではないんでしょうね。今日は、そのレールに、指定席を示す印刷した紙切れが貼ってあるという状態。ウィーンやバイエルンのオペラのように、上演中も凭れられるように設えてあるという感じではないですね。
 このオリンパスホール、いつ出来たのか詳しくは知らないのですが、比較的新しいホールの筈で、又の名を八王子市民会館という、つまりは基本的には多目的ホールの筈ですが、内装はクラシック向きの焦げ茶で統一された、木使いのもので、音響も悪くない。正直、専用を謳っているすみだトリフォニーとかオーチャードホールと比べても遜色ないのでは。ただ、まぁ、狭めですけどね。でも、座席数1,869席+立見、だそうなので、立派なものです。常時コンサートをやってるわけではないので、勿体無いくらい。正直、同じ内容だったら、サントリーホールあたりよりこちらで聞きたいくらい。

 曲目はと言えば、見ての通り、見事なまでの名曲シリーズ。実はこの公演、首都圏一円で全4回行われるもので、今日が3日目。但し今日だけ協奏曲がベートーヴェンで、他はチャイコフスキーだそうで。
 通俗的?そう、通俗名曲集ですね。でも、通俗というのは、人口に膾炙し過ぎたが故に、手垢、耳垢が付いてしまって、やる方も聞く方も「こういうものでしょ」といわんばかりに手を抜くからつまらなくなるのであって、元はいい曲。だから、きちんと演奏すればいい音楽なのです。そこいくと、昨日の「アルプス交響曲」みたいなのは、平たく言えば低俗。元の出来が違うのであって、低俗は救いようがありません。

 指揮は秋山和慶。東響の桂冠指揮者ですが、この年末年始は専らこの方の指揮で第九からジルベスター、このニューイヤーコンサートシリーズとやっていたようで、よく統制が取れています。正直言うと、スダーンより秋山和慶の方がオケは締まるような気がします。ついでに言うと、コンサートマスターも大谷康子より今回のグレブ・ニキティンの方が、力みが出ないような気が.....
 ただ、秋山和慶という人、微妙に秋山節みたいなのが出るんですよね。字余りというか、ちょっとコブシが回ってるというか、微妙に節回しが違う、みたいな。それがなんというか、こう....
 今回も、美しく青きドナウからして、結構ルバートが。何と言いますか、確かにテンポを自由に揺らして演奏するとそれっぽく聞こえますけど、でも、この曲はやっぱり舞踏会用のワルツなんだから、そんなに揺らしちゃうと流石に踊れないと思うんですが......
 ただ、弦の音はいい。一貫して最後まで、いや、新世界の終楽章はちょっとアレでしたが、基本的にピアニッシモを大事にして、力まない演奏をしていました。これは日本のオケにはあまりない、東響では稀有なこと。

 二曲目は中村紘子独奏の「皇帝」。
 中村紘子ですが、久々でしたが、ちょっと左手が弱くなったか?左手のアタックが来るな、というところでちょっと肩透かしにあうようなところがあったりして、ちょっと「あれ?」という感じだったか。元々ミスタッチが皆無という人ではないので、その辺は気にならないのですが、来るべきものが思うようには来ない、というのは流石に....悪い演奏ではないんですけどね。
 といったところに、アンコール。これが「小犬のワルツ」。これを結構な速さで弾き飛ばすといった趣き。これはちょっと....確かにショパンだし、中村紘子だし、そういう選曲もありだろうけれど、「皇帝」の後に「小犬のワルツ」、しかもこういう態の演奏というのもどうなんだ、むしろやらない方が....と思った所に、なんとまぁもう一曲アンコール。これがラフマニノフの前奏曲、「鐘」。これが凄かった。聞き知ってはいるけれど、後で「あれ?ひょっとしてショパンの「革命」だっけ?」みたいな程度の認識力しかない私ですが、この演奏は凄かった。それこそ左手でバス声部の和音が叩き付けるように力強く繰り返し奏されるこの曲を、十分にドスを利かせて見事に弾き切ってみせたのでした。まぁ、考えようによっては、力任せに叩けばなんとかなるじゃん、という曲かも知れませんが、そういうのとは違って十分音楽的。決してヤケクソではない、いい演奏。申し訳ないけれど、この日の中村紘子の演奏の中では一番良かったんじゃないかという感じです。

 休憩を挟んでの後半は、「新世界より」。これが良かった。
 前述した通り、弦が力まずに鳴らしていたのと、ピアニッシモがよく統制が取れていたのが非常に良かった。前半、特に第2楽章は、これまで聞いたこの曲の演奏の中でも、1、2を争うかという程の素晴らしい出来映え。第2楽章のコーダでは、我知らず背筋を走るものがあった程。正直、こういう演奏は、滅多に聞けません。日頃いい席で聞いてればそういうことももっとあるんだ、とか言われそうですけどね。
 ただ、この絶品にして空前絶後(まぁちょっと大袈裟ですが、日本のオケの演奏ならそのくらいのレベルです。震災直後のチェコ・フィルの演奏とか、上回るのはあると思うけど。)の第2楽章で緊張の糸が切れたのか、第3楽章以降はそこまでではなかったかなと。悪くなかったけど、この集中力のまま最後まで行ってくれたら、私は間違い無く熱狂してブラヴォー掛けてたと思いますよ。惜しかったなぁ....
 とはいえ、これだけ聞かせてくれれば十分、という内容でした。弦もやや力みが入ってしまったとはいえ、最後まで「これが東響?」という感じの出来でしたし、第4楽章のクラリネットの節回しは素晴らしかった。

 これで終わって良かったと思うのだけれど、なにせ「ニューイヤーコンサート」ですからね。「アレ」はやらなきゃいかんのでしょう。というわけで、突然にアンコールの「ラデツキー行進曲」。まぁ.....無くても良かったと思うけど.......「ニューイヤー」ですもんねぇ........まだ、松の内と言えば松の内だし........首都圏じゃ門松残してるところはもう無いですけど.....

 まぁ、正直、お値段以上のお値打ちものでした。

 明日も同内容、但し協奏曲はチャイコフスキー、という公演が横須賀であるようです。天気悪そうですから、ちょっと行くのはしんどそうですが、今日くらいの集中力があれば面白いんじゃないかと。まぁ、あそこの箱はオーケストラのコンサートにとってはちょっと鳴りにくいので、微妙ですが。力みが出なければいいんですけどね....






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最終更新日  2013年01月13日 23時27分02秒
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