2007年01月09日
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今日は、亡くなった父の誕生日。
母が朝、お墓に行く途中、我が家に寄って、
東京で買ってきたお土産を娘達に渡した。
母の家からお墓まで歩いて20分。
我が家は、歩いて5分の場所にあるから、
寄って行くのに丁度良いのだ。

父のお墓は、古い墓地を整備し、
とても新しい綺麗な墓地。
回りには、木もなく、日差しの強い日は、
何も遮る物が無い。
私も後で、行こうかな。

今日、TVを見ていて、凄くショックを受けた。
曾我蕭白と言う江戸時代の画家の絵を知った。
水墨画が主で、彩色画は少ないが、
有名な絵には文化庁が所蔵している「群仙図屏風」がある。
余り知られていなかったが、絵画研究家の辻惟雄さんによって、広くしられるようになったが、
埋もれていた画家だ。
応挙の美人画より、自分書いた美人画の方が数段上なのに、評価されないと、嘆いたと言う。
確かに、応挙の美人画は美しいが、蕭白の美人画と並べて見ると、
私も、一緒にTVを見ていた娘も、蕭白の方が上だと思った。
ただ美しい応挙の美人画に比べ、蕭白の美人画は、今にも動き出しそうに、生き生きと、
ある意味、おどろおどろしささえ感じる美人画だ。

そして蕭白の作品は、その多くが、江戸末期、海外に流出してしまったのだそう。
ボストン美術館に多くが所蔵されている。
いつも思う。
本当に、没落貴族やら、庄屋から、どんどん良い物が海外に流出した時代が、何とも日本人として悔しい。
外国の人の目の方が肥えていたと言う事か。

そのボストン美術館にある「雲竜図」。
物凄い迫力に、圧倒された。
去年、そのコピーを送ってもらい、実際の大きさにコンピューターを駆使し、
微調整し和紙に、カラープリントしたそう。
そして、蕭白が、度々訪れた伊勢地方の何処かの襖絵じゃないかと辻氏が探し回り、
その寸法から、伊勢市のお寺のふすま絵だった事が解かったと言う。

伊勢市、すぐそこじゃない。
再現されたその雲竜の襖絵が、はめられた部屋。
真ん中に座った辻氏。
その迫力は、TVからも充分に伝わってきた。
四方に踊り、渦巻く竜の姿。
本当に今にもふすまから飛び出して行きそうだ。
見たい。
そう思った。
どうしても見たい。
こう思っちゃうと、私は止まらない。

番組が終ると、着替えも化粧もせず、家を飛び出し、書店に向かった。
2軒回って、本を見つけた。
早々に帰宅し、コートを脱ぐと、すぐに本に見入った。

曾我蕭白の作品が、載っていた。
どれもこれも、正に、生きているような絵ばかり。
「群仙図」の仙人は、およそ仙人の顔をしていない。
まるで、妖怪。
しかし、その表情の豊かさ、衣服の動きのある表現は素晴らしかった。
これも見たい。

そこから、始動開始。
こういう興奮は久しぶりだ。
好きな物を調べる事は、自分でも長けた方と自負している。
まず、伊勢市役所、観光課に電話した。
事情を話し、蕭白の絵が見られるところ、ふすまを再現したお寺を調べてもらった。
しかし、県立美術館に、数点の絵が常設で見られる事しかわからなかった。
そして、伊勢地方と言っていたが、松坂じゃ無いでしょうか・・と言われ、
今度は、松坂市役所、教育委員会に電話。
二つの寺に少し蕭白の絵があることが解かった。
一つずつ、電話してみた。

片方のお寺では、蕭白の絵を10数点所有してらっしゃるのがわかったが、常設はしておらず、
4月のボタンの時期に、「牡丹祭り」を開催し、その際、公開だそう。
そしてもうひとつのお寺は、全く公開はしていないそう。
ただ、曾我蕭白の展示会があった時は、貸し出しているそうだ。
しかし、両方とも、雲竜図の再現襖絵は、無い。
しかし、片方のお寺の奥さんが、雲竜図があるのは、確か、伊勢の○寺さんじゃないかなあ・・と仰った。
よくお礼を申し上げ、電話を切った。
解かった・・・。もう少しだ。
○寺、104番で調べたら、あった。
すぐに、電話。

「そちらに、ボストン美術館所蔵の曾我蕭白の『雲龍図』の襖絵があると、伺ったのですが・・」
「はい、有りますよ」
やったーーー!!!
詳しく、場所を聞いた。
見たい。どうしても見たい・・・・と言う気持で、この日一日掛けて調べ上げた。

夜、パパが帰宅し、買って来た書籍を見せた。
「おお、凄いな、俺も見たい」
そうでしょう、そうでしょう。
貴方なら、絶対見たいと言うと思った。
「ボストン美術館日本美術調査図録」と言う本も出ているが、こちらは、ウン万円もするので、ちょっと買えない。
しかし、曾我蕭白さんの事、少し調べてみようかな・・・と思った。

不遇の江戸の画家、曾我蕭白さん。
貴方は我が家では、応挙より、うんと人気がありますよ。






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最終更新日  2007年01月11日 00時54分48秒
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知らなかった  
ままぞう。  さん
曾我蕭白、知りませんでした。
円山応挙は有名ですけど、作品のよしあしと知名度は必ずしも比例しないのですね。
いっこさんは、作品から出ているオーラを感じ取ることのできる人なんだなぁと思いました。
(私の好きなマンガに、そういう能力のある子がいて、蚤の市とかで掘り出し物を探し当てている場面があって、その能力を思い出しました(笑))
(2007年01月11日 17時37分20秒)

Re:知らなかった(01/09)  
IKKOtyan  さん
ままぞうさん、コメントありがとう。
私も、TVを見るまで知りませんでした。
洋画は、好きな画家も数人いますが、
日本画は、余り興味がなく、鑑定団を見ていたので、
有名な日本画家の名前は知ってはいましたが、自ら見に行くことも無く、たまたま、見たTVでもう、カルチャーショックでした。
まだまだ、知らない画家が沢山いると言う事ですね。
最近は、国学にも興味があり、これからは暫く、書籍にお金が掛かっちゃいそうです。
図書館も賢く利用しなくちゃね。
この年になるまで知らずに、本当に損をしちゃいました。
(2007年01月11日 23時29分18秒)

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