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2008年03月02日
思いきり、泣きました
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日曜日、遅い朝。
パパは、ゴルフに行っていない。
起きていったら、子どもたちが、何やら、相談していた。
午後から、二人で遊びに出かけるそう。
良いね~、楽しそうで。
「お母さんも行く?」
とお誘いを受けましたが、なんだか、遊びに行く気がしません。
一緒にお昼ごはんを食べ、
娘達が出かけようとしたとき、
TVで、「クイール」が、今から始まる…という。
この映画、見たかったんだよなあ。
でもぜーーーーったい、映画館でオイオイ泣いちゃうに決まってるから、
行けなかったんだった。
観ようかな~・・・と思ったら、
すぐに、娘達、察知して、
「泣くから見ないでおきなさいよ」
「うん」。
で、出かけて行った。
家の中に運び込んだ段ボールは、
ほとんど、未開封。
少し出して片付けないと、本当に、あっちの家に作った荷物が入らない。
今日は、TVを見ながら、頑張ろうと思っていた。
で、TVはつけたまま。
チャンネルを変えるも、面白そうな物はなし。
自然、そのまま「クイール」を見始めちゃった。
盲導犬「クイール」の一生を描いた映画。
盲導犬に関しては、パピーウォーカーという方たちが、子犬から育て、
有る程度になったら、訓練所に入り、盲導犬の訓練を受ける…ということくらいしか知らない。
ただ、麻薬探知犬とか、警察犬とか、盲導犬はストレスが貯まりやすく、
長生きしない・・・とも、聞いている。
東京のある家で、5匹の子犬が産まれる。
ご主人さまは、そのうち一番の内気な犬を、ぜひ、盲導犬にしたいと思い、
元々、そういう関係の方とお知り合いだったのだろう、
関西のある訓練所に「どうしても、盲導犬にしたいのよ」と電話を入れる。
そして、一匹の仔犬は、生まれた家に別れを告げ、
子供のいないご夫婦のパピーウォーカーのお宅に引き取られる。
パピーウォーカーのところで、「クイール(鳥の羽根)」と名前を付けてもらったワンコは、1年、そこで育てられる。
唯一つ「人を信頼し、愛する者」という気持ちを育てるため、
大切に、育てられる。
そして、一年後、二つ目の別れを経験する。
訓練所に入れられたクイールは、愛情をもって、毎日毎日、訓練を受ける。
少々間抜けで気が弱いが、一度「マテ」と言われたら、
言った本人が忘れるくらいの時間、そこで待っていられるワンコだった。
その待っている間に、
パピーウォーカーのご夫婦に与えられた、お気に入りのくまのぬいぐるみの夢を見る所は、
作家の思い入れだろう。
そして、糖尿病網膜症で失明した、少し癖のあるご主人と出会い、
ご主人とともに、泊まりがげの、盲導犬としてその人と生活していける様に・・の訓練を一緒に受けるが、
ご主人とクイールだけ、卒業試験に落ちてしまい、
もう一回、最初からの訓練になったが、
それだけ、二人の絆は強くなる。
そして、その家の子供達に可愛がられ、家出してしまったり、色々なことがあり、2年が経った。
だが、クイールが、天寿を全うするより先に、ご主人の糖尿病が悪化し、
クイールは、訓練所に返される。
訓練所でご主人が退院してくるのを待っていたある日。
ご主人が、クイールに会いたいと、訓練所を訪ねてくるが、
訓練所の運動場を30メートル歩いただけで、
ご主人は、息切れし、足が止まってしまう。
「もう、これで良いんだ」と満足そうに、クイールの頭をなぜ、
ご主人は病院に帰って行った。
そして間もなく、クイールがご主人の元に帰ることなく、糖尿病からの病で亡くなった。
お葬式に、目の不自由なお友達があつまり、
ご主人をしのんでいるところに、訓練士とクイールが、お参りにやってくる。
「盲導犬より先に、亡くなってしまうなんて・・」とつぶやく訓練士の横で
クイールは、お棺の中のご主人の顔を見つめるが、
その瞳は二度と開くことはなく、3度目の別れを経験する。
訓練所に正式に引き取られたクイールは、そのまま7年、
訓練所で、いろいろなイベントや、盲導犬としての啓蒙のための講習会などに参加したりして、
次の目の不自由なご主人に出会うことなく、日々が過ぎる。
そして、クイールが12歳になった時、
クイールは訓練所から、自分が1歳まで育ったパピーウォーカーの家に帰る。
つまり、定年ということだ。
そして、年を取ったクイールは、余世をそこで過ごし、
ある日、お気に入りのクマのぬいぐるみを、庭に取りに行こうとして、
足をたたきから滑らし、頭を打ってしまう。
パピーウォーカーのご夫婦の手厚い看護や医師の治療もむなしく、
クイールは、それでも、起き上がろうとし、
「もう、良いよ、もう、頑張らなくて良いんだからね」と
優しい奥さんの言葉に、ご主人の膝の上でこと切れる。
勿論泣いた。
勿論、声をあげて泣いてしまったが、
とても真面目な映画だったと思った。
盲導犬というものに、大勢の方の善意や、優しさ、大切な人の何かが引き継がれ、
成り立っているものだと、解ったし、
それを、本当に分かりやすく描いてあり、
「見て良かったなあ・・」と思った。
そして、何より、パピーウォーカーをなさってらっしゃる方には、
本当に、本当に、尊敬の念を抱いた。
可愛い子犬から育て、1年後に必ず別れなくちゃならないことや、
年を取って、頑張ってきた盲導犬を、目一杯の愛情で迎えてやり、
最後を看取ってやるなんて、
私には、到底出来ない。
悲しくて悲しくてたまらないじゃない。
これこそ、無償の愛の精神だなあ…と思った。
悲しいと思うより、目の不自由な方のために、何か自分たちにできることはないかと、
まるで、わが子のように子犬を育てる。
もしかすると、「悲しい」という思いは、ものすごく身勝手な思いだったのかもしれないとまで、
この映画を見ると、気付かされる。
声をあげて泣きながら、見ていたら、
ちょうどパパが帰ってきたが、何も言わず、
泣きながら、それでも見ている私を放っておいてくれた。
とても良い映画でした。
最初のご主人は、声だけだが名取ゆう子さん。
パピーウォーカーを演じてらっしゃったのは、香川照之と寺島しのぶさん。
訓練士を演じていた、椎名桔平
そして、くせのあるご主人を演じてた小林薫。
演技派の方達の淡々とした演技、素晴らしい映画でした。
これ、実は実話なんですよ。
それを知って、また、号泣しちゃった私です。
天国のクイール、どうか先に亡くなったご主人と、しあわせにね。
盲導犬て、なんだか、かわいそうに思っていた。
認識、変わりそうです。
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最終更新日 2008年03月03日 12時14分33秒
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