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本書の原作は、イギリスの作家・マリイ・コレリの『ヴェンデッタ』である。ヴェンデッタは「復讐」という意味である。黒岩涙香が日本語に翻訳し、『白髪鬼』と邦題を付け、出版している。これを江戸川乱歩が読みやすいようにアレンジした。
本書『白髪鬼』の特徴は、大牟田敏清が計画した復讐が、すべてうまくゆくこと、出来過ぎなところにある。特に、復讐に必要な資金が向こうから勝手に転がんでくるところがすごい。しかも、そのカネは黄海を荒らしまわっていた海賊の宝だというのが、なおすごい。
また、主人公の大牟田敏清が、本藩主の息子であること、一度死んで生き返るという設定は、SFのようだ。 復讐をテーマにした小説は多いが、ここまで徹底するとすごい。
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