やっとでLDR




やっとでLDR










『憧れの小奇麗なLDR』 へ移動する為、痛みを引きずり、

点滴のキャスターに連れて行かれるようにして、Recovery Roomを後にした。


チェックインした時と同じナースが、

ナースステーションのカウンターに同じ位置で座っており、

まるで、 『使用前、使用後』 の様な私の顔を見て、

『とうとう来たのねぇ。。可哀想に。。これからが、痛いのよぉ~。。』

と言いたそうな顔をして眺めている。

それを見て、更に、心臓がバクバクした。




痛みのせいで長く感じられた廊下をどうにか歩き終わり、部屋に招かれた。

そこは、先ほどの質素でプライバシーのかけらも無い部屋とは別世界!

家のリビングとダイニングを足しても足りない位、大きく、

備え付けのインテリアも落ち着く白とピンクを基調とした、

本当に 『思った通り!!』 の小奇麗部屋だった。

その小奇麗部屋は変な力を持ってるもんで、

『よっしゃ~!ぽ~ん!っと産んでやるぞ!』

という気持ちにさせてくれた。



とても助かったのは、

ジェレが休めるスペースがちゃんと確保されていた事。

一人用のカウチが引っ張るとベッドになるやつまで置いてあった。

それを見たからこそ、気が楽になったのかもしれないと思う。

もし、ジェレの休む場所が無かったら、

陣痛長引いたり、産んだ後も、寝に帰られる心配ないし。

ジェレしか、一緒にいてくれる人間がここには居ないので、

産前産後の不安定な時にはずっと同じ部屋に居て欲しかったのだ。




しかし、安心したのもつかの間。

Recovery Roomでうけた麻酔の点滴の効能が、

LDRのベッドに横たわる頃には、完璧に切れていたのだ。

せっかく、小奇麗な部屋に来たのに、ゆっくりそれを味わうのもできず、

痛みに、唸りを上げる羽目に。。


この頃の痛み、1時間前の10倍。(マジで。。涙)


『こんだけ痛い上に、子宮口ももう9センチも開いてるなら、

もうBaby出て来てもいいじゃん!

何で私は痛みを耐えてるんだ?!

さっさと無痛の処置して産んじゃいましょうぜ。。』



しかし、そうは問屋が下ろしてはくれんかった。。

未だに、陣痛の幅が広い。

8分~10分より下回らないのだ。

これにはどのナースも困り顔。


どんなに、開いてても、収縮が押し出す力に働きかける為、

結局又待つ羽目になった。



『あのぉ~。。点滴麻酔とっくに効果切れてるんですけど。。』

ナース曰く

『今から、無痛の麻酔技師呼ぼうか?それとも、又同じ点滴する?』

『同じ点滴するなら、さっきも言った様に、

無痛の処置まで又1時間あけなきゃないけどね』



究極の痛みを耐えながら、ここまで頭を使って悩んだ事が今まであったろうか。。

あるはずが無い。。。

そんぐらい悩んだ。

『今、無痛やっても、間隔が狭まりませんってなってタイミング外したら。。』

『同じ点滴が最初のように効くなら、そっちにして時間稼いだ方が良いのか。。』

優柔不断な性格も手伝って(笑)、決めるのに結構時間がかかったが、

どうにか、

『前回と同じ様に効くなら!(←ここ重要!)麻酔点滴で。。』

という事に決定した。

これが、もう一時間痛みに苦しむ羽目になるとは知らずに。。




麻酔点滴をもう一度つけてもらった。

前回は、初めてだったのもあってか、時間もかからずに、ほろ酔い状態になり、

効果全開!!だった。

しかし、2回目。

10分。。。。。痛い・・

20分。。。。。。。。。更に痛い・・・・

30分。。。。。。。。。。。。おい!効いてないし!!


Fee 『ジェレぇ~おかしいよぉ~効かねぇ~よぉ~!!』

ジェレ 『Fee。。ちょっと手が痛いんですけど。。(汗)』

Fee 『何でも良いけど、ナース!!』


ナース到着。

『あら、残念ねぇ~効かなかったのぉ~。。』

『確実に1回目の時より陣痛がはるかに痛みを増してるから、

効かなかったんだわ。1時間過ぎるまで我慢してねぇ』



『なんですとぉ~!!!あんだけ、効くなら!!(←ここ重要!)やるって言ったのにぃ~!!』


痛いときのイライラは更に痛みを増すようで、

仕舞いに、痛すぎて、声もでない。

良く、ドラマとかの出産シーンで

『ああああぁぁぁぁ~~!!!!!!!!!』

と狂ったように声を上げて居ますが、私の場合、それが全く無かった。

タダタダ、ジェレの手を握りつぶし、ベッドで痛みを散らす為に、

足バタバタ、体ゴロゴロし、黙々と声もあげずにひたすら耐える!

これが、FeeNeo流、痛みの耐え方なのだなと自分で再確認した。

しかし、この時、ジェレの腰マッサージが無かったら、

自分はどうなってたのだろうかと思う。

ジェレが書類記入とかに忙しくても、

陣痛が来ると、 『ジェレぇ~!』 と呼んでは摩って貰った。





どうにかこうにか、1時間耐え抜いた。。

もう、泣きたかった。

1時間経って直ぐの私の一言。

『とっとと、無痛の技師呼んでくれ。。』





16日 2:20AM。

私の要望どおり、技師到着。

今考えれば、聞いた話で、

『技師が来るの待ちきれずに、生まれちゃったのぉ』

って話が多かった上に、私の赤ちゃんはとても下の方に妊娠当初から居たので、

良く耐えれたなと思った。


技師が、装置の準備をし始め、早速、無痛の処置開始。

ナースに言われた様に、ナースの正面から抱きつくように、ベッドに座る。

この時、ジェレは。。?というと。。

ナースに、 『この処置の間あなたのやれる事は無いから、横で見てて』 と言われ、

ボ~っと、今にも泣き出しそうな顔で処置を見つめていた。



後から聞くと、

『あの時あまりにも不自然な光景を見て吐きそうだった。。』

との事(笑)

まぁ確かにあの太い長い針を、腰に直角に刺す光景を見たら辛いでしょう。。

私は、見てないから、どんだけ、異様な光景なのかジェレ程は感じれなかったけど。

感じなくて良かった。。(笑)



異様な光景を感じるもクソも、

ナースにシカッ!!と抱きついて、

『はぁ~ぁ~。。。。。。。。。。。はぁ~ぁ~。。。。』

と陣痛の痛みを自分の呼吸法で逃すのに忙しくて、それどころではなかった。

確かに、針が刺さる時は、痛いけど、陣痛の痛みの方が何100倍も痛いから。

しかも、運悪い事に、無痛の処置やってもらっている間に

何回も、 エクストリームリー陣痛 に襲われていて、

無痛の時特有の座っている体制が更にそれを悪化させた。


経験はたくさんあるだろうとは言え、

私担当のナースはとても小柄な人だったので、

きっと、私が力一杯抱きついてるのを支えるのは大変だったろう。。


ジェレ真っ青の、処置も無事終わり、

やっとで、ベッドに横になることができた。

さすが、無痛!!

一回目にやった、麻酔点滴なんかより数倍早く、効き目が出てきた。

良い感じで、効いてる効いてる!!

よし!左半身、感覚なくなってきたぞ。

数分後。。

左半身、殆ど何も感じない!次は右だぁ~!

。。。。。。。。。。右だぁ~!!

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。右だぁ~・・・・

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。右だぁ~??

あれ???

コレマタ、待てど暮らせど、右は効いて来ない。

ナースに説明すると。

『あらぁ~、右だけ効かなかったのね可哀想に。。ごめんね』

謝られた。。!!


ええ!!じゃあ、右半身は諦めろって事ですか!

まぁこれは人それぞれ効き方に個人差があるから、しょうがないのだが、

正直、ある程度全身効くのを期待していたので、右の痛みが異常に辛かった。

仕方ない。。

『自然分娩で体一杯痛みを感じて産む人よりかはよっぽど楽なんだ!!』

と自分に言い聞かせ、最善リラックスするよう心がけた。



3:00AM頃。

全身で痛みを受け止めてる時と比べれば大分楽なので、

いくら痛いとはいえ、ジェレとビデオ撮ったりと和やかに過ごしていると、

『さぁ~て!!Fee!これから仕事してもらうわよぉ~!』

と息ヨウヨウにナースが部屋に入ってきた。

『仕事??まだ、書類かなんか書くのかしら。。』

ととぼけていたら、

『Push!Push!の時間よ!』

と正され、

『あれ?まだ間隔狭まらないはずじゃあぁ~』

『Dr.まだ来てないけどぉ~』

おどおどしている間に、慌しく色々周りの準備が始められ、

ジェレもどう足を押さえるかとレクチャーされ、

とうとう、その時が来てしまった。


ナースが言うには、試し押しみたいなもんならしい。

Dr.が来るまでの練習みたいな感覚でしゃべっていた。


『おおおぉ~マジで始まってしまうのかぁ~!!』

この時の心音ゲージはジェレも私もMaxだったに違いない。

家で予習していた、いきみ方などを必死に頭の中で何回も回想していた。

『会陰、裂けないようにスルには。。えぇ~っと。。。』

うう。。イザとなるとはっきり頭に出てこないもんだぁ。。。



『よっしゃぁ~!もうどうにかこうにかやってやるぅ~』

と決意を固めた瞬間だった。










2005-09-28 12:43:49 2005-09-28 12:43:35



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