本を読めば『道は開ける』

本を読めば『道は開ける』

映画感想 「誰にでも秘密がある」(韓国)


ジャズシンガーでもあり、恋愛に積極的な三女ミヨンは、今までに「自分から男に夢中になったことはない」と豪語する。

そんなある日、付き合っていた男を振って、あらたに出会った男スヒョン(イ・ビョンホン)に、ミヨンは初めて夢中になってしまうのであった。

家族に紹介するために、ミヨンは家にスヒョンを招待する。

ところが、大学院生で恋愛経験の無い次女のソニョン(チェ・ジウ)や、セックスレスの主婦である長女のジニョンもいつしか、スヒョンに魅かれていって・・・、

ロマンチックな純愛を描いた韓流映画、ではなくてエッチなシーン続出?のロマンチック・エロ・コメディ。



満足できたかどうかと聞かれれば、満足できたし
楽しむこともできた。ただ、ストーリーに納得できたか
というと、ちょっと納得できない、という部分あり。

でも見終わった後の感じは(何も考えなければ)ハッピーエンドであるので、いやな感じはしないし、なんとなく愉快な気分になれる。

イ・ビョンホンが三女と付き合いながらも、次女にもちょっかいを出して、そして主婦でもある長女にも手を出して、なぜかみんな、元のパートナーと幸せになるという、とんでもないほどご都合主義のお話である。

同じシーンを三女、次女、長女の3視点からそれぞれ撮る
というちょっとこった構成が面白かった。

やはりなんといっても、次女のチェ・ジウ(役名ではなく
以後役者名で書く)のキャラクターが最高であった。
というか、彼女のキャラの存在なくしてはコメディにも
ならなかったのではないか。

イ・ビョンホンとのラブシーンでも、恋愛未経験のキャラクターが大いに発揮され、ドタバタとお笑いを誘う。

自分から無理やり初めてのキスをしておいて
「お願いだからあわてないで」
と言ったり、

道端でイ・ビョンホンのズボンを脱がしてしまうシーンは
笑ってしまった。

ラブシーンの時に服の上から見えたチェ・ジウの胸の谷間が
以外にもグラマラーだったのは驚き。

ただストーリー的には、三人娘がそれぞれ自分たちのパートナーと、くっついたり、よりを戻すシーンが全く描かれていないので、まともに筋を追っていこうとすると

「なんじゃこりゃ!」

となるのではないだろうか。

それと、長女役のハン・ジニョン(初めてこの映画で見た)が私的にはよかったので、あんなにコロッとイ・ビョンホンに落ちないで、もっと客観的な目でイ・ビョンホンの正体を探ってくれればよかったのにと思ったりもした。

さてイ・ビョンホンの正体だが、長女ハン・ジンヨンがが指摘したように、出会った人を誰でも恋愛状態にしてしまう、という「妖怪伝染恋愛男」なのではないだろうか。

天使というより、絶対、妖怪の方があっていると思いますよ、イ・ビョンホンは。(だから説明なしで、三女は元彼、次女は指導教官、長女は夫とよりを戻せた!)

私は初めて韓国映画を見たのだけれど
韓国語がとても美しく、自然に聞こえて心地よかった。

とくにチェ・ジウの話す韓国語は耳に残ってしまいまし
たよ。(チェ・ジウの話題だけですみません)

あとチェ・ジウと長女が屋台らしきもので食べていた
串にさした揚げ物は何なんだ。
韓国の代表的?な料理だろうか。

本作品は「About Adam」という戯曲をイギリスで映画化したものをリライトしたものだそうだ。
(「About Adam」は日本未公開だが、2月にDVDが出る予定だそうです)

イ・ビョンホン見たさのオバサマだけじゃなく、キュートで
エッチなチェ・ジウを見たい野郎どもも、ぜひ見てくれ!


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