しあわせカフェ&ショップ

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2005/04/28
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カテゴリ: カテゴリ未分類


 どうして、人間は平等ではないのだろう、
 と思っていました。



 以前、30年間も内戦が続いていた
 アンゴラという国を取材したTV番組を観ました。

 日本の3倍の国土に1300万人が暮らす、
 アフリカ大陸南部の国です。
 内戦の結果、現在、人口の6割が子ども、
 平均寿命が40歳前後、というのですから、驚きです。

 食料、水も不足していて、
 4人に1人の子どもが、
 5歳の誕生日を迎えることができません。

 一握りの裕福な人たち以外は、スラムに暮らし、
 養ってくれる大人のいない子供たちは、
 朝から晩まで働いています。

 それでも、「目の輝き」が違うんです。

 一袋20円のピーナツ菓子を売る13歳の少女は、
 週に1日だけの休みに、
 できる限りのおしゃれをして、教会に通っています。
 そこで、歌と祈りを神に捧げるのが唯一の楽しみなのです。

 内戦が長く続いたため、
 大人たち自身が学校へ通ったことがなく、
 教育の重要性が見過ごされがちです。

 子供たちも、学校へ行く暇があったら働いて、
 日銭を稼いでその日を暮らします。

 だから、学校へ通える子供たちは、本当に嬉しそうです。
 みな椅子を頭に乗せて学校へ通います。

 物資の不足でノートや筆記具のない子も多いですが、
 真剣に授業を聞いています。

 「将来何になりたいの?」と聞かれた子供たちは、
 お医者さん、先生、歌手などと、
 学校で学ぶ喜びに目をキラキラさせながら、
 将来の夢を語ります。

 そして、なぜその職業に就きたいのか、と尋ねられると、
 「家族を助けたいから」と口々に答えるのです。

 頭に縦断の傷跡の残る10歳の少年は、
 将来ジャーナリストになりたい、
 ジャーナリストになって、戦争をしてはいけないと伝えたい、
 と言いました。


 なんという視点の違いでしょう。
 物質的に恵まれた環境で、安楽に暮らしている
 日本人の口からは決して出ることのない言葉です。

 長く続いた内戦という悲惨な状況の中で、
 肉体的にはボロボロで、貧しい彼らです。
 でも心の中は、
 私たちよりずっと成熟しているのかもしれません。

 もちろん、悲惨な状況より、
 恵まれた状況の方がいいに決まっています。
 でも、精神、というレベルで見たら、
 悲惨な状況と恵まれた状況と比べて、
 どちらがより勝っているとは言えないのではないでしょうか。



 自分ではなく、家族の役に立ちたい・・・・・。

 アンゴラの子どもたちの思いは、純粋で、
 しあわせに直結しているように思えたのです。

 情報にあふれ、しあわせになるために、
 たくさんの本を読み、時にはセミナーに出席し、
 自分探しをしなければ満足できない日本人。

 それでも、しあわせは見つからず、
 しあわせは、お金か、愛か、仕事か、
 などと堂々めぐりの日々。

 アンゴラの子どもたちの、
 自分のためではなく、大切な家族のために生きる、
 というシンプルで純粋な願い。

 それは、私たち日本人が、長い時間とお金をかけて、
 それでも得ることのできない究極の心理なのでは?

 そんな気がしました。


 生きてさえいればいい、というのはもちろんそうです。
 戦争で、食料不足で、その他悲惨な状況で
 命が失われるのは本当に悲しいことです。

 個人的には、戦争は絶対反対ですし、
 どのような形であれ関与してはいけないと思っています。

 それでも、彼らは、そんな中で、
 自分の状況に満足する術を身につけることができました。
 生きることの大切さ、他の人の役に立つ喜びを知っています。

 彼らの目の輝きを見れば、内面の幸福感がわかります。
 他の人をうらやむことのない、
 自分なりのしあわせを知っているのです。

 私たち、物質的に恵まれた日本人はどうでしようか。
 自分を見失って、自分探しに時間もお金もつぎ込んでいます。
 一見、しあわせな状況でありながら、
 しあわせを見つけることができないのです。

 物質の富を得ることに必死になって、
 借金を重ねたり、家族とすれ違ったり。

 学校に通う意味、人生の意味を見出せずに、
 生きる力をなくしてしまう子どもたち。
 毎日が楽しければいい、と放蕩に身をゆだねる若者。

 みんな、しあわせじゃありません。
 目が死んでいるのです。

 体は生きていても、こころが死んでいるのです。
 多くの日本人はそうではないでしょうか。


 ですから、冒頭で述べた点ですが、
 精神の成長という点で考えると、
 日本人もアンゴラの人々も
 ある意味、平等なのだと思いました。

 圧倒的強さで迫ってくる悲惨な状況からの方が
 大切なことを、学びやすいのかもしれません。

 どんな出来事も、
 どんな状況も、人生の教科書なのです。
 そこから、学び、何かを得るのです。

 立場の違いはどうしようもないことです。
 貧しい人も、富んだ人も、
 それぞれの人生から学ぶしかありません。

 学ばなければ成長できないからです。
 成長できなければ、しあわせにはなれないと思います。

 毎日の生活をきちんと送ること、
 自分を正しく評価すること、
 自分を広げ、誰かの役に立とうとすること・・・。

 人生の教科書には、
 きっとそんなことが書かれているに違いありません。





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Last updated  2005/04/29 02:29:09 AM
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茶キチ@ Re:かまくら香茶庵(後編)(02/19) 初めまして。お茶好きです。 2004年頃…
ふぅじん。 @ Re:過去生リーディング体験(02/10) 私はある方の娘と言われましたよ(笑)
Coo-Coo @ Re[1]:今日から復活しますね(02/05) ふぅじん。さん >ご無沙汰しました(^^♪ …

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