・語学学校での1年 2

・語学学校での1年 2


移った語学学校で三ヶ月目。生活のペースが決まってきた。
私はだいたい夜9時過ぎには宿題や復習を終えていた。
週に2、3回宿題を終えてから私は海沿いのホテル内の散歩に行った。
ホテルまでの道のりに、日本人はあまり入らなさそーなレストランがあった。
時間が時間。お客はいつも、ほとんどいなかった。私はそこにオーダー
ストップぎりぎりに入り、コーヒーを頼んだ。がらんとした店内。
そこで一人のおじさんが話しかけてきた。その店のオーナーだった。

「旅行なの?」
「いいえ、パートタイムの学生です」
「日本人?昔、大学で日本語専攻したんだけど忘れちゃったよ」
「英語でなんとかなると思いますよ(笑)」

私はそのおじさんとウェイトレスの女の子と話すようになり、学校だけの
英語、から時々抜け出した。店が閉まる1時間前が狙いどき。ヒマになった
2人と思い切りフリートークが出来た。週末、彼とランチに行って、おっきな
パフェをごちそうしてもらったりもした。たとえハワイ独特の英語であっても
おしゃべりな私には一日数時間の学校と、週末だけ会う英語オンリーの彼との
会話だけでは不十分だったから。家族へのプレゼントを買うためのブランド
ショップ。閉店2時間も前になれば店員さんたちはヒマになる。あれこれ
選びながらの会話。彼らには下心はあったかもしれないが、こっちは「話したい」
という下心(笑)。ささやかな努力はあちこちでした。
ロコの友達を作る機会は残念ながらなかったから。

もちろん努力ばかりしていたワケではない(笑)。
コンドが近所だったH君のトコでF1のゲームにハマったこともあった。
一人でごはんを食べるのは味気ない。H君やM君を呼んで、日本食ディナー
の時もあった。

2ターム目も私の文法力はたいして進歩を見せなかった。
しかし私はここで初体験をする。私はクラスの後に海に行ったことがなかった。
とにかく宿題を先に終わらせたかったから。
それが2ターム目に同じクラスになったSちゃんに誘われ、数人のクラスメート
と海に行ったのである。滞在半年以上たって、学校の後の初めての海!
それなりにフラストレーションは溜まっていたのだろう。学校を忘れて
思いっきり楽しんだ。Tちゃんがなかなか海から戻らず、とても心配したことを
憶えている。

3ターム目。私は同じクラスに残留。先生は変わったが、クラスメートは
あまり変わらなかった。しかしここで後に六本木によく誘ってくれるJちゃん
と知り合う。
宿題の量は減り、私は中だるみ。学校のパソコンで友達にメールを送り
まくっていた。そんな私でも、二ヵ月後、とうとう一番上のクラスに勧め
られてしまったのである。



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