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入試が近づくにつれ、卒塾生が在塾生たちに差し入れを持ってきてくれる。袋いっぱいに買ってきてくれていたりすると、つい「大丈夫なのか?」と聞いてしまうが、「私も先輩からもらったからね」と言われると、こんな伝統もありなのかなと思ってしまう。ありがとうね、みんな。さて、倍率も出たことだし、前期入試も一週間を切った。どんなのん気な子でも、さすがに焦りが出てきたようだ。残りの時間は、どんな人でもイメージができるまでに絞られてきた。これから後期入試までの4週間。さすがに1日も勉強しないなんて人はいないだろう。であるなら、まずは抜かれないこと。そして、抜くために精度を上げること。時間で差をつけられないのなら精度を上げるしかない。今まで反復は3回していたとしたら、2回でできるように集中度を増す。意識を高める。焦らない。どうせ時間は限られている。一発逆転は無い。一気に伸びることなど無い。マジックは無い。一つ一つ確実に積み上げていくしかない。それしかない。焦らない・・・悩まない・・・集中・・・集中・・・
2008.01.30
倍率が発表になりました!明日の朝刊には掲載されますので何も焦る必要も無いのですが(笑)。一刻も早く塾生には伝えたいので、塾生の受験校の倍率だけ掲載します。(県公立高校の前期入試倍率はこちら) 募集人員 / 男 / 女 / 合計 / 倍率朝 霞 80 / 211 / 179 / 390 / 4.88朝霞西 80 / 184 / 203 / 387 / 4.84大 宮 80 / 279 / 247 / 526 / 6.58川口北 80 / 259 / 220 / 479 / 5.99川 越 90 / 454 / - / 454 / 5.04川越南 90 / 202 / 288 / 490 / 5.44所 沢 80 / 193 / 197 / 390 / 4.88所沢北 90 / 289 / 218 / 507 / 5.63所沢中央 80 / 105 / 164 / 269 / 3.36 所沢西 80 / 214 / 214 / 428 / 5.35 豊 岡 98 / 91 / 145 / 236 / 2.41和光国際 40 / 84 / 87 / 171 / 4.28市立浦和 112 / 328 / 421 / 749 / 6.69最後に・・・塾生ではないですが、応援しているSさん。(私書箱にてご相談を受けている数人の内の一人)和光国際〔外国語科〕 48 / 14 / 68 / 82 / 1.71今年は運がいい!可能性が十分にあるよ。がんばろう!!
2008.01.30
先ほど帰宅して遅い食事。ビールをグラスに注いで、新聞に目を通す。ん「中学受験率 2割時代」と題し、書かれたその内容にびっくり!!小学校6年時の年間塾費用100万~149万円は???マジですか?間を取って125万とすると、なんと月に10万強ありえない・・・それが小学6年だけってことは、それ以下の時もお金はかかるわけだから、う~ん・・・考えたくなくなる数字。で、志望校に受からなかったらどうするんだろう?それに、私立中って言っても、それだけ払うに見合う学校なんて、ほんの一握りに過ぎないでしょうに。受験に要する塾代だけではなく、入学後の費用もありますし。。。超難関中高一貫校や有名大学付属校ならいざしらず、果たしてそれほどの意味はあるんでしょうか。大学実績ったって、そんなにもいいですかね。MARCH以上に何割行けるんでしょうか。いいとこ5割?それ以下の学校が多いんじゃないでしょうか。う~ん・・・一体?しかし、時間にお金に労力や気遣い、こんなにも懸けて入学してくる生徒(保護者)。 教えるの大変だな、私立中の先生方は。これで模試の偏差値や大学の進学先が芳しくなかったりしたら・・・これじゃあ、ゆっくり基礎学力だとか言っていられない。勉強一辺倒の指導になってしまうんじゃなかろうか。やりたくないな(^_^;)。受験指導に追われたら、いい教育なんてできない。(受験指導を通じて行わないといけないと思う)モンスターペアレントって、そのうち私立中の方が深刻になってきたりして。
2008.01.26
今日は残念なことと、それと同時に、最っ高にうれしいことがありました。・・・と、そのことを書こうとしたら、相棒のTが既に自身のブログで書いている。仕方なく割愛。ただ、その生徒(兄の方)は会うなりガシッと抱きしめて、東京へ行っても頑張れよ!と想いを伝えました。さて、書くネタが無くなったので1つ。先日、前回の記事で書いた「方針の転換」を現小6に試みました。僕は、小学生には「種を蒔く」という意味で、自分が尊敬する人間像、カッコイイと思う生き方、そして、今の社会の仕組みなどをよく話すようにしています。中学校の話、受験の話から、高校の話、そして大学、就職の話・・・最後はいつものように、『目標は「自立」「自活」。そして、自分の大事な人たちを守れる力を持つ事。さらに、もしできるなら、周囲の人たちにありがとうと言われるような、幸せを与えられるような人になろう!』で締めました。何のために学ぶのか。何を求め生きていくのか。自分の話、友人の話、見聞きした話などを踏まえて、今、僕ができる限りの想いを込めて話しているつもりです。そんないつもの話の中に、この日はちょっとだけ「浦和(一女)・大宮・川越(川女)」がどれだけすごいか、目指すべき価値のある学校かを入れてみました。さて、小学生にとって県内最高峰、上位3%しか通ることのできない関門はどう見えたのか。「そんなに難しいんじゃオレはいいや」「私はそんなところに行けるわけ無い」そんな声が聞こえてきやしないだろうか・・・しかし、僕が話し終えた後の彼らは、僕が期待した以上の反応!「自分の夢を、誰彼構わず語る必要は無い。」と、僕が言ったものですから、授業後にこそっと、僕のクラスの生徒一人ずつ聞いて回ったのですが、みんな上位校、川越や大宮、浦和などの名前がバンバン挙がりました。彼らなりの根拠、それはうちの卒業生が平均偏差値で60を超えているということ。昨年、『28人中、19人が偏差値60以上の高校へ進学している』ということのようです。100人の中で3位なら無理そうでも、この28人の中で19位なら行けそうだと思ったようで(笑)。偏差値60は60なので、同じことなんですけどね。さらに、今年の3年生は、川越・大宮を志望している生徒が5人もいるということも、根拠になったのかな?さあ、後輩たちのためにもラスト1ヶ月!この5人だけじゃない、私立単願3名を除く25名!伝統を創ってくれよ!!
2008.01.25
浦和高校と共に長く埼玉県の教育を引っ張ってきた伝統校、「川越高校」昨年も、早慶にのべ166名(浦和高校に次ぐ県内2位)もの合格者を出した屈指の名門校が、ここに来てついに動くようだ。※ 念のため … 県内2位は、当然の様に早稲田本庄と慶応志木の2校を除いた上での順位です。この2校は共に系列大学への進学はほぼ100%なので。川越高に難関私大コース ~読売新聞~県立川越高校(吉沢優校長)は、今年春以降に入学する生徒を対象に、難関私立大学の合格を目指す「早慶上智コース(文系)」を設置する方針を明らかにした。難関私大に焦点を当てたコース設置は県立有力進学校では初めてで、新たな試みとして注目されそうだ。同コースは3年生が対象で、進級前の2年生時に、文系志望の生徒が「国公立コース」と「早慶上智コース」を選択する。従来は文系コースは一つで、国公立と私立で分けてはいなかった。早慶上智コースを選択すると、体育などの必修科目以外は、すべての授業を私立の主要受験科目である「国語・英語・社会」で固めることができる。生徒の希望を優先させるが、同校では国公立コース3クラス、早慶上智コース1クラスの設置を見込んでいる。
2008.01.24
うちの塾では、8期生28人中3人が私立単願(第一志望)。今日、そのうちの最後の1人の報告を受け、これで3人全員が見事合格。私立入試は、それまでの成績で合否がほとんど決まるので、爆発的な感動は少ないものの、それまでの成績が良かったからこその合格。しみじみうれしさが込み上げてくる。「よかったね、今までがんばってきたからこそだ。」本人から直に合格の報告を受けていない生徒もいるので、併願合格の生徒たちも含め、生徒にはそう伝えたい。何年も教えてきた生徒たち。それだけに感慨もひとしお。特にMちゃんは小6からだから共に過ごしてきた年月は4年にもなる。なんか・・・この感情を表す言葉が見当たらない。毎年のことだが、なんかいい言葉は無いだろうか(笑)
2008.01.24
すでに「弁護士」「税理士」と顧問契約をしているうちの会社。昨日は「社会保険労務士」という方を塾にお招きしてお話を伺いました。「社会保険労務士」僕は今までその名前さえも知らなかった職業。どんな仕事かというと、要するに雇用に関する法律全般のスペシャリスト。仕事の内容は主に、雇用契約書の作成や社会保険(健康保険、雇用保険、厚生年金保険、労災保険など)に関する助言や申請の代行。大まかに人事に関する諸業務についての助言や代行だそうだ。なるほど、相手は「労働基準監督署」ってことだね。というわけで、さっそく契約しようと思う(笑)。しかし、こんな小さな会社なのに、法律関係はガチガチ。「(こんな規模で)「弁護士」に「税理士」ですか!?」社会保険労務士の先生も、感心(驚愕?)していらっしゃいました。まぁ、石橋を叩いて行きましょう。何かあってからでは困る、自分らだけでなく生徒たちにも迷惑をかけてしまうのだから。しかし、やっぱりプロはすごいですね。(見る目を持っていれば、ですが)僕らもそうですが、それで仕事をしているということは、365日、その件について考え勉強しているということですから。話を聞いてみると、予想だにしないとんでもないことができたりするものです。「知らない事はすぐに聞く」「なんでもかんでも自分でやろうとしない」大人になって、自分で事業をしてきて、痛い思いをいっぱいしてきて学んだことです。「こんな仕事があるんだよ」なんて、生徒にも話せる職業が増えますしね。※ 友人の弁護士には法廷でのやり取りなど、税理士の先生からは、税理士のなり方やその仕事内容について、伺ったままを、授業で生徒たちに話したりできる。これも大きいメリットだと思います。実際、その影響で職業を決めた生徒もいるくらいですから。
2008.01.23
明日から3日間、私立前期入試が行われます。事前に相談をした上での推薦受験ですので、落ちることは滅多にない、とはいえ、なんか落ち着かない女の子たち。一方、男の子たちは私立など眼中にないようで、ただ黙々と第一志望の県立対策。例年にないくらい対照的な入試前でした(笑)。どちらが良いとかはないんですけどね。緊張感は自分の力を引き出すために重要な要素のひとつ。明日の結果が、第一志望である県立入試に向けて、意味あるものになりますように!
2008.01.22
中学受験情報誌を読んで(今更かもしれないが)知ったこと。その雑誌では、『親が知らない私立の常識 本当のリスクとメリット』と題し、保護者の方々が風評によって誤解、失敗してしまうケースが目立つとして、5つの誤解を1つにつき1Pも割いて解説していました。うちの塾は高校受験しかしていません。そのため、中学受験については、自然に耳に入ってくる情報しかなく、自分で調べたり、聞きに行ったりなどをしない分、高校受験情報と比べれば何十分の一程度です。しかし、中学受験が首都圏ではブームと聞いてはいましたが、まさか、こんな誤解をされているとは。(ホントですかね?)誤解1 公立中+塾代を考えると私立は高くない。⇒ そんな訳ないじゃないですか(笑)。すっごい高い個別指導塾なら別かもしれないですけど。それに、この雑誌にも書いてありますが、私立へ行っても通塾率はほとんど変わりませんし。ちなみにこの話、よく高校受験の際にも聞かれるんですが、私立高校だって塾へ行く可能性は非常に高いですから、公立が私立と学費が結果的に変わらないなんてのは単なる噂です。誤解2 私立にはいじめがない。⇒ ありえません。言うまでも無く。これについては、この雑誌は厳しい書き方をされています。「私立中学に対してファンタジーを持つ保護者がけっこう多い」この雑誌、朝日新聞社発行の有名な雑誌なんですけど、厳しいですね(笑)。誤解3 難関私立に入れば将来は保証される。⇒ 小学校卒業の12歳くらいで将来が保証されるわけがありません。人間は、完全に自我ができてからが勝負です。誤解4 私立は公立より教師の質がいい。⇒ この雑誌では、何を持って質がいいとするかについて、考える必要があると書いてあります。授業内容とするなら、選抜された一定の学力、意識を兼ね備えた生徒が集るのですから、その内容はおのずと高くなります。教師の学力、意識も、競争原理が働いている分、私立の教師の方が概ね高いであろう。しかし、教育にはどうしたって相性というものがある。相性が合わないのなら、そのすべては無力。その点、公立は人事異動があり、派閥の強さが私立に比べ弱いので、相性問題で悩むことは私立よりも少ない。要約すると、このように書いてあります。相性に悩むこと、私立の方が多いんですか。驚きですね。公立でも相性問題はよく聞くので。。。う~ん・・・ちょっと信じ難いような気が(笑)。それ以外は、ほとんど同意見です。誤解5 リーダーは私立の方が育つ。⇒ 意味不明です。リーダーは言葉通りリーダーですから、全体を導くわけで、そのためには何らかの形で秀でていなければなりません。そういう意味では、どんな集団だろうが、一定の割合でしかリーダーは生まれないのです。もちろん、リーダーにならなければ、その資質も磨かれないであろうことは言うまでもないでしょう。これは、僕が私立中学をいまいち薦めたくない大きな理由のひとつですが、小学校まで優秀であった子どもが、私立中学へ行って下位に甘んじ、その時に適切な声かけをされたらよかったんでしょうが、そのまま「自信」を失くしていってしまうケースは、毎年のようにあると、私立中の先生からよく聞きます。こう考えると、やはり学校選びは難しいですよね。高校受験なんかよりも、はるかに難しい。ちなみに、上記の5つの誤解を見て、「じゃあ私立中って意味ないじゃん」って思われた方は本来、私立中など考えなくていい方なのだと思います。なぜなら、私立中最大のメリットは、この5つに関係ない、もっと別のところにあるからです。風評などに影響を受けず、私立中側の担当者の営業トークにも乗せられず、私立中学へ進学させるメリットもデメリットもしっかりと見た上で、私立受験を考えている保護者の方からすれば、こんな誤解なんてしない、いや、むしろバカバカしいと思われるでしょう。私立中学最大のメリット、それは、空気。人は人によって感化されます。環境によって作られていきます。そこにある空気が、「当たり前感」が、人格を形成する上で、土壌を形成する上での肥やしとなる。自我がまだ定まってはいない、思春期前の子どもに吸わせたい空気。『ここの生徒たちと同じ気質の人間に育てたい。』これが私立中学を選ぶ際の唯一のポイントではないでしょうか。それ以外は、たいていの場合は高校からで十分、いやむしろ高校からの方がいいことが多いですよね。
2008.01.21
ここから県立後期入試まで今日を入れて38日。とはいえ、願書の提出最終日が2月20日。その日以降は心理的にも、まさに「まな板の上の鯉」状態だろうから、しっかり腰を据えていられる期間は、ぴったり1ヶ月(31日間)とみていい。「もう1ヶ月しかない。。。」もし、このブログを読んでくれている受験生で、そんな風に思ってしまっている人がいたら、そんなに悲観的にならないで大丈夫!だと言いたい。以前にも書いたが、君たちの1日は、君たちが今まで生きてきた日、学んできた日に対する比率が大きい。大人よりも、大学生よりも、高校生よりも、ここから伸びてくる可能性は高い。落ち着いて取り組んで欲しい。まだまだ勝負はわからない。気休めなんかじゃない。実際にここから逆転してきた例を多くはないものの見てきたんだから。それに、どうせ思い詰めたって、悔やんだって、時間は戻らないのだ。今ある時間を有効に使おうじゃない。日にちについては、few より a fewで時間については、little より a littleで、ね。
2008.01.20
『子どもの自主性を重んじては、教育やしつけなどできない。自主的な判断が正しくでき、自立できるようにするのは、教育の目標であって、子どもに求めるものではない。』週刊朝日 臨時増刊「2008 一流校に入る」より。
2008.01.19
広告を作るにあたり、今年に読んだ本や雑誌にざっと目を通している。こうやって改めて読み返してみると、ふと気づくことも多い。気づいたことのひとつ。「つかず離れず適度な距離を保つ。」「放任ではなく、遠くから見ているというメッセージを送り続ける」こんなフレーズが多い教育雑誌。でも、子どもとの距離なんて、比較しなければわからないことですよね。一般的な家庭よりも、子どもに対する距離が近くなっているか遠くなっているか、教育者から見て、適性か否かなんて、果たして自分だけで判断できるのでしょうか?きっとそういうところは自分ではどうしたって気づけないところ。だとしたら、子どもへの距離、接し方を「指摘」ではなくて「助言」、願わくば一緒に悩めるような関係を、保護者との間で築いていけたら・・・。他人に言われたくないデリケートなところであることは重々承知しています。だからこそ、塾生の保護者の方々とは、それができる関係を作っていきたい、そう思いました。
2008.01.17
前回、平成22年度入試からの選抜制度の改定について要点だけを書いたわけですが、その中身はまだまだ定まってはいません。『当日点(500)+3年間の評定+生徒会活動+部活動+各種検定+総合的&選択教科』の総計で選抜すると言われると、「うわぁ!じゃあ通知表重視になるんだわ」「うちの子は生徒会長なんてガラじゃないのに!」「英検も漢検も何でもかんでも受けさせなきゃ!」「部活は強い部活に入るように言わなきゃ」とか、つい慌ててしまいがちです。でも、ちょっと待ってください。まだまだそれぞれの項目の内訳が決まっていません。もし、それぞれの配点がこうだったら。。。当日点(500点)3年間の評定(100点)生徒会活動(10点)部活動(10点)各種検定(5点)総合的&選択教科(5点)合計 630点満点かなり偏らせましたが、これなら、やはり当日点重視と言えるでしょう。実際、評定の扱いがここまでは無いとしても、生徒会や部活動などが高配点となることは、(少なくとも上位校では)ないのではないでしょうか?現行の様にある程度は高校側に配点を任せられるとしたら、きっとそんなにバカげた物にはしないはず!そこに期待したいところです。
2008.01.15
ということは、今まで書き溜めてきたマル秘入試情報。まとまったらアップしようと思っていたのに。・・・意味ないじゃん。そうか、今まで集めた情報もほとんど役に立たなくなるのか・・・。情報網は残るのだから、また集めればいいんだけれど、なんか・・・もったいない。
2008.01.14
埼玉県の入試制度が大幅に改定される。実施は平成22年度入試からなので、現在の中1生からは、この入試制度の下で選抜されることとなる。重要な点だけを抜粋し要約すると、・調査書の中の「特別活動の記録(生徒会や部活動など)」と「その他の項目(選択教科の学習、総合的な学習、各種検定など)」も数値化し、「学習の記録(=評定)」に合算する。・その「新・調査書」と「当日点」を合計して上位から選抜していく。・1教科40点満点を100点満点へ変更する。つまり、『当日点(500)+3年間の評定+生徒会活動+部活動+各種検定+総合的&選択教科』の総計で選抜するということ。今までは通知表ですら軽視。当日点重視の選抜だった。そのため、一発逆転が多く見られ、二番手校でさえも「オール5」で受かるとは限らない、という、あたかも大学入試かの様な選抜になっていた。通知表が軽視、ということは、自由に出願可能なわけで、結果、人気校に受験者が集まり、上位進学校では軒並み倍率が1.5倍~2倍!不人気校は1.0倍を下回り全入状態という不合格者続出の入試が行われてきた。これが、平成22年度入試からは大きく変わることになるだろう。事前である程度勝負がついてしまっているとすれば、無理して突っ込む気にもならない。倍率は落ち着いていくのではないか。・・・とすれば、今までのような、1,2年生の内に、ゆっくりと時間をかけて基礎学力の定着、自主学習の姿勢を身につけて、3年で爆発!!というような悠長なことが言っていられなくなる(かも)。これからは1,2年でさえも、ある程度は結果を追う必要があるな。今までは通知表をほとんど無視してきたけど、これから中1に関しては少しずつ意識していこう。しかし・・・もし、通知表だけでなく、生徒会や部活など、こんなにも多くの項目を数値化したらめちゃくちゃ歪みが出てしまうような気がしてならない。僕らは、決められたルールの上で戦うのみなのだが。。。
2008.01.14
技術は後から付いてくる。それよりも大事なのは気持ち。気持ちがあれば、技術は後からでも身につく。気持ち次第で加速度的にうまくなる。よく言われることです。さて、これは真理として、では入試を1ヶ月前に控えた状況で、今からどうするべきか。ここが大事ですね。僕の答えは、『日々を大切に過ごす』当たり前のことですが、それ一点に尽きると考えています。やっぱり一発逆転なんて無いんです。偶然はありえますが、そんなのは長い目で見ればむしろマイナスです。変に偶然でうまく行ってしまったら、次にもまた偶然を期待して、準備を怠ってしまいますからね。やはり精神は一朝一夕で磨かれません。毎日を試合にして、場数を踏んでいく。それしかないのではないでしょうか?でも、裏を返せば知識はあるのです。実力はあるのです。足りないのは精神、ただその一点。若さは可能性。1日の大きさは、僕らの予想をはるかに超える。なんてったって、彼らの1日は「1日/5478日(15年)」。僕らの1日とは濃さが違います。僕の1日なんて「1日/11688日」ですからね。今まで、ここ1ヶ月から大逆転した生徒も数人ではありますがいます。彼にできたことが、あなたにできないはずはない。焦っても状況は変わらないんだ。毎日を「今日はよくやったな」と思って布団に入れる、そんな1日を積み上げていこう。『あなたが無駄に使ったのは過去の時間だけだ。明日の時間はまだ使われていない。』-フランク・ベドガー-
2008.01.12
各教科を1日1教科ずつ5日に分けてやると最難関校(川越・大宮・浦和)の合格ラインである170点に届く。しかし、1日で5教科を通してやらせるとなぜか2番手校ラインの150~160点程度しか取れなくなる。毎年、幾人か出てくる例だ。一方で、1日1教科に分けようが、5教科通してやらせようが、点数が変わらず170点ラインを維持できる生徒もいる。ちなみに、授業内において、両者の知識には、質も量ともにさほど変わりはない。いや、むしろ面白いことに、前者の方が上回っていることも多い。違いはどこか?僕は、日々の意識の差から来る、1回1回のテストにかける想いの強さ。くぐりぬけて来た緊張感ある戦いの数ではないかと思う。同じテストでも、目標点によってその相手(テスト)の強さは変わるのだ。1問をミスったとき、心に残る怒りや苛立ち。その深さは、目標が高ければ高いほど深くなる。そりゃそうだ、170点を超えるためには、1教科に3問間違ったら借金となってしまい他の教科で貯金しなければならなくなるのだから。そう考えれば、笑えない。笑みなど出ない(表面上は繕って見せたとしても)。そうしてくぐりぬけて来た試合の数。その経験値が違いを生むのではないかと思う。実は、そんな僕もこの仕事を始めて数年間、理解の早い生徒が上だと思っていた。応用力があり、学習意欲も高い。そんな生徒が最難関校へと行くのだろうと。しかし、現実的には違う。気持ちの強い生徒がなんてったって強い。1問にかける集中力が違う。ミスをした後の修正する力が違う。とにかく1問を取ることに貪欲なのだ。スマートさなど二の次。泥臭くとも取りに行く。そんな強さ。あれの姿勢は、あの能力はやはり場数で鍛えるしかないと思う。それも、より緊張感ある中で。。。以前、ノルディック複合で活躍した荻原兄弟の弟、荻原次晴氏の話で興味深い話があった。「自分は、兄健司と双子で遺伝子的にも才能は全く同じなはず。でも、結果は明らかに違った。兄はワールドカップで前人未到の3連覇を含む、通算19勝(フィンランドのハンヌ・マンニネンに次ぐ史上2位の記録)。オリンピックもアルベールビル、リレハンメルと2大会を連覇。キング・オブ・スキーと呼ばれた。比べて自分はどうだったか。ワールドカップでは4位が最高。オリンピックでも長野の5位が最高。同じ家で、同じものを食い、同じ指導者について、同じように過ごしてきたのに、何が違ったのか。それは、練習しているときに見ていた先。辛い練習をしているときに考えていること、目指している場所が違っていたように思う。」詳しく覚えてはいないが、そんなようなことを言っていた。
2008.01.12

僕は歴史学科卒である。現在、塾での担当科目は英語であるが、専門は社会科で、教員免許も「中学社会科」と「高校地歴」。学生時代は英語とはまったく無縁だった。そんなようであったから、塾で英語を教えるとなった当初、どこをどうしたらよいのか困った。どちらかと言うと、感覚でやっていた感があった自分の英語。感覚と割り切らなければやってられなかった高校時代。あれをどう伝えればいいというのか。あれこれ考えた結果、「感覚と割り切らなければならない苛立ちを壊してやろう、言語を論理的に組み立てて理解させてあげられないものか。」想いはそこへと向かった。英語を『話す』『聞く』なんてのは、将来必要だと思ったときに、それこそ自発的にやるようになる。それからでも決して遅くはない。中学時代、そんなのよりも重要なのは、論理的に、抽象的に、物事(言語)を処理していく能力の育成にこそあるはず。そこから、独学で入門書から学び始めた。わからないところは、ネットでとことん調べた。それでもわからないところは、親友の愛媛大学助教授(言語学)に電話やメールで聞いた。そうやって、今の力を身につけた。今も勉強している・・・のだが、最近勧められた『言葉とは何か』丸山圭三郎著※ 表紙がフランス語で書かれています。ソシュールの第一人者の方らしいが。。。とにかく理解するに時間がかかってしまう。でも、理解しちゃる!・・・いつか。
2008.01.12
昨日、塾にメールをくださいましたT様。ご連絡ありがとうございます。新所沢教室長となるTの記事にもありますが、なぜかT様のアドレスにお返事をお送りすることができません。そこで、このブログをもって、T様へのお返事に替えさせていただきたいと思います。何卒、ご理解くださいますようお願い申し上げます。さて、新校舎の募集についてですが、ご心配されていますような「予約」のようなものは一切、行ってはおりませんので、入塾の枠は当然ですがございます。現在、2月下旬に広告を配布し、3月に募集開始の予定でおります。どうぞご安心下さい。それでは、3月の保護者会にてお会いできることを楽しみにしております。ありがとうございました。
2008.01.11
以前、このブログの私書箱にメッセージを送ってくださったKさん。彼は今年の2月をもって神奈川県大手塾を退社し、同僚のYさんと共に小田原で私塾を開校する。彼はこのブログを見て、非常に興味を持って下さったようで、わざわざ東所沢まで来て、いろいろメモを取ったり、質問を投げかけたり、非常に真摯な態度で接してくださった。にもかかわらず、忙しい最中であったために、役に立てる話ができたか自信がなかった。まだまだ伝えたいことはあったのではないか。そういった心残りから、今回、Kさんとその同志Yさんを新宿にお呼びし、そこに親友ブラックを加えて、勉強会を開くことにした。(ブラックは忙しかったようで、無理を聞いてもらい申し訳なかった)5時から11時までの6時間。僕の持てるものの中で、開校当初に必要なものを大方、伝えることができたように思う。ぜひ彼らの想いを地域に根付かせてもらいたい。しかし、いつの間にか後輩が増えていく。若手だとばかり思っていたのに。。。(笑)。(Kさんなんて5歳も下)そういえば、学生の頃、40~50代の先輩が何にも知らない、礼儀知らずであったであろう僕に、なぜにこうも教えて、助けてくれようとするのかがわからなかった。「何か下心でもあるのか?」とさえ思ってしまったものだ。そういえば、今も僕らのことを気にかけて下さり、時々連絡を下さる河合先生も、出会った当初、なぜこんなにも良くしてくれるのか、いぶかしんだこともあった。(先生、申し訳ありません)でも、そんな気持ちが少しわかった気がする。伝えたいんだ。成功して欲しいんだ。そして、彼らの中からたぎる炎。みなぎるパワーに触れたいんだ。決してもらってばかりじゃない。しっかりとあげられていたんだな。昔を思い出し、そう思えた1日でした。人ってすばらしいな、大人っていいなって幸せにまた1つ気づいた、そんな1日になりました。Kさん、Yさん。ありがとうございました。
2008.01.10
教育業界では、正月は単なる中休み。1年の計は元旦にはなく、4月1日になるだろう。とはいえ、どうしても神妙になるこの日。注:この記事は正月に書いたものです。まだ早いが昨年を総括して、今年の目標を立ててみたい。今期は、前期の7期生で完成した指導法が本物なのかどうか、それを確認したい、立証したいというのが一つの目標であった。やはりいい結果が何年も連続していなければ、そこには偶然の可能性も残ってくる。高校も保護者の方々が選ぶ際には、進学実績、しかもそれがどれだけ安定した結果なのかが求められる。東大がたまたま1人出たくらいで、他の生徒が良くない、または、それが続かない。それでは本当の意味で教務力を表さない。それは塾も同じだろう。「この塾に入れれば、必ず○○高校レベルにはなる」この評価をいただける塾など、この国にいくつあるだろうか。それを追い求めたいと思った。それを確かめた1年。結果としては、満足はしていないものの、2年連続で平均偏差値60をクリアすることができた。もちろん新たな課題は出てきたが、とりあえず自分の中では立証することができた。これで、どんな生徒でもある程度までは上げられる技術を手に入れたと思う。さて、次なる課題。それは「川越・大宮・浦和」への進学。今までは偏差値を追っていた。学校名はどうでもよかった。なぜなら「高校を選ぶのは自分」でいて欲しかったから。偏差値が上がれば、選択肢が増える。選択肢を増やしてあげて、後は自分で好きな高校を選びなさい。これが今までの教務方針だった。しかし、近年思うのは、偏差値が上がっていっても、川越・大宮・浦和レベルに達しても、必ずしも生徒はそこを狙おうとはしないということだ。誤解されると困るので補足しておくが、別に川越・大宮・浦和を受けてほしいとはまったく思っていない。ただ、「最難関大学へ進学したい」と言いながら、「川越・大宮・浦和は無理ですよぉ」というのは、やはりどうもおかしいような気がしてしまう。数値が達していても、なぜか彼らは敬遠するのだ。そこを目標と、本心からしてくれないのだ。(今年は、そのレベルの生徒が6人いると思う。実際に結果もそこに達している生徒は4人もいるのだが、彼らのうちで川越・大宮・浦和レベルを志望しているのは1人)一方、逆に川越・大宮・浦和レベルに達していなくてもそこを目指す生徒もいる(今期の生徒ではない)。そんな生徒はやはり、学ぶ態度、日々の姿勢、そして結果への執着などが明らかに違う。加えて、そんな我が子を見るからか、ご家庭の方針も一貫、安定している。(言い方を替えるなら、腹をくくっている)偏差値が上がれば、過去問の結果が良ければ、当然のように志望校は上がっていくと思っていたのだが、最難関レベルとなると、どうも順番が違うような気がしている。意識せずに上がるところは、所沢北や浦和西、蕨などの2番手層までなのではないのか。どうもそう感じてならない。そこで来期は、ちょっとだけ高校名を意識してみようと思っている。もちろん、それは最難関大学への進学を希望している生徒のみの話だが。他の生徒はやはり今までどおりの指導スタイルで行く。やはり授業は生徒の知を伸ばすことに意識を注ぎたい。高校を合格させる、点数を伸ばす。それを一番の目標には、僕は置きたくない。生徒に生き方を教える、考え方を教える、態度や姿勢を育むこと。その結果、いつの間にか成績も上がっている。それが塾を始めてから一貫した授業スタイルだから。と、ここまで書いてみたが、この話をまだ同志2人に言ってはいない。反対されるかも(^^ゞ。「高校を選ぶのは我々ではないでしょう。高校の善し悪しは偏差値ではない。本人が決めることです。」数年前に、安易に志望校を下げようとする生徒のことを2人に愚痴ったときにKに言われ、ハッと気がついた、あの言葉。あの時はあれで一気に目が醒めたけれど、今回はまったく視点が違うんだよね。でもKはわかってくれないかもな(笑)。さて、現実に戻して11日から平常授業開始だ。今期の生徒たちに最高の結果を残してあげないと!来期の話なんて、まだまだまだ早すぎる。
2008.01.09

昨日、講習が終了。ついに受験の月になった。今まで壊れてつかなくなっていた自宅PCのディスプレイも再購入し、今日からまた更新していきたいと思います。それにしても、今まで書き溜めていたいくつかの記事。そのほとんどが時機を逸した感じ(苦笑)。今更、初詣で生徒みんなのことを祈願してきた話など、講習が明けて、みんなに話した後でアップしても意味が無い(笑)。というわけで、せっかく撮った写真だけ公開します。今年もよろしくお願いします!実力以上なんて出なくていいんです。どうか、いつも通りの力をみんなが出せますように。。。
2008.01.08
藤原正彦氏お茶の水大学理学部の教授で、数学者。発売から半年で200万部を突破した異例のベストセラー「国家の品格」の著者。僕も藤原先生のことはこの本で知りました。以来、先生の名のある記事やコラムには目を通すようにしています。本当は、この本「国家の品格」、生徒全員に読んでもらいたい本なのですが、中学生には少し難しいようです。昨年、授業でこの本を読み解くという試みをした時も、うまくは行きませんでした。仕方なく、卒塾生や時間講師などにプレゼントするにとどめてはいるのですが、心の中ではどうにかできないものかと、いつも考えていました。そんな中、ヤフーサイトで藤原先生の記事がありましたので、「これは、コピー&ペーストで楽に引用できる!」と思い、転載してみることにしました(笑)。生徒諸君はぜひ読んでみてください。ただこの記事の中の、「○○がダメだから・・・」という表現。こういった物言いからは、何も生まれない、生もうとする力を殺ぐ、と思っていますので、そのくだりは個人的には嫌いです。しかし、日本という国を、そして、自分とは、を考えようとするために、早い時期に触れておくとよい大事な視点だと思っています。以下、引用です。 ※ 引用先はこちら記者:大変な売れ行きですね。こうした内容の本は初めてだそうですが、なぜこの時期に出そうと思ったのですか。 藤原:こんなことを書いたら、袋だたきにあいかねないと思ったんですけどね(苦笑)。今の日本は、政治家も官僚も財界も学者もマスコミも親も教師も全部がだめ。まるで糸の切れたたこのようです。人心は荒れ、道徳も地に落ちた。ゆとり教育というバカなことをやったばかりに、学力低下も著しい。そして、ちょっとバブル景気が崩壊しただけで、世界に冠たる「日本的経営」を捨ててしまった。今やみんなが金銭至上主義に取り付かれてマネーゲームに熱を上げている。だれもかれもが「勝ち馬」に乗りたがる…。実は、今や国民自身が゛史上最低″だと思います。日本には誇るべきお国柄があるんだ。それを思いだしてほしい、と本当は国民一人一人の首根っこをつかまえて言いたいぐらいでした。 記者:日本経済が絶好調のころ、諸外国から「日本異質論」が出てきました。でも「日本は普通の国にならなくていい。異常でいい」と書いていますね。 藤原:日本異質論なんて、外国人の嫉妬(しっと)ですよ。日本的経営は終身雇用制を守り、業績が悪化すれば、社員のクビを切らずに、トップから報酬を削っていく。こんな優れた経営方法をやめてしまい、「改革」の名のもとに今やリストラの嵐です。ここ数年の改革なんて、全部がアメリカの言いなりですよ。日本には昔から素晴らしいやり方があるのに、なぜ、まったく異質な他国のいうことを聞く必要があるんですか。日本は違う国なんです。異常な国でいいんですよ。 記者:「改革」といえば、女性・女系天皇を認める皇室典範の改正論議もそうですね。 藤原:二千年もつづいた伝統を、単に男女平等という観点だけで変えようとするなんてとんでもないことです。伝統を重んじるイギリス人が聞いたら、びっくりするでしょう。私は政治家に「国民の声を聴くな」といって、びっくりされたことがあります。彼らは国民の声を聴くのが政治家の仕事と思っていますからね。国民の声でなく、国民の深層の気持ちを酌み取れという意味です。確かに(世論調査では)多くの国民の声は女性・女系天皇に賛成かもしれない。でも、もっと深いところにある気持ちはどうだろうか。国民は、万世一系の皇室があることで安心するんです。皇居で天皇陛下がほほ笑んでいらっしゃり、国民のために、お祈りしてくださることにほっとするんですよ。それが、国民の心の奥底にある本当の気持ちだと思いますね。 記者:「自由、平等、民主主義を疑え」という主張は、特に戦後の教育を受けた世代には、ちょっと思いつかない。目を覚まされたような感じがしました。 藤原:自由、平等なんて言葉は本来、革命用語ですよ。もともと、日本ではあまり使われなかった言葉です。それが戦後、アメリカの占領統治もあって、ことさら「自由」が強調され、日本古来の道徳や伝統的な形といったものが、傷つけられていきました。結局、自由の強調は「身勝手の助長」にしかつながらなかったと思います。人間には本来、自由なんてないんです。法律や規則で縛られているのですからね。イギリスだってそう。通りによっては、街の景観を守るために自分の家を建て替える自由すらない。そうして彼らは伝統を守っているのです。記者:日本の誇るべき「情緒」とは動物でも持っているような喜怒哀楽ではなく教育によって培われるもの、「形」については主に、武士道精神からくる行動基準だとしていますね。 藤原:フランシスコ・ザビエルが日本にきたとき、金のない武士が(金のある)町人らから尊敬されているのをみてびっくりします。識字率も昔の日本は欧米よりもずっと高かった。幕末に日本に来た外国人が、街中で本の立ち読みをしている人たちをみて、「こんなすごい国にはとてもかなわない」と考え、植民地にするのをあきらめたというぐらいです。江戸時代の会津藩の藩校の教えには、「年長者の言うことに背いてはなりませぬ」「卑怯(ひきょう)な振る舞いをしてはなりませぬ」「弱いものをいじめてはなりませぬ」…といったことが書いてある。私はこうした武士道精神を父から教わりました。重要なことは幼いころから、理屈ではなく、押し付けることが大事なんです。「いけないことはいけない」とね。 記者:四十代ぐらいまでの世代にはこうした武士道の精神がかろうじて残っていますね。親たちからそう教えられたからです。 藤原:戦後、子供たちは祖国への誇りや自信を失うように教育されました。戦前の価値観を全否定されたわけです。これはアメリカの占領政策とコミンテルンの影響下にあった日教組がやったことです。この問題ではアメリカとソ連(当時)の思惑が完全に一致したということなんですね。だから、今の日本社会を見ても六十代以下はだめ。立派な考えを持った方は七十代、八十代に多いですよ。昔は子供同士でけんかをしても、相手が泣いたら止めたものです。武器なんて絶対に使わなかった。それが今では、子供が簡単に人を殺してしまう。でも、「人を殺してはいけない理由」なんて、論理だけでは説明できない。だから理屈じゃなく「いけないことはいけない」と教え込まないとだめなんです。 記者:でも、今は親も教師もだめだから、子供たちに教える力はない。どうすればいいのですか。 藤原:教育しかないと思います。そして、初等教育で大事なのは一にも二にも国語。三、四がなくて五に数学が来るぐらいです。小学校から英語やパソコンを教えるより、国語をしっかり教えることが大事なんです。今の若い人たちは、本や新聞を読まない。活字離れですね。でも、情緒や形や教養を育てるのは読書の力に負うところが大きい。小さいときから自然に物語に手が伸びるようにしなければなりません。以前、日本の首相がフランスの大統領から奥の細道の話を切り出されて、ろくに答えられないことがありました。フランスの大統領はそれきり、その日本の首相と話すのをやめてしまったそうです。真の国際人になるのに英語は関係ありません。情緒が真の国際人を育てる。それには国語が大事なんですよ。 記者:真のエリートを養成する重要性についても指摘されていますね。 藤原:真のエリートの条件は二つあります。文学、歴史、芸術など、何の役にも立たないような教養をたっぷりと身につけていること。そうした教養を背景にした圧倒的な大局観や総合的判断ができることが一つ。二番目の条件は、いざというとき、国家、国民のために喜んで命を捨てる覚悟があることです。そのかわり彼らには十倍の給料をあげる。初任給で年俸二千万円でもいい。こうした真のエリートが、暴走の危険性を原理的にはらむ民主主義を抑制するのです。戦前の日本にはその養成機関として、旧制中学、旧制高校がありましたが、戦後の占領政策によってつぶされてしまいました。中央省庁には東大を出たキャリア官僚がたくさんいますが、彼らは単なる゛偏差値エリート″であって、真のエリートではありません。真のエリートを養成することはイギリスやフランスなど、どこの国でもやっていることです。 記者:ただ、今の日本社会の状況を見ていると絶望的になることがあります。遅すぎたのではありませんか。 藤原:確かに経済などはもう回復が難しいかもしれない。たった数年でこんなひどい状況になってしまいました。でも、何度もいいますが、回復には教育しかない。それも、四十年はかかるという覚悟が日本人に必要です。今の日本は、歯が痛いとか肩が痛いといった状況ではない。体質自体が劣化しているようなひどい状況です。だから、「対症療法」ではもう間に合わない。「国家の品格」を取り戻すことを考えねばなりません。
2008.01.05
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