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2026.05
2008.01.05
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藤原正彦氏



発売から半年で200万部を突破した
異例のベストセラー「国家の品格」の著者。

僕も藤原先生のことはこの本で知りました。

以来、先生の名のある記事やコラムには
目を通すようにしています。


本当は、この本「国家の品格」、
生徒全員に読んでもらいたい本なのですが、
中学生には少し難しいようです。

昨年、授業でこの本を読み解くという試みをした時も、
うまくは行きませんでした

仕方なく、卒塾生や時間講師などに
プレゼントするにとどめてはいるのですが、
心の中ではどうにかできないものかと、
いつも考えていました。


そんな中、ヤフーサイトで藤原先生の記事がありましたので、
「これは、コピー&ペーストで楽に引用できる!」と思い、
転載してみることにしました(笑)。

生徒諸君はぜひ読んでみてください。

ただこの記事の中の、 「○○がダメだから・・・」 という表現。
こういった物言いからは、何も生まれない、生もうとする力を殺ぐ、
と思っていますので、そのくだりは個人的には嫌いです。

しかし、日本という国を、そして、自分とは、を考えようとするために、
早い時期に触れておくとよい大事な視点だと思っています。




以下、引用です。 ※ 引用先は こちら


記者:大変な売れ行きですね。こうした内容の本は初めてだそうですが、なぜこの時期に出そうと思ったのですか。

藤原:こんなことを書いたら、袋だたきにあいかねないと思ったんですけどね(苦笑)。今の日本は、政治家も官僚も財界も学者もマスコミも親も教師も全部がだめ。まるで糸の切れたたこのようです。人心は荒れ、道徳も地に落ちた。ゆとり教育というバカなことをやったばかりに、学力低下も著しい。そして、ちょっとバブル景気が崩壊しただけで、世界に冠たる「日本的経営」を捨ててしまった。今やみんなが金銭至上主義に取り付かれてマネーゲームに熱を上げている。だれもかれもが「勝ち馬」に乗りたがる…。実は、今や国民自身が゛史上最低″だと思います。日本には誇るべきお国柄があるんだ。それを思いだしてほしい、と本当は国民一人一人の首根っこをつかまえて言いたいぐらいでした。


記者:日本経済が絶好調のころ、諸外国から「日本異質論」が出てきました。でも「日本は普通の国にならなくていい。異常でいい」と書いていますね。

藤原:日本異質論なんて、外国人の嫉妬(しっと)ですよ。日本的経営は終身雇用制を守り、業績が悪化すれば、社員のクビを切らずに、トップから報酬を削っていく。こんな優れた経営方法をやめてしまい、「改革」の名のもとに今やリストラの嵐です。ここ数年の改革なんて、全部がアメリカの言いなりですよ。日本には昔から素晴らしいやり方があるのに、なぜ、まったく異質な他国のいうことを聞く必要があるんですか。日本は違う国なんです。異常な国でいいんですよ。


記者:「改革」といえば、女性・女系天皇を認める皇室典範の改正論議もそうですね。

藤原:二千年もつづいた伝統を、単に男女平等という観点だけで変えようとするなんてとんでもないことです。伝統を重んじるイギリス人が聞いたら、びっくりするでしょう。
私は政治家に「国民の声を聴くな」といって、びっくりされたことがあります。彼らは国民の声を聴くのが政治家の仕事と思っていますからね。国民の声でなく、国民の深層の気持ちを酌み取れという意味です。確かに(世論調査では)多くの国民の声は女性・女系天皇に賛成かもしれない。でも、もっと深いところにある気持ちはどうだろうか。国民は、万世一系の皇室があることで安心するんです。皇居で天皇陛下がほほ笑んでいらっしゃり、国民のために、お祈りしてくださることにほっとするんですよ。それが、国民の心の奥底にある本当の気持ちだと思いますね。



記者:「自由、平等、民主主義を疑え」という主張は、特に戦後の教育を受けた世代には、ちょっと思いつかない。目を覚まされたような感じがしました。

藤原:自由、平等なんて言葉は本来、革命用語ですよ。もともと、日本ではあまり使われなかった言葉です。それが戦後、アメリカの占領統治もあって、ことさら「自由」が強調され、日本古来の道徳や伝統的な形といったものが、傷つけられていきました。結局、自由の強調は「身勝手の助長」にしかつながらなかったと思います。人間には本来、自由なんてないんです。法律や規則で縛られているのですからね。イギリスだってそう。通りによっては、街の景観を守るために自分の家を建て替える自由すらない。そうして彼らは伝統を守っているのです。


記者:日本の誇るべき「情緒」とは動物でも持っているような喜怒哀楽ではなく教育によって培われるもの、「形」については主に、武士道精神からくる行動基準だとしていますね。

藤原:フランシスコ・ザビエルが日本にきたとき、金のない武士が(金のある)町人らから尊敬されているのをみてびっくりします。識字率も昔の日本は欧米よりもずっと高かった。幕末に日本に来た外国人が、街中で本の立ち読みをしている人たちをみて、「こんなすごい国にはとてもかなわない」と考え、植民地にするのをあきらめたというぐらいです。江戸時代の会津藩の藩校の教えには、「年長者の言うことに背いてはなりませぬ」「卑怯(ひきょう)な振る舞いをしてはなりませぬ」「弱いものをいじめてはなりませぬ」…といったことが書いてある。私はこうした武士道精神を父から教わりました。重要なことは幼いころから、理屈ではなく、押し付けることが大事なんです。「いけないことはいけない」とね。


記者:四十代ぐらいまでの世代にはこうした武士道の精神がかろうじて残っていますね。親たちからそう教えられたからです。

藤原:戦後、子供たちは祖国への誇りや自信を失うように教育されました。戦前の価値観を全否定されたわけです。これはアメリカの占領政策とコミンテルンの影響下にあった日教組がやったことです。この問題ではアメリカとソ連(当時)の思惑が完全に一致したということなんですね。だから、今の日本社会を見ても六十代以下はだめ。立派な考えを持った方は七十代、八十代に多いですよ。
昔は子供同士でけんかをしても、相手が泣いたら止めたものです。武器なんて絶対に使わなかった。それが今では、子供が簡単に人を殺してしまう。でも、「人を殺してはいけない理由」なんて、論理だけでは説明できない。だから理屈じゃなく「いけないことはいけない」と教え込まないとだめなんです。



記者:でも、今は親も教師もだめだから、子供たちに教える力はない。どうすればいいのですか。

藤原:教育しかないと思います。そして、初等教育で大事なのは一にも二にも国語。三、四がなくて五に数学が来るぐらいです。小学校から英語やパソコンを教えるより、国語をしっかり教えることが大事なんです。今の若い人たちは、本や新聞を読まない。活字離れですね。でも、情緒や形や教養を育てるのは読書の力に負うところが大きい。小さいときから自然に物語に手が伸びるようにしなければなりません。以前、日本の首相がフランスの大統領から奥の細道の話を切り出されて、ろくに答えられないことがありました。フランスの大統領はそれきり、その日本の首相と話すのをやめてしまったそうです。真の国際人になるのに英語は関係ありません。情緒が真の国際人を育てる。それには国語が大事なんですよ。


記者:真のエリートを養成する重要性についても指摘されていますね。

藤原:真のエリートの条件は二つあります。文学、歴史、芸術など、何の役にも立たないような教養をたっぷりと身につけていること。そうした教養を背景にした圧倒的な大局観や総合的判断ができることが一つ。二番目の条件は、いざというとき、国家、国民のために喜んで命を捨てる覚悟があることです。そのかわり彼らには十倍の給料をあげる。初任給で年俸二千万円でもいい。こうした真のエリートが、暴走の危険性を原理的にはらむ民主主義を抑制するのです。
戦前の日本にはその養成機関として、旧制中学、旧制高校がありましたが、戦後の占領政策によってつぶされてしまいました。中央省庁には東大を出たキャリア官僚がたくさんいますが、彼らは単なる゛偏差値エリート″であって、真のエリートではありません。真のエリートを養成することはイギリスやフランスなど、どこの国でもやっていることです。



記者:ただ、今の日本社会の状況を見ていると絶望的になることがあります。遅すぎたのではありませんか。

藤原:確かに経済などはもう回復が難しいかもしれない。たった数年でこんなひどい状況になってしまいました。
でも、何度もいいますが、回復には教育しかない。それも、四十年はかかるという覚悟が日本人に必要です。今の日本は、歯が痛いとか肩が痛いといった状況ではない。体質自体が劣化しているようなひどい状況です。だから、「対症療法」ではもう間に合わない。「国家の品格」を取り戻すことを考えねばなりません。








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Last updated  2008.01.09 10:43:33
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